2009年04月20日

おばさんシンデレラ

 ここ1、2日というもの世界中のブログが彼女の話題でにぎわっている。あたしも書かずにいられない。つい先日48歳になったイギリスのスーザン・ボイルSusan Boyleさんのことだ。

 日本でも多くのメディアが取り上げているので既に多くの方がご存じと思うが、念のためユーチューブへのリンクを張っておく。まだ見ていない方は以下の文章を読む前にぜひ一見を。ただし音が出るので職場などでご覧の方は要注意。

http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0 (7分半)

 これを見て気持ちよく泣けた。たぶんラジオで聞いていたなら、たとえ日本語番組で内容が全部聞きとれたとしても泣けなかっただろう。失礼ながら、やはり彼女の外見が影響しているのだと思う。そのうえで、会場にいる観客や審査員と同じ気分を味わった。彼女が歌い出した瞬間に空気がガラッと変わるのが小気味よい。審査員の表情が真の才能に出会った喜びに満ちている。

 彼女のすごいところは自信と控え目なところのバランス加減と卑屈さがまったくないところだ。誰もがバカにした視線を送っているのに自分の夢は「プロの歌手になること」、「これまでチャンスがなかったけれど、ここで変わるかもしれない」、「目標はエレイン・ペイジ」と言い切った。12歳のときから歌い続けて35年、自分から行動を起こしてこんなふうに才能が花開くこともあるんだ。なんだかすごく勇気をもらった。

 惜しむらくはお母さんのことだ。テレビで歌うことは2年前に亡くなったお母さんとの約束だったという。この雄姿をお母さんに見せてあげられなかったのが他人事ながら残念でならない。

 数年前に同じ番組で発掘されたオペラ歌手のポール・ポッツを思い出した。彼は今じゃ押しも押されぬ大スター。このボイルさんはまだ予選を勝ち抜いた段階らしいけれど、マスコミが放っておくはずない。これから世間の荒波に揉まれて変わっていくのだろうか。ちょっと心配ではある。

 日本にもどこかに同じような才能が眠っているかもしれない。歌手デビューする人の多くは歌唱力だけでなくて容姿、それに若さも必要だから。こんな番組が日本であったら、いったいどんな人が出てくるんだろう? 
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2009年04月10日

靴の下取りサービス

 新宿の小田急デパートが期間限定で婦人靴の下取りをしているそうだ。どんなに古いものでも、最高で5足まで1足につき1050円分の商品券(靴の購入にしか利用できない)と交換してくれるという(4月1日付の毎日新聞)。

 これを知ったのは何気なく見ていたテレビだったのだが、うまいな〜と感心した。誰の家にだってはかなくなった靴の1足や2足は眠っている。何となく捨てる気もにもなれなくてってやつ。報道では別にリサイクルするとは言っていなかったら、小田急がまとめて捨てるだけなんだろう(でも未確認)。

 何かと交換してもらえるっていうのは絶対に女心をくすぐると思う。どうも靴を持った人が殺到しているらしく、行列の最後尾は屋上で2時間待ちだという。すごいな〜。

 たぶんこの人たちは、もらった割引券で新しい靴を買おう!というよりも、自宅に置いたままになっている靴を処分することが主目的なんじゃないかなぁ。自分だってこのニュースを見たときは、『私も期間中に新宿に行く用があれば持って行こうかなぁ。でも、小田急で新しい靴をかうかっていうと別問題だけどね』というイメージで報道を見ていた。

たぶん、私よりも年配の人は、まだ履くことのできる靴を捨てることに対する抵抗感がもっと強いと思う。こういうサービスだとその抵抗感が薄れるように思う。

 小田急にしてみれば、あちこちのテレビや新聞で紹介してもらって莫大な広告効果があっただろうし、客足が増えれば当然ながら靴以外にも波及効果があるだろう。いいアイデアだと思う。21日までにはたして何足集まるのかな? 他のデパートもマネするんだろうか?
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2009年04月07日

肺結核

 ハリセンボンの痩せた方(名前を覚えていない)が肺結核で入院したと聞いて驚いた。身内にも肺結核で1カ月程前に入院した人間がいるからだ。1カ月前までは肺結核なんていわば昭和の遺物だとばかり思い込んでいたのだが、案外と身近な病気なのかもしれない。

 身内も以前に比べると咳や痰が増えていると病院に行って感染が発覚、すぐさま入院することになった。過去1、2カ月接した人を探して感染していないか検査したという。私は検査をするように言われなかった。

 2、3カ月間の隔離生活で、空気感染するからと病院内の売店に行くことすらできない。最近になってようやく1日2回の散歩が許された。退屈でたまらないに違いない。ちなみに治療費・入院費(食事代を含め)の自己負担は一切ないそうだ(もちろん、何か特別なことをすれば必要になるのだろうけれど)。
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2009年03月29日

全面禁煙の弊害

 JR東海が3月14日から在来線ホームを全面禁煙にした。JR東日本も4月1日から首都圏の駅が全面禁煙になる。タバコを吸わない&匂いが嫌いな私としては嬉しい話だ。

 でも手放しで喜んでいられない。困った人たちがいる。列車のトイレでタバコを吸う人が少なからずいるのだ。10日ほど前に18きっぷで関西から帰ってくる際(JR東海の区間で)、そろそろ乗り換えだからトイレに行こうかと思ったら、中にいる人がなかなか出てこない。

 最初は体調でも悪いのだろうかと心配した。次いで、まさか誰かが連れ込まれて…なんてことも頭をよぎったのだが、まったく音がしない。そのうちにほかの人が何人も並ぶ事態になってしまった。

 そのうちの一人が「少し長すぎるでしょ」と言い出してドアをノックをしても反応なし。「どうもこれはおかしい。中で倒れているかもしれない」ということになって、バンバンとドアをたたいたら、ようやく水を流す音がして青年が出てきた。ドアが開いた瞬間、強烈なタバコの匂いがした。床にはタバコの箱が落ちているし、手を洗うシンクは灰で汚れている。どうみてもタバコを吸っていたとしか思えない。

 以前にも同じような経験をしている。非常に迷惑だ。全面禁煙の次はJRのトイレにも煙探知器をつけ、タバコを吸っている人を認識したら非常ベルを鳴らすようにしてくれないかな。
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2009年01月05日

病は気から

 元日からの更新も3日で途絶え、文字通りの3日坊主になってしまった(毎日更新を宣言したわけじゃないんだからね!と書いておく)。ついでに今から言い訳しておくと、明日(6日)から和歌山・大阪遠征に出かけるので週内は更新できないかもしれない。

 喪中のせいか正月気分が盛り上がらないと書いたが、どうも喪中は関係ないみたいだ。テレビをつけると仕事と家を失った労働者の話ばかりやっている。「みぞうゆ」の大不況だからしょうがない、といってしまえばそれまでなんだけどね(ちなみに「みぞうゆ」で変換すると「未曾有湯」と出てくる)。

 原油相場の急反落や円相場の急伸でラクになった人もいるはず。夏ごろに一斉休漁した人たちは一息ついているだろうし、輸入産業だって年度初めの想定ベースからみれば円高差益が随分出ているだろう。

 私に馴染みのある?日帰り温泉業界だって、燃料が下落に転じてガソリンも安くなっているのだから夏場に比べたらラクになっているはずだ。さらに、不況で遠出を諦めて近場の日帰り温泉にするなんていう人が増えているかもしれない。せめて正月くらい、そういう明るい話があってもよかったのに。

 でも、「儲かってます」なんていう景気のいい人はもちろん、「一息つけました」とか「ラクになりました」なんていう人はテレビには出てこない。所持金が1000円とか何百円でネットカフェにもいけないとか、そんな人ばかり。これじゃ世の中がますます暗くなっていく一方だ。

 厳しい環境にある人から目を背けろというつもりはない。ただ、あまりにも判で押したように画一的すぎるんじゃ? 原油価格の下落がちゃんと価格に転嫁されているかとか、そんなところにも目を向けてもらいたいもんだ。
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2008年12月31日

「休」と「廃」

「休業」と「廃業」、「休止」と「廃止」、「休刊」と「廃刊」、それぞれを比べると、やはり「廃」の字を使ったほうがインパクトが大きい。なんでこんなことにこだわるかっていうと、3年3カ月続けてきたもう一つのブログをやめることにしたからだ。挨拶に何て書くか迷ってしまった。

 過去ログを残すから「閉鎖」じゃないし、ブログを「廃止」って表現も馴染まない。「休止」と「停止」で迷った末に「休止」にした。どちらもなんとなく再開への含みが感じられるズルイ言葉だ。

 いつもは雑誌が休刊するなんていうニュースを見ると「休刊なんて都合のいい言葉使っていないで廃刊て書け!ったく…」と思うのに、いざわが身になってみると、このありさまだ。自分で自分を笑うしかない。アハハ…。

 言い訳はできる。商業的な定期刊行物はいったん発表したら決定を翻すのは難しい。私の場合「やめるのやめた」と言えばそれまでだもんね(でも、その可能性は限りなく小さそうだ)。

 思いついて始めるのは簡単、惰性で続けるのもどうにかできる。やめるのは始める時よりもずっとエネルギーが必要だった。ここ数日間というものメールを書き続けているのにまだ終わらない。ブログに寄せられるコメントとトラックバックの受付を停止するのに、2400余りもある記事の設定を一つ一つ変える必要があった。気が遠くなるほど時間がかかった。

 この面倒な作業が終わったら、ようやく新しい自分になれそうな気がする。2009年はそこまで来ている。
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2008年12月09日

12月9日の雑感

■米トリビューン倒産
 トリビューンがチャプター11の適用を申請した。LAタイムズは良質な新聞だと思っているし、サイトも結構頻繁にチェックしている(シカゴ・トリビューンは知らない)。いくら良質な紙面を作っていても、それで儲かるっていうと話は別ということを改めて思い知らされた。

 新聞記者は「社会の木鐸」なんていわれても結局のところはサラリーマンだし、報道は商業活動なのだ。考えてみると、趣味ブロガーの方がある意味報道に対して純粋といえるかもしれない。

■リストラの嵐
 数年前に見たテレビをふと思い出した。非正規雇用の2人が交替して1人分の仕事をする「ワークシェアリング」を紹介していた。オランダの話だったかな。日本でも推進すれば子育て中の女性らがパートタイムで働きやすくなるという内容だった。そのときは『ふ〜ん、いい話じゃない』とバラ色に思えたのだが…。

 今にしてみると、非正規雇用が増えた結果企業が首切りをしやすくなっただけにも思える。非正規雇用でコスト削減がはかれた一面はあるんだろうけれど、正規雇用を絞って人材育成がおろそかになり、将来の担い手がいなくてお先真っ暗なんて話はないのか気になってしょうがない。

■文は人なり?
 もう1つのブログでお世話になった人たちを訪ねて挨拶して回っている。何回もメールを交換(本名も書いて)した人に会って「えっ、女性だったんですか!? いや〜男の人だとばかり思っていました」と驚かれることが続いて苦笑した。

 どうも自分の文章の書き方がいけないらしい。確かに最初の頃はもうちょっとくだけた文体だった。今みたいに素っ気ない文体にしたのはアクセスが増えちゃったからだ。揚げ足取りなど訳もなく絡んでくる人たちを防ぐため、なるべくシンプルに書く癖がついた。

 さすがにコメント欄は1対1のやりとりだし、少しは親しみをこめている(つもり)。女性だってことは一目瞭然のはず。コメント欄を読んだ上で私のことを「オネエ系」だと思っている人もいるのか、ちょっと興味がある。今度「女の人だったんですか!」と驚く人がいたら、コメント欄を読んだことがあるかどうかきいてみよう。

 まったく別の文体で別人になりきって別ブログってのもおもしろいかも。何通りか書き分けられる自信はある。

■プリンターと布団の関係
 義母が使っているプリンターが使えなくなったという。エプソンの複合機で印刷もコピーもできないそうだ。この季節にプリンターが使えないと数百枚の年賀状の宛名を手書きしなくてはならない。

 我が家ではエプソンのプリンターを使っていない。勝手が分からないながらに「使えなくなる前と環境は何も変わっていないんですか?」と聞いてみた。義母は一瞬考えて「布団の上げ下ろしをした…」という。悪いけれどどうにも我慢できず涙が出るまで笑ってしまった(どうもすみません)。笑いすぎて涙が出たのは久しぶりだ。あとになって考えてみると布団の上げ下ろしで埃が詰まったのが原因なんてことがあるかもしれず、バカ笑いして大変失礼なことをしてしまった。反省している。
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2008年12月05日

ソフトバンク携帯がサービス改悪を撤回

 11月8日に書いた「ソフトバンク携帯のサービス改悪」の続き。来年の2月から「Yahoo! ケータイ」のトップページにアクセスするだけで課金されることに憤慨していたのだが、ソフトバンクモバイルが有料化の計画を撤回した(12月3日のプレスリリース)。

 プレスリリースには有料化を見送った理由は書いていないものの、ITmediaには「お客様から多数の意見をいただいたため」と理由が記されている。直接ショップに行く時間がなくて電話で「携帯電話でネットを閲覧することはないので、『戻る』ボタンを1回多く押してもyahoo!ケータイのトップページにつながらないようにしてほしい」と要望を寄せておいた。同じような人が多かったんだろう。これで2月以降も安心してケータイを使うことができる。

 有料化するんだったら、「戻る」ボタンを1回多く押すだけでyahoo! ケータイのトップページにつながっちゃうのを遮断するのが先決問題。
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2008年11月19日

日本語サポート

 最近利用するようになった海外の宿泊予約サイトにagodaがある。翻訳調とはいえ日本語ページもあるし、特に海外サイトと意識して利用してきたわけじゃない。Priceline.com傘下のシンガポール企業だということはずっと知らなかった。

 宿泊予約サイトは海外・国内とも数社ずつ使っていて、どこもほとんど同じだと思っていたのが、ここのカスタマーサポートは面白い。メールフォームや電話だけじゃない。チャットでの問い合わせに24時間応じてくれる。もちろん日本語対応だ。

 呼び出すとすぐに日本語で「対応させていただきます○○です。」(正確な表現は違ったかも)と文字が出てくる。日本人じゃない名前の人が完璧な日本語で素早く対応してくれてビックリした。電話サポートを受けるにはバンコクに国際電話をかけるので、チャット対応もタイの人だろうか。

 一度じゃ用件が済まず、もう一度呼び出したら、今度は日本人らしき人が出てくれた。今回はこちらが質問を書いても全然反応がない。5分あまり待っても最初の自己紹介以降は一文字も出てこないのであきらめて終了した。システムの不具合かもしれないが不満が残った。

 次に呼んだ時は最初の人が出てきた。数回にわたるやり取りのあと、問題がすべて解決した。こちらが何か書き込むと「今すぐに調べますのでお待ちください」など反応が早いのが素晴らしい。

 コールセンターなら最近は中国とかインドとかあちこちにあるから珍しくもないけれど、音声ではなくチャットで教えてくれるというサポートは初めての経験だった。

 24時間日本語対応は大きな強みだ。インターネットの特性を生かしたサービスをこのように提供している企業は最近見ていなかったのでかなり新鮮だった。
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2008年11月08日

ソフトバンク携帯のサービス改悪

 ソフトバンクモバイル(SBM)のサービス改悪がじわじわと進んでいる。自分に大きく影響があるのは、メールを無料で先行受信できる文字数が10月からほぼ半減して50文字になったことと、来年2月から「Yahoo! ケータイ」のトップページ表示が有料化されることだ(SBMの10月31日付のプレスリリース)。

 無料受信メールの文字数はまだ我慢できるとして、Yahoo! ケータイのトップページ課金は困る。私の使っている機種の場合、Yahoo! ケータイにワンタッチで接続するボタンはほかの機能も兼ねている。例えばメールを作成・送信した後、「戻る」ボタンで待ち受け画面に戻るのに、ボタンを1回多く押したらそれで課金されてしまう。しかも、課金される料金は「0.21円/パケット」というけれど、トップページの表示でいくらふんだくられるのか私にはサッパリ分からない。

 以前から書いているように私はパソコン人であってケータイ人ではない。携帯の小さな画面を操ってちまちまとネットなんてやってらんない。SBMのショップに行って「使うのはメールだけでネットは全然使わないのでYahoo! ケータイのトップページを表示しないようにしてください」って頼めば対処してもらえるんだろうか? 

「戻る」ボタンを一回多く押すだけで課金されるっていうのは納得いかない。まさに「ワンクリック詐欺」では? 安売りと宣伝で顧客を囲い込んだあとでサービスを改悪するってのがソフトバンクという企業のやり方だと認識すれば、今は無料のSBM間通話(21−25時除く)やメール送受信(私の利用しているのはホワイトプラン)も、無料部分がどんどん削減されていきそうだ。
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2008年11月06日

効果抜群?

画像.jpg

みずほ銀行八重洲口支店脇で見かけたホウキ。
かなり挑戦的な?ことが書かれていて新鮮というか、エッ…と思った。

写真では字が読みにくいかもしれない。
「タバコを投げ棄てる民度の低い人のためのホーキ」と書いてある。

周りには吸殻どころかゴミ1つ落ちていなかったから
効果抜群なんだと思う。あんまり近寄りたくない雰囲気ではある。
posted by らくだ at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2008年10月24日

円独歩高

 円独歩高にしびれた。パソコンのデスクトップに主要通貨の対円クロスレートをリアルタイムで表示するようにしているので、ついつい目がいってしまう。

 主要通貨の下げ足があまりにも速く、目をパチパチしているうちに数十銭から1円以上動く相場展開。血が騒いだ。といってもディーリングをやっているわけではなく、ただ見ているだけだ。傍観者だから興奮していられるんだろう。

 英ポンドが150円割れって前回いつ見たかな? オージーが60円を割って56円とか57円てのも記憶にない。できることならば、今すぐあちこち海外を旅して回りたいよ。

 今回の荒れ相場について、テレビや新聞は最もらしい理由をつけたがる。説明しない訳にはいかないんだし。でも、どれもこれも結局のところは後付けでしかない。この相場でたんまり儲けている連中がいるに違いないって思い当たってみんなが冷静さを取り戻せば、少しは落ち着くような気もするんだけど。おっと、「血が騒いだ」なんていう私がそんなことを書いても、ちっとも説得力ないや。
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2008年10月22日

私は「わたし」

 文化審議会の漢字小委員会が「私」という漢字を「わたし」と読んでもいいと了承したという(10月21日の産経ニュース)。そんなことをいわれても、小学生の頃から「私」と書いて「わたし」って読んでいた。小学、中学、高校と何も言われなかったし、職場でも「私」と書いて「わたし」と読む暗黙の了解があった。細かい決まりがようやく実態に追いついた。

 自分にとって「わたし」よりも問題があるのは「こむ」の漢字表記。「込む」じゃなくて「混む」を使うことになるとか。以前の職場で「こみあうは『混み合う』じゃなくて『込み合う』ね!」と教育を受けた身には「込む」が染み込んでいる。学生時代に「混む」と書いていたのを社会人になって「込む」と直した。

 ネット上で書く文章にも「込む」を使っている。一般的には「混む」を使う人が多いに違いない。わざわざ「ホームページのここの字が間違っていますよ」とメールで指摘してきた人すらいる。これは実態に自分が遅れていたってことだ。

 今後は「混む」が優先されるという。紙に書いたものは直せないにしても、ネット上に公開していて修正可能なものは直したほうがいいんだろうな、やっぱり。優先度なんてつけないで「どちらでも可」と曖昧にしてくれると修正しないですむからありがたい。
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2008年10月20日

オリガミ銀行とスモウ銀行!?

 日本通の外国人の間で?日本の金融危機に関するこんなメールが回っている。立て続けに数通送られてきた。何バージョンかあるのだが、私が一番気に入ったのは以下の内容。
Uncertainty has now hit Japan. In the last seven days, Origami bank has folded, Sumo Bank has gone belly up and Bonsai Bank has announced plans to cut some of its branches. Yesterday, it was also announced that Karaoke Bank will go up for sale and will likely go for a song, while shares in Kamikaze Bank were suspended today after they nose-dived. While Samurai Bank is soldiering on after sharp cutbacks, 500 staff at Karate Bank got the chop and analysts report that there is something fishy going on at Sushi Bank, where it is feared that staff may get a raw deal.
 簡単に説明すると、日本にも金融危機が広がって銀行がバタバタつぶれているって話だ。出てくる銀行名がすごい。オリガミ銀行、スモウ銀行、ボンサイ銀行、カラオケ銀行、カミカゼ銀行、サムライ銀行、カラテ銀行、スシ銀行だ。

 言葉遊びという点ではとてもよく書けている。例えばボンサイ銀行はいくつかの「支店(英語でブランチ=小枝の意味もある)を切り捨てる」と発表、カミカゼ銀行は株価が「急降下」して株式の取引が中止といった具合に、それぞれの銀行名にふさわしい表現が出てくる。これを書いた人はセンスあるなぁ。

 ちょっと不安もある。日本のことをほとんど何も知らない人が読んだら「日本はそんなに銀行がバタバタつぶれているのか」って信じちゃうんじゃないの? そういう意味では最後に一ひねりが欲しかったな。
posted by らくだ at 22:37 | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

2008年10月11日

同情の対象

 この1週間、世界の株式市場の大暴落には興奮した。こんなの一生に何回も見られるもんじゃない。私は株式投資なんて一切やっていない傍観者だから無責任なことが書けるのだが、久しぶりに市場の動きを見て血が騒いだ。

 純粋に市場の動きだけでこんなに興奮したのはアジア通貨危機以来かな。バイイング・クライマックスという言葉よりもセリング・クライマックスを使う機会が多いように、上げ相場よりも下げ相場のほうが興奮するしインパクトも大きい。ファンダメンタルズでもテクニカルでも説明できない相場に清々しささえ感じる。

 ある人に今回の株安について「○○みたいな下げ方」という表現だったら何を入れるかと尋ねられ、頭に思い浮かんだのがベネズエラにあるエンジェル・フォールズだ。実際にエンジェル・フォールズを見たことはないとはいえ、落差世界一で地面に落ちてくるまでに霧散してしまって滝つぼがないと聞いている。

 機関・個人投資家には今回の下げ相場で痛手を被った人がたくさんいるだろう。「興奮した」とか「血が騒いだ」なんて書くと「無神経だ」と怒る人がいるかもしれない。でも、私は「株価なんて上がることもあれば下がることもある」と思っているし、投資家の皆さんだってそれを承知で投資しているのだろうから、一切同情するつもりはない。

 ただ、大和生命の保険契約者はちょっと気の毒かもしれない。ニュースを見ていると、「大和生命は他の保険会社と違ってハイリスク・ハイリターンの投資をしていました。他の保険会社は大丈夫です」というような報道をしている。

 しかし保険会社っていうのは保障を売る商売。ハイリスク・ハイリターンの投資は規制されるべきだった。契約者もハイリスクを承知で契約していたのならしょうがないけれど、そんな説明はなくて普通の保険会社だと思って契約した人がいて、受け取る金額が目減りするのなら同情する。

 同情ということでいえば、自殺したロス事件の三浦和義氏にもある意味で同情を感じる。前にも書いた通り、彼は日本の司法制度において無罪を勝ち取った人間であり、邦人保護の観点から言えば日本政府は少なくとも表向きは「彼を日本に返せ」とアメリカに主張するべきだった。

 彼が事件に関わっていた可能性はかなりあると私だって思っているけれど、日本政府の対応に関する限り私は三浦氏に同情する。海外で私に何かあったとしても国は何もしてくれないんだろうな、ということだけはよく分かった。
posted by らくだ at 22:17 | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする