森村誠一の「人間の証明」を何十年かぶりで読み直す。日曜日に雨の中を霧積温泉に行ったら、私のツボにスポッとはまってしまったからだ。
読み始めは内容をほとんど覚えていないことに気づいて愕然としたものの、読み進んでいくうちに自然と大まかな内容を思い出してきて一気に読めた。
それにしてもまったく救われない話だ。まるで韓流ドラマのように偶然が絡み合っていて、それがひとつずつ悲劇的に終わる。どうでもいいような伏線の話まできっちりしていて、この作品の完成度の高さをあらためて実感した。
肝心の霧積温泉は予想したほど登場しない。それでも30年前に発表されたこの小説で描かれる霧積温泉と、先日実際に見てきた様子はそれほど違わないように感じた。こんな大ベストセラーに出てくる温泉が、あんなにひっそりとしたまま残っていることが不思議でしょうがない。
2007年10月05日
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