2011年10月14日

世界一周中の夫婦がマラリアで死亡

 世界一周旅行中の夫婦がアフリカでマラリアに感染したのに気づかず、南米ボリビアのラパスで相次いで亡くなったそうだ。

 自分もインドに住んでいた時、それほど重症ではなかったとはいえマラリアにかかった経験がある。いまだにバックパッカーだし熱帯地方に行くことも多い。アフリカも南米も大好きだ。なんだか他人事だと思えない。ショックだ。

 夫妻の旅行の様子はブログ「タビロック」とそのfacebookページ版でうかがい知ることができる。ともにコメント欄に追悼のコメントが書き込まれている。

 facebook利用者なら、奥様のウォール旦那様のウォールを閲覧することもできる。最後の書き込みからまだ10日も経っていない。10月8日付のボリビアの新聞(スペイン語)は奥様の死亡を伝えている。

 40度前後の高熱が何日も続いていて、コメント欄でマラリアの可能性を指摘している人もいたのに…。どうも奥様は医者にいかないまま、宿泊しているホステルのトイレで亡くなった様子。旦那様はその後ICUに収容されたものの、容態が回復すること亡くなったらしい。

 関連リンクをたどると、長期旅行だったからか旅行保険も切れていて一切カバーされないらしい。医療費の心配をして医者にかからなかったのだろうか? 遺族の方は家族を亡くしたショックだけでも相当なものだろうに、金銭的にも大きな負担を強いられることになる。

 これからは今までのように軽い気持ちで旅にでかけられなくなりそうだ。2人のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々にお悔やみを申し上げます。
    
posted by らくだ at 22:52 | Comment(1) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

2011年10月09日

悲しき鯖湖湯

IMG_6086.jpg 数年ぶりの飯坂温泉(福島市)はずいぶん変わっていた。駅舎が新しくなった(写真左)。以前の無骨な駅舎に比べたら、かなり印象がよくなった。

 おまけに駅で自転車を借りられるようになった。これは前もって調べていた。9月から始まったばかりの「ももりんレンタサイクル」は普通の実用車なら無料、電動アシスト付きでも300円と、なんとも太っ腹な企画なのだ。私は電動アシスト付きを借りた。これさえあれば、駅からかなり離れている天王寺穴原湯もラクに行けるハズ。

 駅のはす向かいにある観光案内所で地図をもらって行き方を尋ねた。受付の奥にいた男性はサッと立ち上 がって応対してくれ、「片道はこっちのルートを通れば飯坂温泉の中心を観光できますよ」と、新しくできた観光施設「旧堀切邸」について教えてくれ、すかさずパンフレットまで出してきた。

 あちこちで観光案内所を利用しているが、いつもはお役所的な対応をされることが多い。飯坂温泉でも前回はかなり事務的な対応をされた記憶があるので、こちらが尋ねていないことまで気を利かせて教えてくれたのは嬉しい驚きだった。

IMG_6067.jpg 温泉街に繰り出しても変化はあった。波来湯(写真右)は今年1月に新しく建て替えられてオープンし、周辺は川沿いの細長い公園として整備されていた。紹介された「旧堀切邸」は鯖湖湯の近くにある江戸時代の豪農・豪商の旧家で、内部に足湯・手湯もあって入場無料。鯖湖湯の前には古民家風のカフェができていた。なんだか温泉街全体が少し明るくなったように感じた。

 電動アシスト車のありがたさを実感しながらたどり着いた天王寺穴原湯はウワサ通りの激アツ湯。実測で47.1度もある。常連のオバサマ方から指導を受けて10杯くらいかけ湯をし、「水をたくさん出していいから、蛇口の ところに入りな」と言われた通り、水道の蛇口直下にエイヤッと入る。スルッとした肌触りの湯は気持いいのだが、水道の水が届かない足先からジンジンとしび れてくる熱さだ。1分も入っていられない。オバサマ方に失笑されながらも、楽しいひとときを過ごすことができた。

IMG_6078.jpg 飯坂温泉のシンボルである鯖湖湯(写真左)にも久しぶりに立ち寄ったのだが、ここは全然違った。温度は穴原湯よりも少し低く45.9度。ウォーミングアッ プしていたおかげで難なく入ることができた。先客の女性が「端っこの下から熱い湯が出ているから、真ん中あたりに入ったほうがいいよ。あぁ、あなたは熱く ても大丈夫そうだね」と声をかけてくれた。ここまではよかった。

 ふと気がつくと、脱衣所(浴場との境がなく一体型)で話し合っている数人の声が耳に入ってきた。「◯◯さんが来た時どうだった? ぬるま湯みたいだったでしょ?」、「旅行者が熱いからって水をたくさん入れ ちゃってさ…」、「勝手なことされてたまらないよね」、「他にもっとぬるいところあるんだろ?」、「あるある、なんでここに来るんだろう?」、「来なきゃ いいのに…」などなど…。

 もちろん、私自身に向けられた言葉じゃないことは理解している。それでも小耳に挟んでなん だかすごく悲しく、透明人間になりたい気分だった。私に声をかけてくれた浴場の女性にも聞こえたみたいで、気まずそうな顔をしていた。浴場には旅行者に配 慮して湯の温度を43度くらいに調整しましょうというような張り紙があるのだが、どうも説得力ゼロみたいだ。

 鯖湖湯は外も中も趣があって素晴らしい共同浴場だ。できればヨソモノにも開放を続けて欲しいけれど、これだけ地元住民から反感を買っているのでは、今のままの状態を続けるのはお互いにとって不幸ではないだろうか。私だって「来なきゃいいのに…」なんて言われるのはゴメンだ。ヨソモノが入浴可能な時間帯もしくは曜 日を設定するなどで、旅行者でも肩身の狭い思いをせずに鯖湖湯を利用できるようにしてもらいたい。
    
posted by らくだ at 21:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする

2011年10月03日

健康診断

 年に一度の健康診断の結果が出た。このトシになって身長が3センチも伸びて171・3センチになってしまった。数年前にも3センチ伸びたけれど、その次の年は元に戻っていた。3センチの範囲で周期的に伸び縮みしている。

 中性脂肪が150を超えてしまい154になってしまったのがショックといえばショック。もちろん空腹時に測っている。同じ条件で2年前は100を割っていたのに…。

 自分でもおなか周りとか背中の肉付きがよくなったのは実感している。明らかに運動不足なので、ジョギングの頻度を少し上げなくてはいけない。
     
posted by らくだ at 21:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2011年09月30日

あなたが乗客だったらどうする?

 友人からのメールで10日近く前に書かれたあるブログの記事が話題になっていることを知った。~Ayumu_Creative-Laboratory~というブログの9月21日付の「親父の告白…。(口調が厳しいのでスルーでも可)」だ。

 ブロガー“あゆむくん”のお父さんがバスツアーに参加した際に他の参加者から暴言を吐かれ、お父さんは何も言い返さずに途中のSAでバスを降り在来線の駅まで数時間歩いて帰ってきたのだという。どんな暴言かは上記リンク先のブログを見ていただくとして、私が反射的に憤ったのは暴言を吐いた男に対してではなく、ほかにもたくさんいたであろう他のバス乗客に対してだった。

 だって、頭のおかしな人はどこにでもいる。それに「もう二度と会うことはないのだから」と平気で旅の恥をかき捨てる自己中で無神経なオレサマ人間は世の中に一定の割合で存在する。

 だけど、まさかツアーバスにそういう人だけが集まっていたってことはないだろう。正常な感覚の人が多数を占めていたと思いたい。それなのに運転手や添乗員をはじめツアー参加者全員が聞こえなかったフリをしていたのだろうか。同じ人間として情けない。

 ここまで書いて、自分だったらどうするか考えてみた。例えば誰かと一緒だったら行動を起こしやすい。女友達と一緒だったら、お父さんに「こっちに来て座りませんか?」と声をかけるかな。夫と一緒もしくはグループ参加なら、暴言男を注意する(正確には「注意してもらう」)かな。

 でも一人だったら? お父さんに「こっちに来て一緒に座りませんか?」なんて言うのは変だし、そうかといって暴言男に直接「私が読んだり聞いたりした限りでは、放射能が移るなんてことは絶対にありません」とか、もう少し正直に「あんたバカ?」なんて言って男に逆ギレされたら怖い。せめて添乗員に対処をお願いするくらいだろうか。

 要するに一人だと、自分の対応策はかなり減る(自分で勝手に減らしているだけだけど)。常日頃「オバサンに怖いものなし」をモットーにしているっていうのに、実際のところは「虎の威を借る狐」ってところか…。考えてみると、私は何もしなかったバス乗客を責められるどころか、乗客と同じ穴のムジナ、卑怯者の一人にすぎない。
     
posted by らくだ at 22:21 | Comment(10) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

サウジ女性のムチ打ち刑取りやめ

 きのう書いた運転したサウジ女性へのムチ打ち刑がアブドラ国王の命令によって取りやめになったそうだ(時事通信の記事)。署名の効果があったと思うことにする。

 時事の記事が触れている王女のツイートとみられるものはこちら。このつぶやきが本物と確認されているかどうか少し気になるところだけれど、既に多くの人が本物とみなして世界中で祝賀ムードが盛り上がっている。アブドラ国王も「あれは公式声明じゃない。どんどんムチ打ちしなさい」なんて言えない雰囲気になっているだろう(楽観的すぎる?)。

 一人でも賛同者がいればわずかな力でも2倍になると思ってダメ元のつもりで書いたので、こんなに早く自分の望み通りの展開になるとは思ってもいなかった。報道を見てとても幸せな気持ちになれた。もし、このブログを見て署名に協力してくれた人がいたら、どうもありがとうございました。

【追記】署名活動を行っていた団体から午後10時すぎに下記のメールが届き、今回の件でムチ打ち刑がとりやめられたことを確認した。

Dear Change- Maker!

Thank you! Victory! After fast action by activists like you, King Abdullah has cancelled the public flogging of Shayma Jastaniah. The punishment was handed down after Jastaniah was tried and found guilty of driving a relative to the hospital. Saudi Arabia is, and remains, the only country in the world that bans women from driving.

Saudi Women For Driving, a coalition of Saudi women activists, launched the campaign on Change.org hours after the sentence was announced and quickly gathered 1,600+ signatures calling attention to Shayma’s case. This petition came just after King Abdullah announced that Saudi women had been granted the right to vote and run in municipal elections in 2015.

Shayma’s case in unfortunately one of many in a long struggle to obtain the right to drive in Saudi Arabia, the only country in the world that bans women from driving. Saudi Women for Driving has recently launched another petition calling directly on King Abdullah to finally grant women the right to drive in Saudi Arabia. Please sign it today and share with friends. The struggle for the right to drive in Saudi Arabia is far from over and we still need your help!

Thank you again for your support!

【参考記事】運転したサウジの女性を救済する署名のお願い(2011年9月28日)
       
posted by らくだ at 19:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

運転したサウジの女性を救済する署名のお願い

 すでに新聞やテレビで報道されているように、許可無く車を運転したサウジの女性にムチ打ち10回の有罪判決が言い渡された。下の日本語報道には記載されていないけれど、この女性は病気の家族を病院に連れていくために運転、国際免許を保有していた。



 この女性のほかにも車を運転した罪でこれから裁判にかけられる女性がほかにもいる。アブドラ国王らに恩赦を求める署名活動がネット上で始まったので、関心のあるかたは下記ページからぜひご協力ください。

http://www.change.org/petitions/saudi-arabia-dont-whip-women-for-driving

 記載が必要なのは氏名、住所、メールアドレス。記入フォーマットは英語なので、以下にフォーマットのキャプチャを貼りつけて説明する。

saudi.jpg


First Name :下の名前
Last Name: 苗字
Email:メールアドレス
Address:住所(例えば1-1-1 Marunouchi, Chuo-ku)
City:都道府県名
State:右側の青いリンクOutside U.S.をクリックしてJAPANを選ぶ
Zip Code:郵便番号

 下に2あるチェックボックスは、上のが「私の署名を公開しても構わない」、下が「Saudi Women for Drivingからのお知らせを受け取る」なので、どちらも希望しない場合はチェックを外し、赤いSIGNバナーをクリック。

 すると仮パスワードが書かれたメールが送信されてくる。ほかの署名に参加するつもりのない人は、別にログインする必要ない(はず)。
   
posted by らくだ at 21:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

台風一過

IMG_6052.jpg

台風襲来の翌日こんなに晴れたのは久しぶり。
それにしても昨日の雨と風はすごかった。
連休は窓ガラス拭きだ。
posted by らくだ at 07:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

日台黒潮泳断チャレンジ 2011

 台湾ネタ三連発でいってみよう。13日付の「接待はフードコートで」にアムスさんから寄せられたコメントを読んで思い出した。

 台湾からの東日本大震災に対する支援に感謝を示そうと、与那国島から台湾の蘇澳まで泳いで横断しようという企画「日台黒潮泳断チャレンジ 2011」が明日スタートする。6人でリレーして150キロを泳ぎきる計画らしい。

 いろいろな感謝の表明方法があるもんだな。これなんてまさに命がけでの感謝表明といえそう。台風15号が近づいているので心配だけど、今のところ予定通り明日スタートするみたい。無事に泳ぎきることができますように。

 蘇澳は蘇澳冷泉が有名だけど、冷泉だけじゃなく加熱浴槽もある個室風呂があるので、泳ぎ切ったあとはぜひ炭酸泉で疲れを癒してください。

【追記】各種報道によると、計画通りに9月19日午前、6人揃って蘇澳まで泳ぎ切ったとのこと。おめでとうございます。
      
posted by らくだ at 23:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする