2005年08月19日

豚亀対決

 これで広島6区で「漁夫の利」的に民主党候補が勝ったりしたら笑い話になりそうだが、ときたまテレビに登場する民主党のお偉方をみていると、どうもそんな心配は必要ないような気がする。

 岡田代表は話がつまらない。聞いていてもまったく意外性がなく優等生的な物言いに終始するから「ハイハイ、あなたが何をいうか分かってます」とチャンネルを変えたくなる。菅さんは四国で霊場88カ所巡礼をして煩悩から解き放たれたのか、すっかり好々爺になってしまい政治家臭が薄まった。ついでにと思って、元代表・鳩山さんのホームページをみてみたら、相変わらず寒くなるようなフラッシュが踊っていたよ。

 ホリエモンがとりあえず無所属で出馬を決めたのには多少ながらもホッとした。どうみても自民のキャラじゃない。自民党内部にもホリエモン・アレルギーがあったみたいだし。私がたまにのぞいている山本一太議員の日記にも「自分は賛成できない」とはっきり書いてあった。議員バッジはTシャツにつけるんだろうかと、今から余計な心配をしている私だ。

 広島6区に代表されるように、今回の選挙の焦点は与党VS野党というよりも与党+刺客VS造反派になってきた。刺客と称されるほかの候補は「料理と政治は変わらない」「拉致問題の解決は6カ国協議の中で」などという発言が断片的に耳に入ってくる。う〜む。彼女たちがみんな当選したら「小泉的喜び組」が結成できそうだ。各種世論調査の結果をみると、有権者はコイズミ首相が郵政解散でスジを通したことを評価しているように感じられるんだが、その後のなりふり構わぬ公認候補擁立はどのように受け止められるのかな。

 野党の皆さんには申し訳ないのだが、どうも「野党=蚊帳の外」感がある。マスコミの取り上げ方が影響しているのかな。私の選挙区は造反派と刺客がいないから、どうも盛り上がらん。いつものように消去法的に投票することになりそうだ。もともと「是非この人に当選してもらいたい」なんて思って投票したことなんてそんなに何回もない。

 それにしても「刺客」って誰が使い始めたんだろう。好きな言葉じゃない。北陸の旅から帰ってきたら、マスコミがこぞって「刺客」ってことばを使っていて驚いた。聞いていると、人によって「しかく」と「しきゃく」と読みが違う。「子連れ狼」の主題歌で「ちゃ〜んの仕事はしかくとな〜」と歌っていた記憶があるんだが、たまたま見つけた毎日小学生新聞の「刺客作戦」という記事をみてワケが分からなくなった。この記事、ルビつきで「刺客とは暗殺する人のことです」と書き始め、最後に「地元の自民党県連などが反発しているところも多く、『刺客』をたてる選挙区は、自民党が事実上、分裂する選挙区になりそうです」という文章があるのだが、最初の刺客は「しかく」とルビが振ってあるのに、最後の「刺客」のルビは「しきゃく」となっているのだ。辞書にはどちらも出ている。要するにどっちでもいいのか。
posted by らくだ at 23:23 | Comment(6) | TrackBack(2) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年08月09日

郵政解散

 あと何年か、いや何カ月かしたら「コイズミ首相って、なんか風変わりだったから政治を変えてくれるかもって最初は期待した人も多かったけど、今になってみると覚えているのは『自民党をぶっ壊す』って言う公約を実現したことだけだね」「ホントだね〜。それで最後には本人も…」って話をしているかもしれない。

 郵政解散で総選挙だ!と言われても、私はどうもピンとこない。喫緊の課題とは思えないからだ。それでも自民は造反議員を公認しないっていうし、選挙ウォッチング自体は楽しめそうだ。いや、残暑の厳しい時期の選挙活動で暑苦しさが増すかな?

 これで仮に自民・公明が過半数を維持してコイズミが面目を保ったとする。そしたらまた郵政法案を審議して衆院で可決、参院に送るの? 参院の顔ぶれが変わっていなければ同じことになるような気がするんだが…。あちこちで予想の声が出ている通りに過半数割れならまさに自爆行為。私の単純な頭ではとても理解できない世界だ。

 簡保も郵貯も利用していない我が家、最近では郵便局に行くことはほとんどない。手紙は電子メールになったし、本やCDなどを送るのはメール便か宅配便が安くていい。公共料金の支払いも銀行引き落としとコンビニで済んじゃう。郵便局に行くのは年賀葉書の購入とクリスマスカードを送るときぐらい。あれ、去年の年賀葉書はコンビニで買ったかもしれない。だから改革が必要だといわれれば自分の経験からいっても否定するつもりはないが、何十年も変わらず郵便局を利用している人だっているんだろうな。
posted by らくだ at 00:20 | Comment(11) | TrackBack(4) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年06月22日

犯罪と卒業文集

 都内の高校生が両親を殺害し、タイマーでガス爆発するようにセットして温泉で豪遊?していたというニュース、半分は「また子どもの残虐犯罪か」という気持ち、もう半分は「それにしても惨すぎる」という気持ちで聞いた。

 自分が15歳のころ、親への対抗策ときたら「口をきかない」とか「部屋に閉じこもる」ぐらい。ほかに思いつく手段なんてなかった。この高校生、タイマーでガス爆発させるような知恵がありながら、両親を殺したらどうなるのかまで考えなかったんだろうか。そのあたりが理解を超えている。

 草津の温泉旅館に1人で行って泊まったというのも15歳とは思えない、中年のような行動だ。そんなところに自分1人で泊まれば目だってすぐに足がつくとは思わなかったのかな。目立たないためにはユースホステルか何かに泊まるはずだし、捕まるのを待っていたのか。

 こういう時に必ず出てくるのが『卒業文集』だ。きょうはこの高校生が小学校の卒業文集に「引っ越しが嫌い」と書いていたと紹介され、それが犯行を招いたというような論調でコメンテーター・キャスター連中が頷いていた。私はなぜか、こういうときに卒業文集と犯罪とのこじつけを聞くと、「ちょっと待ってよ!」という気分になる。テレビの人たちは過去の文集に必ず犯罪の予兆を見つけるのだが、そんなに単純なものだろうか。

 もし卒業文集で将来の犯罪が占えるのだったら、少しは対策がありそうなもんだけど。少なくとも私は卒業文集なんてテキトーに書いていた。しかも高校生にもなって小学校時代の文集を穿り出されるのだから、そんなもので深層心理を云々されてもズレまくりだ。私がこの高校生の同窓生で同じ卒業文集に作文を寄せていたりしたら、「大人がそろってしたり顔して何言ってんだよ!」と怒りを爆発させるかもしれない。

【追記】卒業文集が小学校時代のものであったことを最後の2つの段落に書き加えました。(6月23日)

posted by らくだ at 23:02 | 東京 ☁ | Comment(14) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年06月06日

発砲に言い訳は必要?

 警官が発砲すると必ず出てくる「適正だった」とか「適切だった」とかいう警察のコメントって、本当に必要なんだろうか。どうも無意味に思えてならない。

 きょうは世田谷区でナイフを持った男が通行人を刺し、駆けつけた警官にもナイフを振り回して抵抗、警官が2発発砲して男が重症を負ったというニュースがあった。悲しいながらも最近あまり珍しくない事件だ。新聞・テレビで「現時点では状況からして適正な職務執行だったと考えている」(読売新聞)と成城署長のコメントが末尾で報じられている。

 このコメントってメディアが「発砲についてどう受け止めていますか?」と質問して引き出しているのか、警察側が自発的に発表しているのか知らないが、いちいちこんなコメントを出して、それを報道しなくちゃいけない理由が私には分からない。日本が安全だったころのマニュアルをそのまま実施し続けているかのようで、なんだか気味が悪い。

 きょうの事件の場合、向こうは既に通行人を1人を刺していて、依然としてナイフを持って警官に向かってきているわけで、そういう人間を相手に『こっちが本当にヤバくなるまで素手で戦え』とか『やられるまで威嚇射撃に徹しろ』なんていう人いるのかね。そういう人が大多数なら、いちいち言い訳をする必要もあるんだろう。

 でも、それだったら何のために拳銃を持っているのか分からない。使っちゃいけない飾り物の拳銃なんだったら、熊よけのスプレーでも持っていたほうがいい気もする。そもそも、丸腰で犯人を捕まえるのが当然なんていわれたら、警官になろうなんていう人が激減してさらに日本の治安が悪化すると思うんだけど。
posted by らくだ at 23:07 | 東京 🌁 | Comment(13) | TrackBack(2) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年05月12日

TBSのお詫び

 TBSがウェブサイトに載せていたコラムで主要新聞の記事を盗用していたことが発覚。しかも、当初犯人と発表されたフリーライターはシロで、担当部長が犯人だった。本人が1人で読売新聞に赴いてフリーライターの仕業を詫びていたというのだから、開いた口がふさがらない。

 大手紙から盗用なんてしたらすぐバレるって思わなかったのかな。個人のサイトでも読ませるスポーツコラムを載せているところはあるだろうから、そういうところからパクればバレにくかったのに。ってそういう問題じゃないか…。あるいは、既に個人のサイトからもあちこちパクッていたのかもしれない。そういうのは明るみに出ないだろうけど。

 今朝の日経新聞によると、「担当部長は盗用の発覚後、契約ライターに身代わりを依頼」とか「11日にはほかの盗用が発覚、ライターも身代わりを告白した…」とあるのだから、スケープゴートにされたフリーライターは確かに存在するらしい。その人にしてみれば、さぞかし迷惑な話に違いない。

 TBSのホームページにあるお詫びは最後の部分にこう書いている。
視聴者の皆様、TBSホームページをご覧いただいている皆様、それに読売新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社をはじめ関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。以上
ちょっと違和感があるな。迷惑をかけたフリーライターも新聞各社と同列にして謝るべきでは。「関係者のみなさま」でまぶしちゃうっていうのは、個人でフリーライターという立場だからないがしろにしているような感じがする。もし、この部長が弱小メディアや個人のサイトからパクっていたら、TBSはしらばっくれたのじゃないかと思ってしまう。最後の「以上」っていうのも、こういったお詫びの文章にはぶっきらぼうな印象だ。
posted by らくだ at 22:17 | 東京 ☔ | Comment(5) | TrackBack(1) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年04月27日

「電車遅れりゃハラキリ」といわれても

 福知山線の脱線事故、死者が100人を超えるのは確実になった。こんな大きな鉄道事故が日本で起きるなんて思っていなかったからショックだ。「行ってきます」と出て行った家族や「また来週」と別れた同僚・友人が事故に巻き込まれてしまったという人をテレビでみると、こっちまで悲しくなる。『あまりマイクを向けないで』と思いつつ、テレビを食い入るように見てしまう私だ。

 海外でも大きく報道されたようで、お見舞いメールが何通か来た。日本に来たことのない人のメールは内容がほぼ一緒。「電車が90秒遅れていたからあせっていたらしいと報道されていたけど、最初は90分の間違いかと思った。どの報道も90秒としているけど誤報じゃないの?」という具合だ。「たとえ90分だったとしても、それほどひどく遅れているわけじゃないのに。日本人て理解できない」(カリフォルニア在住アメリカ人)という人もいる。

 彼らは通勤に電車を利用していないし、日本の大都市圏の過密ダイヤを知らない。90分遅れてもいいじゃないと思うのも理解できる。そうかと思えば「日本人は命がけで電車を運転しているんだって? 電車が遅れたらハラキリするって報道されていた」(イギリス人)なんていう物騒なメールもある。電車が遅れてハラキリ? そんなの聞いたことないよ。「一体どこの新聞だかテレビがハラキリなんていっているの?」と返事を出したら、BBCのこの記事を教えてくれた。確かに一段落目に
One Japanese station manager committed suicide a few years ago because his trains were late, and the country is widely considered to have one of the best rail safety records of anywhere in the world.
「日本のある駅長は数年前、列車が遅れたことを理由に自殺した。日本は鉄道の安全性では世界で最も優秀な国のひとつとされている」(らくだ訳)と書いてある。友人にとっては「自殺=ハラキリ」ということらしい。しかし、こんな事件あったかなぁ。私は覚えていない。 
posted by らくだ at 22:54 | 東京 ☀ | Comment(15) | TrackBack(19) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年04月22日

壊れちゃった日本人

 最近、理解を超越した人が多すぎる。まぁ、ちょっと前から増えているとは思っていたけど、ここまでいろいろあると絶句するしかない。覚えているものだけいくつか列挙する。

(1)奈良の58歳の主婦が昼夜を問わず近所に大音響の音楽を流したり大声を挙げるなど迷惑行為を長年にわたって繰り返し傷害罪で逮捕された。

(2)大阪の地下鉄駅で点字ブロックの上に荷物を置いていた老人に絡んだ男が、老人をホーム下に突き落として頭部を骨折させた。電車が入ってくれば死ぬかもしれないと理解していた。防犯ビデオの映像がテレビで放映されたので自首。

(3)大阪市の78歳の老女がマンションのベランダで鉢置き台につまずいたのに立腹、2つを27階から投げ捨てる。下を通り掛かった女性は間一髪セーフ。老女は殺人未遂容疑で逮捕。

(4)東大阪市で17歳の少年が4歳の子供の頭をハンマーで殴る。「通り魔みたいに大量殺戮したかった」という少年がハンマーを買ったのは2年前だった。(テレビのアナウンサーがで「通り魔する」と動詞扱いしていたのにもビックリ)

 (1)の騒音おばさん、被害者の撮ったビデオをテレビで見る限り、まともな精神状態とは思えない。当然、弁護側はそういう作戦に出るだろう。これで精神に何らかの疾患があるという判断が下されたら、あんなに大々的に報じちゃったマスコミは大丈夫なのか?

 なぜか、過去1、2週間の出来事で覚えているのを拾ったら大阪と奈良に集中していた。奈良は小学3年生の誘拐殺人犯の初公判もあったな。「第二の宮崎勤か宅間守に…名を残したい」と言っていたなんて、すでに名前さえ覚えていないっていうのに勘違いも甚だしい。いったいこういう人たちってどこで壊れちゃったんだろう? 私も壊れるときがやってくるんだろうか。
posted by らくだ at 22:09 | 東京 ☀ | Comment(12) | TrackBack(6) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年04月18日

ライブドアとフジテレビ和解

 これでやっと、あまりワケの分かっていなさそうなマスコミがつまらないニュースを追い掛け回すのも終わり? とことんまでやって欲しかったような気もするのだが、マスコミの大騒ぎぶりにはうんざりしていたので、よしとしよう。

 しかしフジテレビはTOB価格に上乗せしてニッポン放送株を買い取るわけで、TOBに応じた連中とかその株主とかから訴訟を起こされないのかね? 根回し済み? 

 いきなり乱入してきて「ホリエクン」などとえらそうにしていたSBIの北尾はどうしてんの? と思ったらプレスリリースが出ていた。最終的には借株をフジテレビに返すんだって。
posted by らくだ at 23:14 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年04月11日

予知されていた地震

 今朝の地震にゃ驚いた。何日か前、九州に住む友人から「関東に大きな地震が来るって予想している人がいるよ」というメールと、そのニュースのリンク(3月31日付のGENDAI.NET)が送られてきていたからだ。

 これによると日本地震予知協会の佐々木洋治氏が「1週間以内にM6級の大地震が関東地方を襲う」と予想していた。3月31日の紙面に載ったってことは、時期に関してはちょっと外れた。でも、今朝の地震はM6.1だったし、ほぼ当たったと言っていいでしょう。地震雲で地震を正確に予知できるようになれば、被害はかなりの程度防げるのでは?

 でも、待てよ。「1週間以内に」って言われても地震が起きず、すっかり安心したところに地震が来るなんてこともあるかもしれない。どうせ予想するなら時期についてもう少し精度を上げてもらえるように期待したい。
posted by らくだ at 20:12 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年04月06日

教科書問題と間接話法

 きのうのから教科書問題がヒートアップしている。扶桑社の公民の教科書が竹島を「韓国が不法占拠している」と表記していることが話題を集めているが、なんか注目点がヘンな方向に行っているような気がする。

 すっかり忘れられているようだけど、検定前の扶桑社の表現は「韓国とわが国で所有権をめぐって対立している竹島」だったと報じられている。これを見る限り、まるっきりリベラル系の新聞みたいな表現だ。これに「領有権について誤解するおそれがある」などといちゃもんをつけたのは文部科学省。そこで、「わが国固有の領土であるが、中国が領有を主張している尖閣諸島、及び韓国が不法占拠している竹島」という表現になった。というわけで、みんなが騒いでいるのは扶桑社や「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史認識じゃなくて、文部科学省のそれのはず。

 その割にコイズミ君は韓国に冷静な対応を求める考えを示した(読売新聞)ってんだけど、いつものように他人事って顔をしていてガッカリだ。教科書とか島根県とか、そういったところからの意思表明はあるものの、コイズミ君が竹島問題でスッキリハッキリ発言したのを私は聞いた記憶がない(どなたかご存知でしたらコメント欄で教えてください)。

 教科書を利用して政府の立場をこういう形で間接的に表明するのってなんかヘンだ。中山文部大臣が明言しているとはいえ、やはり対外的にも対内的にも説明不足だと感じてしまう。韓国のパフォーマンスが派手な。

 本当に「わが国固有の領土」だと思っているのなら、マスコミが「日本と韓国が領有権を主張している」とか『客観報道』するたびに「誤報だ! 訂正しろ」と騒げばいいのに。いつもの調子で「臭いものにフタ」をするように問題をナァナァな態度で先送りして玉虫色の対応をするからこんなことになるのだ。

 といっても私は「竹島は日本のものだ!」と熱くなれない。漁業に携わっている人とかには重大問題なんだろうけど、正直いってどうでもいい。だから韓国の人があそこまで熱くなるっていうのが理解できない。「熱さ」で計れば日本は負けてるよな。

 面倒くさいからダイナマイトかなんかで爆破しちゃえば?と思う私はやっぱり非国民?
posted by らくだ at 18:15 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年03月21日

懲りない「ホテルニューいちくら」

 昨年夏に「偽装温泉」問題で話題をあつめた伊香保温泉のホテルニューいちくら、全然懲りていなかったようで、新たな不当表示で群馬県から行政指導を受けていた(毎日新聞)。

 報道によると、いまだに温泉を使っていないにもかかわらず、昨年末からホームページに「飽きのこない温泉が楽しめます」と表記していたんだそう。いまではその部分は削除されちゃって読めず、女性用には備長炭を使用した風呂もあるという宣伝だけ。温泉の「おの字」もなくなっている。このほか、2月には別の旅館の温泉利用許可証のカラーコピー(!)を掲示して、そこに「90〜95%かけ流し」と書き添えていたという。さすがに「100%かけ流し」と書くのはためらったようだ。

 自社ホームページじゃないけど、このサイトにはまだ「メタケイ酸含有温泉」として紹介されている。「備長炭をたっぷり浴槽に入れ、温泉の効能をいっそう高めている」だって。本当の温泉だったら備長炭なんか入れるのは邪道だ。

 これじゃ、伊香保温泉のほかの宿がかわいそうだ。この期に及んでニューいちくらに泊まりたい客なんているのかね。あたしゃ、お金を払って泊めていただくなんてゴメンだ。ここはもう、伊香保全体のためにも廃業していただくしかないのでは?
posted by らくだ at 21:38 | 東京 ☀ | Comment(8) | TrackBack(1) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

福岡県西方沖地震

 それにしても地震て怖いと思うのは、当初はこんなに被害が広がるなんて感じがなかったことだ。NHKをみていたら、最初は被害を一生懸命に探しているようだった。壊れた塀の同じ映像を繰り返し映したり、ヘリコプターの人に「煙は出ていませんか?」などと尋ねたり。


 九州在住の知人にメールを送ったり掲示板に書き込んだりで1時間近くを費やしているうち福岡の中心部ビルの窓ガラスが割れた様子などが入ってきた。玄界島では全半壊した家が多数あるほか、人的被害では福岡市で1人が死に400人以上がケガをした(うち50人は重症)という。最初に予想した以上に被害が広がった。なんかど〜んと落ち込んでいる。

 最近、世界的に地震が多すぎやしませんか?
posted by らくだ at 23:27 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年03月16日

捜索費の支払い拒否した遭難者

 何日か前話題になった蔵王のスキー場で遭難した韓国人5人が捜索費11万円の支払いを拒否しているそうだ(サンケイ新聞)。

 そういえばこのニュース、行方不明になったときは結構あちこちで報道されていたのに、見つかったというニュースは短く「見つかりました」で終わったような気がする。サンケイの報道では「自力で下山した」と主張していうようだが、一晩帰ってこなかったら捜索隊が出るのは当然でしょう。むしろ捜索隊が出なかったら「日本人は冷たい」と大問題になるはずだ。

 この韓国人5人は海外旅行傷害保険に加入していなかったのだろうか? いろんなものがセットになったやつに加入すると、普通の場合は不必要な「救助捜索費用を1000万円まで負担」なんていう特約がついているもんだが。いつも保険なんて入らない私がこんなことをいうのもなんだが、日本みたいに物価の高い国でスキーなんていうスポーツをするときは、最低限の保障をつけておいたほうがよさそうだ。

 記事によると、民間人による捜索の費用は依頼者に請求されるとか。ホテルが5人の同行者と相談して依頼したっていうから、5人があくまで拒否した場合は請求書が回ってきちゃうのかな。まさに泣き面に蜂、いやいや恩を仇で返されるってことか。せちがらい世の中だね。

 この人たち、実名が報道されたことについても「独島(竹島)問題の最中に日本を旅行していることが韓国の周囲に知られたくなかった」と憤っているというから、つけるクスリもなさそうだ。韓国人とか日本人とか関係なく、そこまで自分勝手になれる人ってある意味尊敬しちゃう。

 ちなみにこのニュース、朝鮮日報、中央日報、東亜日報などの日本語サイトでは報道されていない。竹島問題だけヒートアップしている。ま、当たり前か。
posted by らくだ at 22:32 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年02月23日

ポイズン・ピル

 ライブドア対フジテレビの戦いがさらにヒートアップ。久しぶりにポイズン・ピルということばを思い出した。ポイズン・ピルを使うには、動き出したのが遅すぎるような気もするんだが、こういうのってあり? 記者会見でみた日枝フジ会長は、心なしか得意げな顔をしていたな。フジの株主も「なりふり構わないあなたってステキ」とか思っているのかな。

 フジテレビが最初にニッポン放送株のTOB価格をもっと高く設定しておけば、そもそもこんな騒ぎにはならなかったし、ニッポン放送の買収阻止で無駄金を使うハメにならなくてすんだのに。私がフジの株主だったら、かなり怒っていると思う。

 ライブドアは当然ながら差し止め請求するそうだけど、はたして裁判所の判断は如何に? これまでの各界からの風向きからしてやっぱりライブドアは不利なのかな。素人の個人的な意見では、「時間外取引での株式取得は相対取引みたいなもんで問題」だというのなら、今回のポイズン・ピルだって同じぐらい問題に思えるのだが。ま、あたしがライブドアの株主だったら、今の段階では怒る気力も残っていないだろうな。

 部外者だからこそ無責任に「どんどんやってちょーだい」と書けるんだよな。でも、このおかげで朝日新聞対NHKの話が忘れられちゃったのは寂しい。
posted by らくだ at 23:50 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(2) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする

2005年02月18日

「出たがりのデブ」で終わらないで

 ここ1週間というもの、世間の注目は朝日新聞対NHKからライブドア対フジテレビにすっかり移ってしまったようだ。政治家まで次々に口を出し始めた。「金さえあればなんでもできると思っている」とか「支配される側の気持ちが分かっていない」とか、さまざま…。

 たかだか5、6年前にダウが1万ドルを突破、ナスダックが5000の大台に乗せるのと同時並行して、米企業は小が大を飲むようなM&Aが次々に実現していった。あのころは、「日本もはやく景気が回復して、後ろ向きなM&Aじゃなくてアメリカみたいな戦略的なM&Aが盛んになればいいのに」なんていう論調もあったもんだが、今じゃそんなのどこへやら。政官財そろって「けしからん!」の大合唱みたいだ。

 確かにライブドアがニッポン放送の株式を35%も取得したのには度肝を抜かれたよ。だって、ほかの企業がTOBをかけている最中に、第3者がそれだけの株式を取得した前例って記憶にないから。もちろん、指南役がいるのだろうけど、うまくやったな〜。これはホリエモンを責めるよりも、こういう抜け道をシャットアウトしていなかった側のポカじゃないの? すべて矛先がホリエモンに向かっているみたいで、よほど叩きがいのある嫌われキャラなんだなぁと感心させられるぐらいだ。

 それじゃ私はライブドア支持かっていうと、そうでもない。メディア界を引っ掻き回してくれるのは大歓迎だけど、今回のライブドアの資金調達は条件が悪すぎ。そのあたりについては磯崎哲也事務所のisologueが詳しいので、関心のあるかたはぜひ一読を。しかし、ホリエモンがまともなら、リーマンがライブドア株を空売りに回ることは十分予想できたはずで、ここ6営業日でライブドアの株価が35%も下がったことも予想範囲内なんだろうか。ここんところがぜひ知りたいもんだ。

 もし、そこまで予想していなくて、ニッポン放送の筆頭株主に躍り出たことでライブドアの株価も上がるはずと読んでいただけだとしたら…。ひょっとして、ただの出たがりのデブってことにならないかね? イーバンクの問題などゴタゴタがあったとはいえ、ここまで会社を育ててきて起業セミナーなんかで講師をして偉そうにしているアントレプレナーなら、まだまだ切り札の1枚や2枚残してくれていてもよさそうなもんだが。ビジュアル的に鋭さを感じさせない人なのでちと心配。もっと楽しませてよぉ。
posted by らくだ at 23:09 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする