2005年10月26日
ロッテ4連勝
ここ数年まったくといっていいほどプロ野球を見なかった私も、過去数日は日本シリーズのTV中継を部分的に見ていた。そして改めて気づいた。ロッテの選手の名前を1人も知らないのだ。「サブロー」という名前を見たときは、夫に「サブローってイチローの弟か何か?」って真剣に聞いたぐらいだ。夫も「何それ?」と言っていたから、知識は私と同程度らしい。
バレンタイン監督の名前だけは知っていた(あの人は表裏がなさそうなイイ人に見える)。それでも、スポーツ紙に大きく「ボビー」と見出しが出ていると、ついついナイジェリア人の芸人のことだと思い、それから数秒して『あ〜そうか、日本シリーズの話だ』と納得する日々だった。
考えてみると、子どものころからアンチ巨人を自認してきて「巨人以外のチームが勝てばよし」という感じだったのだが、いまだに選手の名前を一番たくさん知っているチームは巨人なのだ。アンチのつもりでいながら、しっかり巨人本位制に組み込まれてたんだな。いまさらながら愕然とした。ま、この分だと1、2年中には巨人の呪縛から解き放たれそうだ。
2005年10月18日
米NBAがドレスコード発表
袖なしシャツう〜ん、11月からみんな一体何を着るのだろう? 彼らの「ならず者」ファッション、私の趣味じゃないにしても、アメリカの文化の一部になっていると思っていた。みんなが規則を守って小ぎれいな服装なんてしたら、弱く見えそう。想像しただけで不気味だ。
短パン
Tシャツ
ネックレス、ペンダント、メダルを衣服の上にすること
室内でのサングラス
ヘッドフォン(チームバス、飛行機、ロッカールーム内を除く)
試合後の記者会見でのジャージ、野球帽
【参考】NBA Introduces New Dress Code for Players (AP)
2005年10月16日
不可解な北京マラソン
この場合、かわいそうだけど走者(ケニアのチョロノ選手)は失格になるもんだと思っていた。一番悪いのはしっかり誘導しなかった主催者側だと思う。本人はたとえ事前にコースをしっかり確認していたとしても、40キロ走ってきて疲れきっていて思い出せなかったのかもしれない。それでもスポーツはある意味で残酷なものだ。約800メートルも距離が足りないのなら公式記録にはなりようもない。テレビ実況の人たちも、あとで失格になるだろうと言っていた。
ところが、ついさっき読んだニュース(時事通信)によると、そのままチョロノ選手の優勝が決まったそうだ。公式記録にはならないけど、実際のゴールタイムから不足距離を走った場合の時間を算出して参考記録を出したという。計算して記録を作るなんて初めて聞いた。国際陸連はこの解決方法を認めるのだろうか? 悪しき前例にならないといいけど。スポンサーのANAにしても大会の格が下がって迷惑なのではないだろうか。
2005年09月23日
誰が言い出した「角界のベッカム」?
書き出しから「デービッド・ベッカムとルックスを比較されるブルガリア生まれの琴欧州は、相撲の世界にセックスアピールをもたらした」ときたもんだ。記事の中のほうで、再び「モデルのような笑顔と胸毛のある琴欧州を、日本のメディアは角界のデービッド・ベッカムだと伝えてきた」とある。
ふうん、あたしゃ琴欧州が角界のベッカムだなんてこれまで一度だって聞いたことはなく、このニュースで初めて知ったよ。いったいどこのメディアがそんなこと言っているのだろうと興味津々でググッたら、日刊スポーツの「琴欧州は角界のベッカム」欧州でも反響
という記事が見つかった。でも、待てよ、これだって21日付の英紙デーリーテレグラフが「角界のベッカム」「革命的な新しいヒーロー」と伝えているというのをニュースにして取り上げているだけだ。
じゃあってんで、そのデーリーテレグラフの記事Adoring Japanese hail 'European prince of sumo'を見つけた。あたしって恐ろしくヒマ人だな(きょうはこれで3本目のエントリーだし)。で、この記事は結構ムッとする書き出しなのだ。いわく「1500年もの間、相撲はファンさえもがハンサムには程遠いと認める太ったアジア人に独占されてきた」と始まり、まるで琴欧州という1人のニューヒーローのおかげで相撲のイメージがガラッと変わったかのような論調なのだ。
フンと鼻を鳴らしながら読み進む。3段落目に「これまで相撲を見なかった人の間にもファンを増やしていることから、角界のベッカムと言われている」と出てくる。結局のところ、誰が「角界のベッカム」と言っているのかは明記されていない。
こうやって「日本のメディアが『角界のベッカム』としている」とか「海外のメディアが『角界のベッカム』と伝えた」とか堂々巡りをしているうちに、言いだしっぺの分からない「角界のベッカム」は既成事実になるのかもしれない。琴欧州って日本ではまだそこまで騒がれていない気がしていたので、海外での関心の高さがかなり意外だった。
2005年07月31日
北朝鮮に負けた…
試合に負けたことが純粋に悔しいというのとはちょっと違う。北朝鮮の女子アナがあの腹の底から出すような太い声で「日本に勝利しました」ってニュースで自慢げに伝える姿がなぜか自然と頭に浮かんできて腹立たしいのだ。
それにしてもきょうは弱かった。海外組がいないとここまで違うのか。スタメン出場した大黒はこれまでに比べたらまったく存在感がなかったし、サントスにいたっては「精彩を欠く」というレベルの話じゃなく、敵に見えた瞬間さえあった。中国戦と韓国戦が不安だ。
2005年06月08日
北朝鮮にケリ入れて勝利
最初から最後までテレビ観戦した。鈴木って得点に絡めないイメージがある。なんで最初から大黒で行けばいかないのかなぁ。玉ちゃんだっているじゃない。前半は「う〜ん」と腕組みしながら見ていたが、後半に入ってからは余裕を持って観戦できた。
ケチがついたのは終盤のキム・ヨンス退場。スローで再生すると、足をすくわれて倒された田中が起き上がりざまにキム・ヨンスの頭にガツンとケリを入れたような感じ。「かかと落とし」に見えなくもない。ものの見事に決まっている。わざとじゃないんだろうが(そう信じている)、あれじゃ相手が怒ったのも無理ない。あそこでキムが倒れこんで痛がったりせず瞬間的に切れてくれたのが、日本にとっては幸いした。やれやれ、北朝鮮でやっていなくてよかった。
2005年03月26日
サッカー日本対イラン戦をみているわけだが
きょう勝てばかなりラクになりそうなもんだが。北朝鮮はきょうも負けて圏外に。テレビでは北朝鮮が負けて残念と言っていたが、妥当なところでしょう。
【追記】なんてことを書いた直後にイランが点を入れちゃって、結局は2対1で負けた。ちきしょ〜。イランの得点シーンしか見ていない…。負けたことよりも日本の得点シーンを見られなかったのがショックだ。現段階で4カ国中3位か。これで大丈夫なのか?
2005年01月30日
大阪女子国際マラソン
今回のレースで印象に残ったのは敗者の3人、シモン、大南、弘山だった。先頭集団がまとまりとして映っだけでシモンがいるのは分かった。独特の前傾姿勢でわっせわっせと走る姿は変わっていない。それだけで『お帰り!』って気分だ。ゴールしてから子供にキスをたくさんしているのがほほえましかった。
大南は早くからスパートかけたので、私のような素人でも『あ〜、ちょっと早すぎるんじゃないの?』と心配させられた。スタミナ切れしてからは気の毒なぐらいだったな。でも、こんなふうに思い切りのよいレースをする人が私は大好きだ。
弘山は相変わらず勝てない。今じゃこっちも『たぶん優勝はムリだな』と思いながら見ている。36歳。普通だったら世界陸上もオリンピックもとっくに諦めそうなもんだが、この人は諦めないんだな。レースにもそれが出ていて、我慢の走りで2時間26分切れてよかった。何年か前に敗れたシモンにも雪辱を果たせたし。5人も枠があるのなら、世界陸上に行かせてあげたい。
2004年10月17日
「オイロ」という人
ちょっと前の話だ。私は業務である人に電話をかけた。日本に住む日本人で、日本企業で働いている人だ。仮にその人をAさんとしよう。ヨーロッパでのある商品の話だった。このAさん、私が「ユーロ」と言うたびに、訂正するわけじゃないんだけど話を遮って「オイロ」といい直す。たとえばこんな風に。
私:「X商品の後継モデルがYですよね。Xが165ユーロだったってことは、Yはもう少し…」最後まで言わないうちに
A:さん 「Xは165オイロでした」
最初、Aさんがヨーロッパ共通通貨の「ユーロ」をドイツ語読みで「オイロ」と言ったのだと理解するまで、数秒かかった。それから、最後までAさんはず〜っと「オイロ」で会話を通した。というか、私がユーロと言うのを待ち構えているように、すべてオイロといい直された。
影響されやすい私がつられてつい「じゃ、最終的には200オイロになるということでいいんですか?」と口走ったら、Aさんの態度が急に変わった。それまで「はい」とか「ええ」など同意の言葉を一切言わなかった彼女が急によそよそしさが消え、「はい、おっしゃると〜りですっ」と急に親しみを込めた話し方になったのだ(単に気のせいかもしれないけど)。私が「オイロ」って言ったのがそんなに嬉しかったのかね。
大人気ないかもしれないけど、あまりいい気分はしなかった。日本人同士で話すのになんでドイツ語読みしなくちゃいけないのさ?(言いたかったけど言えなかった) Aさんはイギリス人やアメリカ人が相手でも「オイロ」って言うのかちょっと聞きたい気もした(もちろん、こちらも勇気がなくて聞けなかった)。1ドルのことを「イチダラーです」なんて言う人がいたらかなり嫌味に感じるし、なんか気恥ずかしい。日本人同士でオイロっていうのも大して変わらないように感じた。
なんでこんなことを思い出したかっていうと、BBCの記事で、 ユーロについて自分の表現にこだわる人はあちこちにいるんだなぁと思った次の瞬間、数年忘れていたAさんのことを思い出したから。ただし、このニュースは読み方じゃなくてスペルの問題。EUではユーロのスペルをEUROにすることで合意しているはずなのに、ことし新規加盟したラトビアとハンガリーが反旗を翻した。ラトビアはeiro、ハンガリーはeurooとつづるのが慣例で、これを変えるつもりはないそう。スロベニア(evro)とリトアニア(euras)は、国内ではそれぞれ独自のスペルを続けながら、EUの公式文書の翻訳ではeuroとつづる妥協案で合意したとか。
2004年09月30日
塗りつぶされた広告
内容の真偽は別として大人気ないな〜。つい数カ月前にナベツネが「便所だかベンチャーだか知らないが…」とか言っていたぐらいなんだから、もうちょっと大きく構えられないもんかね? こんなことで世界一の発行部数を誇る?新聞が広告を検閲するなんて、あまりにもみっともない。
これまでの報道をみていると、楽天が断然有利ながら仙台市民は大多数がライブドアを支持しているとか。まぁ、あたしゃ、どっちでもいいと思っていたんだけど、強いていえばライブドア支持かな。楽天が財界の大物をバックにつけるのって虎の威を借る狐そのもの。本拠地を仙台に決めたのもライブドアに薮を切り開かせておいて後からついてきたって感じがしなくもない。
翻ってライブドアのホリエモン(堀江社長)。彼にはある種の胡散臭さが漂っていることは私も否定しない。しかし、テレビの前で楽天のことを「3年連続赤字で今期の最終赤字は500億円って知ってます? そういう会社でもいいんですか?」みたいなことを言っていた(発言を一言一句覚えているわけじゃないのでこんな感じということで勘弁されたし)のを聞いたときは、「青いなぁ」って思ったのも事実。
でもさ、どうせ新規参入するんだったらライブドアの方が既成概念にとらわれず、プロ野球の古い体質をぶち壊してくれそうな気がするんだよね。服装的にもホリエモン支持。地球温暖化だ猛暑だと騒ぎながらみんなでスーツにネクタイ着用っていうのが恐ろしく浪エネだとこの夏は特に感じたから。
2004年09月27日
「新記録」と「最高記録」
きょうの朝刊(うちは日経)をみても、「渋井復活 日本新V」と見出しがある。あれ〜おかしいな。かなり昔に「新記録」から「最高記録」に統一されたと記憶していた。聞いた話では「トラック競技なら場所が変わっても競技条件はそれほど変わらないけど、マラソンは場所によって勾配などが違っていちがいに比べられないから、『新記録』ではなくて『最高記録』として用語を使い分けている」ということだった。その時は『は〜細やかなんだな〜』と半ば感心して半ばあきれたもんだ。
それがなんで元に戻ったんだろう? ひょっとして今度はペースメーカー付が「新記録」で、ペースメーカーなしが「最高記録」だったりして。でも、ペースメーカーといっても、自分専用の人が3人も付くきのうのみたいなのもあれば、日本で開催されるマラソンみたいに全体で2人程度っていうの(ラビット)もあるから、ちょっと一緒にできないな〜。一流選手がペースメーカーなしで走るのって世界選手権とオリンピックぐらいかな。
あたしもマイ・ペースメーカーつけて走りたかったな。そしたら絶対に4時間半は切れたのに(えらくレベルの低い話だ)。
それでも、渋井の復活にはおめでとうといいたい。7月に昆明−関空ー羽田と同じ飛行機で帰ってきたときは、大阪の惨敗振りが鮮烈だっただけに、ちょっと声をかけるのをためらった。そんなことを何も知らない夫が果敢に「妻がマラソン好きなので」と声を掛け、少し話して一緒に写真を撮ってもらった。アテネに出られないことを思うと「頑張ってください」という薄っぺらい言葉はとても口にできず、「また次のマラソンで豪快な優勝インタビューに期待しています」と伝えたから、望みをかなえてくれたってところだ。
2004年09月18日
期待を裏切らない読売新聞
ちなみに朝日新聞は「やむをえない」という論調、毎日新聞は「責任はNPB(日本プロ野球組織)の怠慢にある」としている。
あたしゃ選手側を全面的に支持しているわけじゃない。ファンのことをどれだけ考えているのか全く不透明で、わが身かわいさからゴネているだけにもみえる。
それに、ストやるにしては腰が引けているような気もする。週末限定でいわゆる時限ストをやるんじゃなくて、やるんだったら無期限ストを構えるべきだ。なんか中途半端で支持する気になれない。
2004年09月09日
変わらないコルカタ
当時は1日20時間の停電なんてこともあったな。特に多かったのが、夜テレビで人気ドラマを見ていて、いいところに来るとブチッと画面が黒くなり、翌朝まで電気が来ない展開。ホームステイしていた家は自家発電の設備がなく、試験前は夜でも30度以上あるのにランプをつけて勉強したんだっけ。雨季には電話が1カ月ぐらいウンともスンとも言わなくなるのも当たり前だった。
きょうの日印戦が始まったころはは「インドは変わったなぁ」と感じてた。スポンサーの日本企業の広告にちょっと違和感があって。私が住んでいたころのインドって外資系企業なんて表立った活動はしていなくて、こういうイベントの広告は国産の「コンパコーラ」とか「グルコビスケット」だったもんだ。だから隔世の感があるなぁと昔を思い出していたところだった。突然の停電は「コルカタは変わっていないよ」と告げているように思え、なんだか嬉しくなちゃった。
2004年08月30日
「より速く」「より強く」はもうたくさん
ブラジルのデリマが襲われた時は何がなんだか分からなかった。自転車に乗った警備関係者?もそばにいたのに、全く役立たず。デリマはあっという間に歩道に押し出されていた。最後にスタジアムに戻ってきたときは1位と2位の選手よりも観客の声援が大きくて、なんだか私まで嬉しくなった。デリマ自身が恨みがましいことを言わなかったのもいい。
IOCがスポーツマンシップを称える特別メダルをデリマに授与する(スポーツナビ)というニュースを聞き、これだ!と思った。というのも、「より速く、より高く、より強く」という従来のオリンピック精神はもう古いと思うんだよね。ドーピングとか疑惑の採点とか、なりふり構わず金メダルを取ろうっていう風潮は来るところまで来ちゃっている。今じゃドーピング隠しなんていう技術もあるとか。イタチごっこは永遠に続きそうな雰囲気だ。
だからデリマみたいに「敢闘賞」みたいなのを設けて、その数で競い合うようにしたらどうかな? たとえば、男子サッカー。練習環境を考えたら1位のアルゼンチンよりも4位のイラクに何かあげたいわけよ、あたしゃ。誤審だらけの審判じゃなくて観客が決めてもいい。
アメリカとイラクの混成チームがイギリス・アフガニスタンの混成チームと戦うなんていうのもいいかも。このままじゃ、オリンピックは世界の平和に貢献なんてするはずない。
2004年08月17日
オリンピック至上主義
まぁ確かに喜ばしい話ではある。でも、夜7時のNHKニュースでもトップニュース扱いだったな。ってことは当然、昼のニュースも…。そこまで引っ張るようなニュースバリューがあるとはとても思えない。オリンピック関連が最重要ニュースみたいに伝えられて、イラクなどほかのニュースの枠が減っているのが不満だ。
さらに不思議なのは、選手の家や学校にカメラを持ち込んで金メダルを獲得する瞬間の家族や学友の姿をこれでもかというぐらい見せること。あそこまでする必要性ってあるのかねぇ。それも毎回エスカレートしていくような気がする。そこまでテレビ局って人が余っているのか?
実況中継のアナウンサーだって甲高い声で絶叫する人ばかり。もうちょっと客観的に伝えられないもんかね。そのスポーツに関係ないタレントがアテネからレポートしているのはなぜなんだ? ワケの分からないことが多い。日本は「メダルラッシュ」だそうだけど、素直に喜べない私は性格が悪いかも。

