2009年07月16日

恥知らずはあんただ!

 きのうから何回かテレビで見るたびに不愉快になる。前回の衆院選の際にホリエモンのことを「我が息子」と公言していた人間のことだ。麻生サンのことをしたり顔で「徳がない」とこき下ろしていた。恥を知る心もないんだとか。最初に聞いたときは『よくもまぁヌケヌケと言えるよね〜』と、思わず口をポカンと開けてしまった。

 そこまで問題があるのだったら、最初から自民党総裁に選ばなければよかっただけの話。内閣不信任案が造反議員を出さずに否決されたってのに、別のところでこんな風に人格を攻撃するのって、人間としての信義に欠ける卑怯な行為だ。テレビを見た一般市民がどう感じるか全く察することができないらしい。どこまでも鈍感なヤツだ。

 あたしゃ麻生サンだって嫌いだけど、引きつった顔で記者団に無難な返事をしよう(&漢字の読み間違いをしないように)と一生懸命に努力しているところを見る限り、人間としては政界のホリエモン父よりもずっとマシに思える。麻生サンだって、前任者2人のことを考えればそうそう簡単に辞めるわけにはいかないだろうし。「2度あることは3度ある」にならないよう、歯を食いしばって頑張っているのだ。

 反自民の私はこれまで、2人には「目くそ鼻くそ」程度の違いしかないと思っていたのだが、そんな風に思ってたってことは、目くそと鼻くそに大変失礼だったことに今になって気付いた。

 武部みたいな人って乗っている船が沈没しかかったら、他の人を押しのけて真っ先に救命ボートに乗り込むタイプだ。自分の性根の悪さを隠さないところにむしろ好感を持つべきなんだろうか?

 いずれにしても、現段階では船が沈むことはほぼ確実なんだから、いかに潔く美しい最後を見せられるかがその後の復活のカギになると思うのだが。早々に出馬見送りを発表したタイゾー先生は、自民党議員の中でもしごくまともな人物に思えてきた。
 
posted by らくだ at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治 | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

ざまあみろ

 なんて書くと自分の性格の悪さがあからさまになってしまいそうだが、もともとそういうブログだから気にしないで書く。ニュースを見ていて久しぶりに爽快な気分になった。横須賀市長選挙の話だ。

 実をいうと、そんな選挙があったことも知らなかった。しかも自民、公明、民主が現職候補(旧自治省出身で在任36年)を支持!? 小泉さんのおひざ元で民主が自民と同じ候補者を支持とはねぇ。小泉さん自身も応援演説をしたそうだ。民主党はよく「政権交代!」なんて掛け声を上げられるもんだと苦笑した。

 で、その現職が破れて33歳の市議が当選した。どんな人だか知らないし期待できるのかどうかも分からないが、「しがらみの無さ」をアピールしたというところが良い。

 1週間ほど前に始まった東国原擁立騒動以来というもの政界は「小泉劇場」どころか「学芸会」みたいになっている。有権者はそれに踊らされるほどバカじゃないってことが示されてホッとした。

 世論調査の結果だって、消去法的に「麻生サンだったら鳩山サンのほうがマシ」程度だってこと。「何がなんでも鳩山サンを首相にしたい」と思っている有権者がそれほどいるとは思えない。少なくとも私の周りには皆無だ。そのあたりを見誤ると民主党は痛い目を見そうだ。鳩山さんには「友愛」なんていう歯の浮くような言葉だけじゃ、おまんまは食えないんだよ!と言ってあげよう。
 
posted by らくだ at 20:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | 国内政治 | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

キツネとタヌキの…

 東国原知事が自民党から衆院選への出馬を打診されて「次期総裁候補として…」と条件を出したって話、きのうの段階では『ただ断るんじゃ面白みがないからウケを狙っての発言』なのかと思った。そうしたら本人は出る気満々だったらしい。

 マスコミのはしゃぎっぷりが半端じゃない。○○さんがそう言った、××さんはこういってると、細切れ情報がいろいろ出てくるのだが、正直いって私は根本的なところが理解できていない。

 仮に東国原さんが出馬するとして、次期総裁候補として選挙を戦うってどういうことなんだろう? 自民党に入って「次期総裁選に出ます」って宣言するのが候補? それとも推薦人を20人(だったと記憶している)集めた段階で候補といえるのかな? 東国原さんは推薦人集めとその後の票集めの根回しまで要求しているのだろうか? それとも「神の声」ってことで総裁選抜きで総裁に就任するためのコンセンサス作りをおねだり? 

 彼のスゴイところは腰の低さ、謙虚さ。あそこまでいけば敵をつくりにくい。政治家向きといえるんだろう。でも、私にとっては「選挙をお戦いになるおつもりが…」などと不自然な日本語が不気味だし、心の底では何を考えているんだろうと勘ぐってしまう。

 国政への野心はあっても「自民党をどげんかせんといかん」なんて気持ちがあるとは思えない。そんな人が総裁候補ねぇ。しかも、全国知事会のマニフェストを自民党のマニフェストにすべて盛り込むという条件を出したことで、宮崎県知事の職を任期半ばで辞する言い訳もできる。よく考えられているなぁと感心した。

 彼のやり方は東南アジアやアラブの市場での買い物を思い出させる。最初に値段を聞くとすごい吹っかけてくる。それを十分の一くらいに値切るところから始めて、少しずつ譲歩して値段交渉を成立させるわけ。果たして落とし所はどのあたりなんだろう? 一部で報じられているように総務相のポスト? それにしたってうまい取引だ。

 一方の自民党、のどから手が出るほど欲しいのは東国原さんの人気だけ。政策なんて二の次三の次に思える。もちろん知事会のマニュフェストなんてお荷物でしかない。もともと自民党は宮崎県知事選の際に対立候補を応援していたんだし。東国原人気で選挙を乗り切れると読んでいるんだろうか。有権者も舐められたもんだ。今回の騒動で党内の亀裂はさらに各方面に広がっているみたいで、自民党の末期的症状がひどくなっているように思う。

 こんなキツネとタヌキの化かし合いというか茶番劇は、有権者の1人として情けない。
posted by らくだ at 23:17 | Comment(4) | TrackBack(0) | 国内政治 | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

「選挙に強い小沢さん」

 民主党の代表が鳩山さんになって、幹部人事がボロボロと伝えられている。小沢さんは選挙担当の代表代行を新設して就任するとか。テレビでは「選挙に強い小沢さん」などと当たり前のように説明されていて、『えっ…』と思った。

 小沢さんが辞任したのはつい先日のこと。その際には「このままでは選挙を戦えないと若手から声が上がっている」という話だった。その人が選挙に強いとか選挙担当の代表代行とかいってもねぇ。小難しいことは分からないオバサンの身にしてみれば、何か矛盾しているんじゃないの?って感じるわけ。倫理と実務は違うと言われちゃったらそれまでだけど。

 毎日新聞によると、これまでの小沢・鳩山・菅各氏の「トロイカ体制」に岡田氏が加わる「トロイカプラスワン」になるんだそう。幹部の顔触れが変わり映えなく役職の交代だけみたいに思える。

 この分じゃ、民主党には期待できそうにないな、と思っていたのだが、世論調査の結果をみるとそうでもないみたい。毎日の調査によると、首相にふさわしいのは麻生さん21%、鳩山さん34%。次の衆院選で勝ってほしい政党も民主党が56%と4日前に比べて11ポイントも増え、自民の29%に大きく差をつけたという。皆さん、鳩山民主党に今のところは期待しているんだね。
posted by らくだ at 23:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 国内政治 | 更新情報をチェックする

2008年12月08日

内閣支持率

 麻生内閣の支持率が出揃った。こんなに一斉に出てくるなんて不思議でしょうがないのはおいておくとして、だいたい21−25%の範囲に落ち着いた。水準としてはすごい低さだとは思う。それでも2つの投げ出し内閣の後で就任時からパッとしたところが一切なかったから、正直言って大して驚かなかった。自民党はNo We Can'tといいながら静かに終わりつつあるのだ。

 私は麻生サンをまったく支持していない。ハッキリいって嫌いだ。それでも、ま、ちょっと可哀想だなと思うところはある。マスコミの間ではちょっと前から麻生サンを「漢字が読めない」と叩くのが流行っている。そんなに頻繁に間違えているのか情けないと思ったら、数カ月前の誤読が今になって注目されている例もある。いったん「漢字が読めない」とレッテルを貼られると、重箱の隅をつつくようにそれに合う事例ばかり穿り返されるのは他人事ながら怖い。

 あと時期的にも麻生サンは不運だった。消費マインドが急速に落ち込んでいるのは、アメリカから始まった金融恐慌の影響も大きい。麻生サンじゃなくたって景気は悪くなっていたのだ。景気対策(二次補正予算案)が遅れているとか給付金が笑いモノになっているっていうのは麻生内閣の問題だけど、それじゃ小沢サンに交代すれば景気が回復するかっていうと、そんなにうまくいくはずない。

 前にも書いたと思う。人にはベストポジションがある。私に言わせれば安倍サンは幹事長、福田サンは官房長官。麻生サンはちょっと思いつかないのよね。強いていえば「ナンバー2集団の1人」ってところ。「首相の顔」をしている人が思い浮かばない。世論調査で首相にしたい人を尋ねるといまだに小泉サンて答える人が多いのもそういうことなんだろう。

 野党を見渡すと、個人的には小沢サンよりも志位サンにやらせてみたい。深い根拠はない。なんとなくの話。
posted by らくだ at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治 | 更新情報をチェックする