2004年07月27日

ワシントンポストの失敗

 米民主党大会が始まったと思ったら、ワシントンポストが失敗をしでかした(懺悔記事=登録していないと開けないかも)。民主党大会への出席者やマスコミ関係者を対象に特別版の紙面を合計1万部無料で配布したところまではよかった。

 でも、26日の特別版第2セクションにはケリーとエドワーズの写真の上にELECTION 2000(2000年の選挙)というバナーがでかでかと掲載されていた。担当者が前回の選挙のバナーを使いまわし、うっかり年号の差し替えを忘れたという。

 ただし「記事の内容に誤りはない」ため、回収はしないでそのままにするとか。しかもライバル?の失敗を引き合いに出し、「ケリーが副大統領候補にゲッパートを選んだと伝えたニューヨークポストの一件とは違う」と言い訳。ちとカッコ悪い。民主党大会に最初からケチがついちゃった。最近の世論調査ではブッシュ支持率が盛りかえてしているっていうし、前回の大統領選挙を思い出させるなんて、ちょっと不吉な予感がしないでもない。
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2004年07月21日

中国、SARS隠し告発の医師を解放

 昨年春、北京のSARS感染者隠しを告発したことで知られる医者の蒋彦永氏が19日に解放された。CNNによると、駐中国アメリカ大使館のスポークスマンが21日に確認した。よかった〜。

 もっとも、身柄を拘束されたのはSARSに関してじゃないと思う。ことしの初めだったか、蒋氏は天安門事件に関連した人たちの再評価を求める手紙を全人代に送っていた。拘束されたのがことしの6月1日だってことから考えて、当局は6月4日の天安門事件15周年を意識していたんだろう。同時に拘束された奥さんは、一家がマスコミに情報を伝えないことを条件にして2週間で解放されている。
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2004年07月20日

フィリピン人人質解放

 イラクで7日から人質になっていたフィリピン人のトラック運転手デラクルスさんが日本時間の午後5時ごろ解放された(BBC)。きのうまでにフィリピン軍が撤退しているのだから当然か。まずはめでたい。

 犯人側はこれで勢いづいてもっと人質を取ろうとするのだろうか。日本での報道をみていると、韓国人の事件は隣国の話ってこともあって話題になっていたけど、デラクルスさんのことはあまり伝えられていない。13日にブルガリア人が頭を切り落とされて殺されたのもそんなに大きく扱われなかったな。みんな慣れちゃった?飽きちゃった?

【関連バックナンバー】
フィリピンout、ロシアin?(7月19日)
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2004年07月19日

フィリピンout、ロシアin?

 フィリピン軍がきょう、イラクからの撤退を完了したみたいだ。(Manila Times)トラック運転手デラクルスさんを人質にとっている武装勢力は撤退期限を7月末まえ延長していた。随分素早い撤退だな。これでデラクルスさんが無事に解放されることを祈ろう。

 フィリピンは国民の10人に1人が海外で働いているとも言われていて、中東に出稼ぎに行く人も多い。世論がデラクルスさんに同情的になるのも分かる。そもそもフィリピンが送っていたのは51人だけなんだから、撤退してもイラクではそれほど影響ないんだろう。(自衛隊が撤退したら影響はあるのか?)

 犯人グループの要求に応じて撤兵しても、国際的な立場はどってことないんだな。アメリカがフィリピンに文句を言ったという短い記事を読んだぐらいだ。スペインも間接的とはいえ、テロリストの要求を受け入れた格好になったのに、アメリカ以外の国から非難が寄せられて外交上に支障が出るってことはなかったみたいだ。「負けるが勝ち」っていう対応もあるのかも。

 イラク絡みでちょっと気になっている記事がある。STRATFORの16日付の欄に出ている「ロシアがイラク派兵を検討」というやつ。
Moscow is considering a request by the Bush administration to send Russian troops to Iraq or Afghanistan this fall, just before the U.S. presidential election. (ロシア政府はブッシュ政権の要請により、ことし秋の米大統領選の直前にイラクかアフガニスタンに軍隊を派遣することを検討している。=筆者訳)
 出て行く国もあれば、あらたに入ってくる国もある? イラクの各種利権を狙っているとすれば、ちょっと出遅れたね。このロシアの話、ほかのニュースサイトでは一切見つからない。ガセネタ?

【追記】プラウダによると、ロシア外務省のスポークスマンは、イラクへの平和維持軍の派遣を否定した。やっぱりガセネタだったみたい。(7月25日記)
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2004年06月26日

切れかかったブッシュ

 ラジオ・テレビ・アイルランド(RTE)のワシントン特派員によるブッシュ大統領インタビューが話題になっている。NHKでもちらっとやっていた。

 キャロル・コールマンという女性記者、足を組んで座っていて大統領を前にしても全然たじろがない。さらにしゃべっているブッシュをなんのためらいもなく遮って「世界はアメリカのせいでより危険になった」などと言いたいことを言う。10分間余りのインタビューで数えただけでもブッシュは4、5回、「最後まで話させてくれ」とか「差し支えなければ君が質問して、私が答えるということで…」などと言い、最後は切れかかっていたな。

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2004年06月23日

韓国人人質の殺害を確認

 イラクで武装勢力に捕らえられた韓国人の男性が殺され、遺体がバグダッドとファルージャの間で見つかった(BBC)。きのうの段階では悪いニュースが出てこず、日本人人質の解放にもかかわったクベイシ師が乗り出したと伝えられていたので、どうにかなるのかと期待していた。彼の叫びが耳に残っている。ご冥福をお祈りする。

【追記】
 日経新聞朝刊には「イスラム教関連の有力者が(中略)金鮮一氏と面会して無事を確認した」とか「武装集団は22日、交渉時間確保のため金氏の殺害期限の延期に応じた」と伝えられているのがなんか白々しい。ほかの朝刊各紙も同じ論調のようだ。殺害のニュースが入ってきたのは朝刊の締め切り後の2時すぎというからしょうがないのかもしれないとはいえ、延期に応じたという情報は何だったんだろう?

 その後の報道によると、殺された金鮮一さんが拉致されたのは当初伝えられた6月17日じゃなくて5月30日だったらしい(朝鮮日報)。勤め先の会社が本腰を入れて探し始めたのも6月4日というから、のんきなものだ。もっと早く公にされていたら、あるいは違う結果になったんだろうか。

 日本の人質事件と似ているから解決方法を参考にしたとか伝えられていた。韓国の政府高官がアルジャジーラに出演し解放を訴えたらしい。でも、日本人の事件とはまったく違うような気がする。日本人を捕まえたのは、そこらへんのゴロツキでしょ。今回はアルカイダとつながりがあるとされるザルカウィの名前が出ている。先日首を切って殺されたアメリカの民間人ニック・バーグさんの事件と似ている。あと、間接的とはいえ通訳としてアメリカ軍への物資納入に携わっていたことからしても、日本人の事件とは立場が違うと思う。(6月23日夕)

【関連バックナンバー】
韓国人人質の叫び(6月21日)
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2004年06月22日

イラク戦争5割超が「価値ない」

 米ワシントンポスト紙とABCテレビの合同世論調査で、イラク戦争は価値のある戦いだったとの回答が47%、「価値はなかった」との回答が52%で初めて5割を上回った(ワシントンポストの記事=登録していないと読めないかも)。ようやく、という感じがしないでもない。

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2004年06月21日

韓国人人質の叫び

 イラクでまた誰かが捕まり、犯人グループから殺害を予告するビデオが届けられたというニュースを朝方ちらっとみて、一瞬「またか」と思った自分を次の瞬間に深く反省した。人質になった韓国人が、全身をつかって「死にたくない」と訴えていたからだ。動画をみるには朝鮮日報のこのページの【動画】アルジャジーラ放送 という部分をクリック)

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2004年06月14日

バンコクの地下鉄7月3日開通

 バンコク初の地下鉄が7月3日に開通する(注:末尾の追記参照)。スカイトレインができて以来、市内ではほとんど陸の孤島になった感のあるホアランポーン駅が起終点(将来的にはもっと延びる計画)だから便利になりそうだ。

 といっても、この先しばらくバンコクに行く予定はない。韓国新幹線も夫だけになりそうだ。年内に上海リニアに乗れるかどうか…。
 
 バンコク地下鉄の写真は以下のサイト参照。
http://www.2bangkok.com/2bangkok/Subway/june2004.shtmlのページ下部
http://www.bangkokbob.net/subway.htm

【追記】このエントリーを書いた時点では8月12日開通と発表されていましたが、6月23日段階で「7月3日に国王がフアランポーン駅の開通式典に出席して公式オープン」というニュースが伝えられましたので、訂正します。運賃は12−34バーツで8月12日までは一律10バーツの割引料金。運行は5時から24時の予定。
タグ:タイ
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2004年06月11日

成人として裁かれる13歳の殺人容疑者

 米シアトル・タイムズで、遊び仲間を殺した容疑で裁判が進められている13歳の少年の記事を見付けた。名前も顔写真も出ているけど興味本位じゃない。この少年(以下ジェイク)が少年ではなく成人として裁かれていることの是非を問う記事になっている。

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2004年06月09日

ケリー不倫騒動の顛末

 今年の2月、民主党のケリー大統領候補の不倫相手として騒がれたAlexandra Polier(以下アレックス)の手記(英語)を見付けた。恐ろしくタルイ文章で6ページもある。普通の人がいきなりマスコミに注目されて追い掛け回される恐さが伝わってきて、結局最後まで読んでしまった(本人の写真付きの元記事)。

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2004年06月06日

レーガン死去

 朝一のメールチェックでワシントンポストの速報メールが入っていた。レーガン元米大統領死去。享年93歳。同時テロやイラク戦争のことはアルツハイマーの進んだ頭で理解していたんだろうか。

 在任中は大嫌いな人で「最低の大統領」だと思っていた。タカ派同士で意気投合?して中曽根と仲良くしていたってだけじゃない。軍拡を進めながら富裕層の減税を推し進めたレーガノミクスなんてのもあったな。「双子の赤字」なんて言葉も彼の置き土産だ。

 それでも、今になって振り返ってみると、評価しなくちゃならないところもある。ソ連との関係改善が始まったのはレーガン時代だ。レーガンの功績と言うよりも、ゴルバチョフがそれまでの書記長(ブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ)とは違っていたというほうが正確かな。でも、ゴルビーが「違いの分かる男」だって見ぬいて米ソ首脳会談を再開させたレーガンの功績はハト派だって評価するだろう。

 いま「史上最低の米大統領は?」って聞かれたら、レーガンじゃなくて現職のブッシュと答える私だ。あと10年、20年したら「昔はブッシュ・ジュニアが最低だと思ったけど、今のはもっとひどい!」と憤慨しているだろうか?
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2004年05月28日

イラクで2邦人殺害される

 まだ最終確認はされていない。それでも、あれだけ車が焼けている上、2人の遺体が見つかり、一緒にいた通訳と運転手のコメントが伝えられていて(追記参照のこと)、日本人2人とは連絡がつかないってことは、見つかった遺体は日本人ジャーナリストのものなんだろう。毎日新聞によると、現場から8キロほど離れたところで、別の日本人らしいアジア人男性の遺体も見つかったという。ほかのメディアでは伝えていないので、真相は分からない。

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2004年05月25日

アブガレブ刑務所解体

 さすがブッシュ大統領。向かうところ敵なし、世界最強国の国家元首だけある。24日の演説は傷跡も分からない完璧なメーク。それに1分間でアブグレイブ刑務所のことを3通りに表現した。

 最初はアブ…ガ、とかどもってガレブと発音、続く2回もアブグラブとかアブガラブとか聞こえた。それぞれ違う発音だったから「ダブヤ」みたいなテキサス訛りってことはなさそうだ。自分の支持率が過去最低を更新している主因はアブグレイブだっていうのに、この程度の認識なんだなぁ。大統領選も控えているのに余裕しゃくしゃく? やっぱりスゴイや。

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2004年05月18日

ソニアがインド次期首相を辞退

 2日連続で「辞退話」になっちゃった。インド国民会議派のソニア・ガンジー党首が首相就任を辞退した(BBC)。さては昨日のボンベイ株暴落・取引停止にビビったか。短期的にはマイナスが大きいかもしれないけど、長期的にみれば賢明な判断だと思う。ガンジー家の名誉を傷つけないためにも。

 ニューヨークタイムズによると、ソニアが首相に推しているのはマンモハン・シン元蔵相(元財務相と書くべきか)とか(元記事)。シーク教徒とはいえ、経済界改革の手腕は評価されているし、人気もあるので妥当な人選ではないかな。

 きょうのボンベイ証取のSENSEX指数は8%余り反発した。明日も続伸するんだろうか。そうだとしたら、ちとソニアが可愛そう。

【追記】結局、マンモハン・シン元財務相が5月23日、首相に就任した。

【関連バックナンバー】
イタリア出身のインド首相?(5月14日)
posted by らくだ at 23:53 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする