ケーブルカーの清滝駅(リフトは山麓駅という)周辺。山頂よりもこのあたりの紅葉の方がキレイだった。
高尾山の山頂。1時くらいだったのでお弁当を広げる人で大混雑。
急に思い立って夫と高尾山に出かけた。数年前に旅行ガイドのミシュランで三ツ星評価を受けてから人出が増えているとは聞いてはいたものの、週末に紅葉シーズンが重なったせいもあるのか、想像を超える混雑ぶりだった。
まず、電車が異様に混んでいた。高尾山口駅に到着してトイレに行こうと思っても、改札内の女性用トイレには長〜い行列ができている。駅員さんがハンドマイクで改札の外にあるトイレの場所を何カ所か紹介していた。しかもそのどれもに行列ができている。すいていそうなところを探して自分の番が来るまで10分はかかった。
ケーブルカー乗り場では40分待ちと言われた。リフトは20分待ちというのでリフトにする。山頂駅から歩き始めても、休日の原宿・竹下通りのような混雑(もちろん年齢層というか顔ぶれは違うし、巷でいう「山ガール」もたくさんいた)。私の知る限り、銀座の歩行者天国だって、こんなに人は多くないと思う。
途中の茶店でごま団子を買って一休み。道端にあるベンチに座っていると、歩く人間が道いっぱいに広がっているので、膝がぶつかるしヘタすると足を踏まれる。ゆっくり食べていられないので後ろ向きに座りなおし、道に背中を向けた。もちろん、団子を買うのも行列に並ばなくてはいけない。
薬王院から山頂まではひたすら前の他人の背中を見て周囲の流れに乗って歩いただけ。自分本来の歩くスピードに比べれば随分とゆっくりペース。そしてもちろん山頂も写真をみれば分かるようにすごい賑わいだった。「高尾山頂」と書いた板の前には記念撮影の順番待ちの列ができた。
朝方のケーブルカーとリフトが混んでいたので、『帰りは歩いて下山するかも』と片道切符を買ったのだが、結果としては帰りもリフトに乗った。しかし、切符とは別に整理券をもらって順番待ち。切符を買った時点で「6番の整理券の方は並んでください」と点呼されていて、もらった整理券は11番。40分近く待つハメになった。帰りの電車も高尾山口を出た時点でほぼ満席になった。
こんなに混雑した観光地に行くのは久しぶりのことでかなり疲れた。人が多い割にゴミが散らかっていないのに感心したとはいえ、ゆっくりと自然を楽しむには程遠い。これじゃ、そのうちミシュランの星が減ってしまうんじゃないかと心配だ。