岡田代表は話がつまらない。聞いていてもまったく意外性がなく優等生的な物言いに終始するから「ハイハイ、あなたが何をいうか分かってます」とチャンネルを変えたくなる。菅さんは四国で霊場88カ所巡礼をして煩悩から解き放たれたのか、すっかり好々爺になってしまい政治家臭が薄まった。ついでにと思って、元代表・鳩山さんのホームページをみてみたら、相変わらず寒くなるようなフラッシュが踊っていたよ。
ホリエモンがとりあえず無所属で出馬を決めたのには多少ながらもホッとした。どうみても自民のキャラじゃない。自民党内部にもホリエモン・アレルギーがあったみたいだし。私がたまにのぞいている山本一太議員の日記にも「自分は賛成できない」とはっきり書いてあった。議員バッジはTシャツにつけるんだろうかと、今から余計な心配をしている私だ。
広島6区に代表されるように、今回の選挙の焦点は与党VS野党というよりも与党+刺客VS造反派になってきた。刺客と称されるほかの候補は「料理と政治は変わらない」「拉致問題の解決は6カ国協議の中で」などという発言が断片的に耳に入ってくる。う〜む。彼女たちがみんな当選したら「小泉的喜び組」が結成できそうだ。各種世論調査の結果をみると、有権者はコイズミ首相が郵政解散でスジを通したことを評価しているように感じられるんだが、その後のなりふり構わぬ公認候補擁立はどのように受け止められるのかな。
野党の皆さんには申し訳ないのだが、どうも「野党=蚊帳の外」感がある。マスコミの取り上げ方が影響しているのかな。私の選挙区は造反派と刺客がいないから、どうも盛り上がらん。いつものように消去法的に投票することになりそうだ。もともと「是非この人に当選してもらいたい」なんて思って投票したことなんてそんなに何回もない。
それにしても「刺客」って誰が使い始めたんだろう。好きな言葉じゃない。北陸の旅から帰ってきたら、マスコミがこぞって「刺客」ってことばを使っていて驚いた。聞いていると、人によって「しかく」と「しきゃく」と読みが違う。「子連れ狼」の主題歌で「ちゃ〜んの仕事はしかくとな〜」と歌っていた記憶があるんだが、たまたま見つけた毎日小学生新聞の「刺客作戦」という記事をみてワケが分からなくなった。この記事、ルビつきで「刺客とは暗殺する人のことです」と書き始め、最後に「地元の自民党県連などが反発しているところも多く、『刺客』をたてる選挙区は、自民党が事実上、分裂する選挙区になりそうです」という文章があるのだが、最初の刺客は「しかく」とルビが振ってあるのに、最後の「刺客」のルビは「しきゃく」となっているのだ。辞書にはどちらも出ている。要するにどっちでもいいのか。