2009年01月09日

「日本の物価は安い」

 大阪の定宿から更新中。和歌山の白浜温泉でイタリア人のカップルと少し話す機会があった。東京、箱根、京都、奈良、白浜と回って帰国するところだという。

 社交辞令交じりかもしれないが、どこもみな違った魅力があって良かったとのこと。それにとにかく食事が美味しかったという。お米のご飯を含めての話だ。彼らに会ったのは普通の食堂で、焼肉定食とチャーハンをおいしそうに食べ、お店のおばあちゃんに「グッド」とか「オイシーデス」とか繰り返し伝えていた。

 ユーロ相場が何割か下落したことについて「日本の旅行コストはどう感じた? 高いと思う?」と尋ねてみたら、「全然。そりゃ昨年に比べたらユーロ相場はかなり下落したけれど、それでもイタリアに比べたら宿泊も食事も安いよ」と言われた。そうですか…。

 確かに韓国ウォンに比べたらユーロの下げ方はそれほど急じゃなかったし、もともとの物価水準も高いといえるのかな。ユーロ圏への旅行はまだしばらくお預けになりそうな予感だ。
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2008年12月18日

車窓の富士山

車窓の富士山

 日帰り出張?で西へ。福山雅治は空と海(海と空だっけ?)の青さの違いに泣いたりするそうだが、私は富士山の西側斜面に泣いたりした。あの曲線が美しすぎて涙が出てきた。いままであまり気をつけて見ていなかったのだが、きょうは心に染みた。こんな美しい山、世界中探したってそうそうないだろうと、ちょっと誇らしい気持ちにもなった。

 走行中の東海道線の車窓から撮ったのでちょっとブレ気味。
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2008年12月12日

アジアの注目旅行地ランキング

 世界最大級の旅行クチコミサイト・トリップアドバイザーが「これから注目されるアジアの観光地」ベスト20を発表した。ランキングの内容は以下の通り。
1 位 バンドン(Bandung)、インドネシア
2 位 バタンガス(Batangas)、フィリピン
3 位 タガイタイ(Tagaytay)、フィリピン
4 位 ラオアグ(Laoag)、フィリピン
5 位 ジョグジャカルタ(Yogyakarta)、インドネシア
6 位 黄山(Huangshan)、中国
7 位 シアヌークビル(Sihanoukville)、カンボジア
8 位 ヴィエンチャン(Viang Chan)、ラオス
9 位 函館、日本
10 位 コーヒョン(Kaohsiung)、台湾=高雄のこと?
11 位 スービック(Subic)、フィリピン
12 位 クアラトレンガヌ(Kuala Terengganu)、マレーシア
13 位 エル ニド(El Nido)、フィリピン
14 位 長野、日本
15 位 メルシン(Mersing)、マレーシア
16 位 ダグパン(Dagupan)、フィリピン
17 位 ウナワトゥナ(Unawatuna)、スリランカ
18 位 パトン(Patong)、タイ
19 位 ジャカルタ(Jakarta)、インドネシア
20 位 高山、日本
 偶然にも1位のバンドン、19位のジャカルタ、20位の高山は今年訪ねた。しかし、バンドンねぇ。私は周辺の温泉を回るのが目的だったからいいとして、バンドン自体は交通渋滞が激しくて空気の悪い町っていう印象しかなかった。バンドンを出るときなんてバスで30キロ進むのに1時間以上かかった。バンドン訪問を目的に日本からわざわざ行くところとも思えなかったので1位は意外だ。

 フィリピンが6カ所も入っているのもビックリ。スービックといえば、観光地というよりもかつての海軍基地のイメージが大きい。こういうときに自分の年を感じる…。学生時代に行ったバタンガスとダグパンも、それほどの観光地とは思えなかった。バタンガスはミンドロ島に渡るのに通り過ぎただけだ。久しぶりにフィリピンのビーチにで行って、のんびりと海をながめたくなった。

 日本の函館、長野、高山はなんとなく納得できる顔ぶれ。「これから注目される」ってところで京都・奈良・広島あたりは圏外なんだろう。10月半ばに行った高山は外国人の観光客がやたら多かったな。ドル円はまだ103円台だったから、今は客足が減っているんだろうか。
 
 中国やタイは1カ所のみ、韓国やインド、ベトナムは1カ所も入っていないという、ちょっと不思議なランキングではあった。今回が初集計だそうで、来年以降定期的に実施するのかどうか不明だ。

【参考】トリップアドバイザーのプレスリリース(PDFファイル)
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2008年11月13日

行列のできない店

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 2年ほど前、新宿にクリスピー・クリーム・ドーナツの1号店が出た際は、「たかだかドーナツ買うのに1時間も並ぶ人たちの顔がみたい」とわざわざ行列を見物に行った知人がいた。最近はあちこちに支店ができたから行列はなくなったんだろうか。

 ソウルで偶然通りかかった店はまったく行列がなかった。前の道が工事中だったので余計なものを入れずに写真を撮るのにちょっと手間取った1分弱の間、客の出入りはそこそこあった。「あ、すいてる〜」などと日本語を話しながら入っていく2、3人連れを見かけた。店の中をちらっと見ても客の多くは日本人らしかった。

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 ドーナツはダイエットの大敵なのでやめておいて、すぐ近くにあるロティボーイ(Rotiboy)を試してみることにした。2年半あまり前にタイ・バンコクの2カ所でそれぞれ百メートルを超す行列を見かけたパン屋さんだ(2006年3月4日付の記事「近ごろ都に流行るもの」を参照)。日本にはまだ進出していないマレーシアのパン屋さんというのと、ネット上で「世界一おいしいパン」の言葉を見て気になっていた。

 韓国にはすでに数十軒の店舗があるそうで、こちらも行列はなし。パンの種類はいくつかあり、一番おいしいのがどれか分からなかったので、素直に店名のRotiboyにする。1つ1800ウォン(約125円)を2つ買ってホテルに持ち帰った。

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 買ったときに温かくふっくらしていたRotiboyは、食べる時には冷めてしぼんでいた。個別包装の紙袋の裏側にはおいしく食べるためのアドバイスらしきことが数カ国語で書いてある。日本に進出していないのに日本語の説明もある。しょっぱなから「ROTIBOYの暖房の指示」と自動翻訳したのは一目瞭然。「150度のにオーブンを熱しなさい」「約5分の間ROTIBOYに置かれる」「ROTIBOY楽しまれること準備ができているがある」とかなり笑えた。これでも意味はちゃんと通じるから怒る気にはならない。

 実際には、かすかにコーヒーフレーバーで外はサックリ、中はしっとり。外のサクッと感はメロンパンに近いかな。中はバター?がじわっとしみている部分がある。うん、おいしい。ただ「世界で一番おいしい」と言い切るところまではいかなかったな。「暖房の指示」に従っていれば、もっと評価は高かっただろう。

 果たして日本進出はあるのだろうか。日本だったら最低でも1つ200円はしそうだ。ちなみに上記リンク先の過去記事で紹介したバンコクのシーロム店とサイアムスクエア店は「もどき」の増殖による競争激化のあおりを受けて既に閉店したそうだ。
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2008年11月12日

実感ない円高メリット

「円高ウォン安だから韓国に行くわよ!」と鼻息荒く宣言、夫も異論はないというので2年半ぶりに韓国にやってきた。実質2日間(夫は3日間)の短い滞在だ。マイレージ利用では予約が入らなかったので格安航空券(燃油サーチャージ込みで2万円弱)を買った。ここまではよかった。

 直前になってから『そういえば前回の旅行で余った韓国ウォンがあったはず』と探したら、どっさりと20万ウォン以上もあった。夫もほぼ同額を持っていた。20万ウォンといえば今のレートだと1万5000円くらいにしかならないものの、ちょっと前は2万5000円以上の価値があったはずだ。

 私は旅先で高級ブランド品を買う趣味もなく、韓国での関心の対象はB級グルメと温泉(健康ランド)程度。買うといってもせいぜいチープコスメくらい。ホテルは日本から宿泊予約サイトを通して予約したからクレジットカードで円建て払いした。要するに実質2日間の滞在では新たに両替する必要がないほどのキャッシュ(しかも以前のレートで両替した)を持っていたわけ。この時点で『あれ、これって円高メリットの旅っていえるのかなぁ』と若干不安になった。

 しかも韓国に着いてみると、過去2年半での物価の上昇が著しい。日本だって過去1年くらいは値上げのニュースが多かったから無理もない。

 まず空港から市内に出るバスは9000ウォン(前回は7000ウォン)に上がっていた。いつも利用しているチェーン店のキンパプ(海苔巻き)は1500ウォン(同1000ウォン)、鉄道時刻表は5000ウォン(同3500ウォン)といったところ。最高で50%も値上がりしている。もちろん価格据え置きのものもあるのだが、全般にずいぶん上がったなぁという印象だ。

 繁華街の明洞あたりを歩くと「あら、安いわ〜」と大きな声を上げてコスメを買いあさっている日本人を見かけるので、円高メリットを実感している人も結構いるらしいのだが、私にとっては残念ながら円高メリットと値上げデメリットが均衡している状態だ。そこで次に韓国に来るときのためにウォンを両替しておくことにした。そうすれば今の円高メリットを今度来るときに実感できると信じて。
タグ:韓国
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2008年10月18日

白川郷

 世界遺産の白川郷に行ってきた。予想を大きく上回る人気ぶりだった。改めて「世界遺産」のパワーを感じた。

バス車内

 上の写真は高山から白川郷へのバス車内。1時間に1本あるのにすごい混雑ぶりで、補助席を全部使って最大定員45人のところ43人乗っていた。つまり補助席が2つ余っていただけ。乗客のうち4分の1程度は見ただけで外国からの観光客と分かる人たち。中国や韓国からの人たちもいるだろうから外国人比率はもっと高いだろう。

 東海北陸自動車道の全通で所要時間はわずか50分。しかし運賃は2400円と結構高い。高山から富山への高速バスは2時半半弱かかるのに2000円だ。しかも、富山行きは乗客が1人も乗っていないまま高山を出て行くのもある。

 白川郷へ向かうのはバスだけじゃなくて車も多い。白川ICから駐車場までの2キロ程度の道のりに先日の連休中日には2時間!かかったそうだ。まだ紅葉も本番とはいえないのに。

白川郷1

白川郷2

 白川郷に到着し、数々のポスターなどでお馴染みの眺めが見られる展望台へ早速向かう。軟弱にも歩かずにシャトルバスに乗った。こちらも満員で座れない人がいるほど。

 展望台にはカメラをぶら下げた人が2人いて「デジカメや携帯のシャッター押します」と声をかけては自分のカメラでも「テストです」と撮影、あとで記念写真を売りつけようとしている。

 この人たちのカメラにはフラッシュのあたりから角というか尻尾のようなアンテナが出ていて無線で建物内にデータを送信。40秒でプリントされて出てくる。昔の観光地の写真に比べればすごいスピードアップだ。

 なぜか我が家の写真は2枚撮られていた。1000円というので2枚で1000円かと思ったら1枚1000円だという。ずいぶん強気の商売だ。我が家はもちろん買わなかった(買っている人たちも多かった)。

 実際に合掌造りの家の内部を見学することもできる。一軒だけ見学させてもらった。5階建てのうち4階部分まで公開されている。しかも住民が住んでいて生活部分を除いて歩き回ってもいいという。見学料300円。次から次に見学客がやってきていた。

 古きよき日本の原風景が残っているといえばその通りとはいえ、合掌造りの家々の美しさよりも人の多さが印象に残ったというのが正直なところ。これじゃ世界遺産への登録をめぐって観光地や自治体が大騒ぎするのも無理はないなぁと思った次第。
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2008年10月04日

栃木のレモン牛乳

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 私のようなオバサン世代は栃木名物といえば干ぴょうくらいしか思い浮かばないのだが、少し前に栃木県限定で「レモン牛乳」なる飲料を売っていると聞いて密かに興味を持っていた。久しぶりに栃木県の湯めぐりをする機会があったのでコンビニで買ってみた。

 製品名は「関東・栃木レモン」。レモンは大きな太字、関東は大きめの字、栃木は目立たない小さな字で書いてある。通称の“レモン牛乳”を名乗れないのは乳飲料だから。底のほうに「商品名の関東・栃木は製造社名です」とわざわざ説明があるのに、脇をみると「製造者名:栃木乳業株式会社」となっているのが不思議だ。製品名は「栃木レモン」じゃだめなんだろうか?

 栃木県のどこのコンビニでも置いているわけじゃなく、1軒目のセブン−イレブンにはなかった。西那須野駅前のセブン−イレブンで見つけた。200ミリリットルの紙パックで83円。

 で、お味の方はというと、ひとことでいえばイマイチ。レモンらしさのかけらも感じられなかった。もともと「無果汁」という表記があるとはいえ、何らかのレモンらしい風味付けがあるのかと思っていた。実際にはただの甘い牛乳、じゃなかった乳飲料といったところ(牛乳よりも薄い)。私のレモン牛乳体験はこれが最初で最後になりそうだ。
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2008年09月21日

円満旅行の秘訣は別行動にあり

 2週間以上前の発表ながら興味深いアンケート調査を見つけた。題して「夏の旅行先での過ごし方、本音と建前ギャップ調査」(リンク先はPDFファイル)だ。

 調査対象は20代から40代の社会人で、「旅行先で同行者と別行動を取り、それぞれ違う楽しみ方をしてもよい」と考えている人は全体の7割、しかもすべての年齢層で女性の方が男性よりも「別行動」を支持しているのだという。特に40代女性の75%以上が別行動派(男性は56%)なんだとか。

 一般的には「女の買い物なんかに付き合ってらんね〜」という男性が多いのかと思っていたから、結構意外な調査結果だった。うちだけじゃないんだ。

 我が家はかなりの“別行動”夫婦(「別行動」というと聞こえが悪いから「自由行動」と言うのが我が家の決まり)だと思う。限られた日程の旅行なんだから、自分のやりたいことに優先的に時間を使いたいとお互い思っている。

 夫は駅・空港内外を徘徊。私はもっぱら温泉めぐり中心(海外だとハイキング、美術館、市場めぐりも加わる)。旅先で1日中一緒に過ごすのは1週間の旅行で1日か2日程度かも。途中で別々の宿に泊まったり合流したりを繰り返すこともある。3カ月前のインドネシア旅行でも別々に2泊した。よその別行動夫婦は一体どんな過ごし方をしているんだろう。ちょっと興味がある。

 調査によると、旅先での過ごし方が「自分の希望と完全に一致した」という人はすべての年齢層で女性の方が多い。旅行先の場所が希望と完全に一致したのも女性の方が多い。自分の希望する旅先でパートナーとは別行動をして楽しくすごすお仲間が結構いるってことが分かった。
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2008年09月06日

大阪の夜景

 大阪の梅田スカイビルに初めて行ってきた。目的は40階にある空中庭園展望台。“庭園”とは名ばかりの普通の展望台ながら、眺めは予想以上に良く、夜景もキレイだった。

 伊丹に向かって降りていく飛行機が次から次にやってきて、『こんなんで伊丹空港を廃止なんてできるのかな』と思った。

夜景1

夜景2

夜景3

 この3枚はデジカメの時刻表示によると、6時36分から6時47分のわずか11分間に撮ったもの。三脚を据えたままにしたわけじゃない。あちこちフラフラ歩き回りながら手持ちで撮った割にはほぼ同じ位置で撮れていた。

 それにしても大阪の中心部って緑地が少ない。だから夜景がキレイなんだろうけれど。東京はど真ん中に皇居なんていうものがあるから特殊なのかな。名古屋がどんな感じだったか、ちょっと思い出せない。
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2008年08月10日

花火

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 花火を見てきた。正確には出かけた先でたまたま花火大会があったので見物してきた。毎年のように荒川の花火大会を遠く離れた自宅マンションから見物しているが、やはり近くで見るのは全然迫力が違う。ちょっとだけ見物するつもりだったのに、結局最後まで見てしまった。花火にはあまり関心がなさそうな夫も最後まで何も言わずに見ていた。

 花火の写真を撮るのはなかなか難しい。デジカメについている「花火」モードを使って撮ってみた。もちろん三脚なんて使わずに手持ち。十数枚撮ったなかで一番カラフルに撮れたのが上の写真。それでも実際に見たのに比べるとずいぶんショボイというか地味な感じだ。
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2008年07月13日

海外旅行者満足度調査

 国交省が「海外旅行者満足度・意識調査報告」なるものを発表していた。こんな調査があるなんて知らなかった。過去3年間に海外旅行に行った人3000人と行かなかった人600人が調査対象になっている。

 面白かったのは期待と満足のギャップ。実際に行ってみての満足度が期待を大きく割り込んだのは中国とフランスで、特に中国のギャップが目立つ。両方ともホテルとレストランの項目で満足度が低い。

 確かにフランス(といっても私が知っているのはパリだけ)は、1万円くらい出してもエアコンもなければバスタブもなくてシャワーのみっていうホテルに泊まった。中国の宿にはもともと期待していないせいか、そんなにガッカリした記憶がない。私の場合、食べ物に関してはスイスとドイツのほうがガッカリだった(この調査でもドイツのレストランのガッカリ度は結構高い)。

 一方、実際に行ってみたら予想よりもよかった国はカナダとフィリピンとなっている。興味深い。フィリピンはもともと期待値が極めて低いから「全く期待していなかったけれど悪くなかった」というところかな。カナダは普段アメリカの影に隠れて目だ立たないだけに「アメリカに似たところと思っていったら…」ということだろうか(あくまで想像)。オーストラリアはわずかに満足度が期待を下回っているがギャップはそれほどないから、これも優等生といえそうだ。

 先日のエントリーとも重なる話題もある。過去3年で海外旅行に行っていない人のうち、「特に行きたい国はない」と答えた人の割合は20歳代の24.4%が一番大きく、70歳以上の20.5%、60歳代の23.4%をも上回っている。30代だと12.8%なのに。

 海外旅行に行かなかった20歳代を男女別に見ると、余暇の過ごし方として海外旅行に時間を割きたいかどうかの質問に「とてもそう思う」と回答した男性は11.4%、女性は19.0%。まったくそう思わないが男性29.5%、女性14.3%となっている。

 先日、朝日新聞の記事を紹介してから、「人口の構成比が変わってきているのだから、若者の海外旅行者が減っているといっても海外旅行に出かける人に占める割合で見るとそんなに変わっていないのではないか」という指摘のメールをいただいた。私は『なるほど、そうかもしれない、鋭いな〜』と思ったのだが、こういう統計をみると人口の構成比だけじゃなく「海外に行きたくない若者」が増えているような気がする。
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2008年07月08日

若者の海外旅行離れ

 朝日新聞に若者の海外旅行離れが進んでいるという記事が出ていた。これは私もひしひしと実感している。

 自分が海外旅行をしても、以前に比べて日本人の若者に会わなくなった。飛行機の中をみても個人旅行をしていそうな若者が少なく、熟年を中心とする団体客が目に付く(全体的な傾向として日本人が減って外国人が増えた)。バックパッカーをあまり見かけなくなった。

 私が海外旅行を始めた学生のころとは確かに時代が違う。インターネットで海外の新聞や雑誌の内容も読めるし、観光地の写真だって検索すれば好きなだけ見られる。世界中の知らない人とチャットやテレビ電話だって楽しめる。わざわざ海外に出かける必要はない、面倒くさい、と思うのも分からないでもない。

 でも、バーチャルはバーチャルだし、何もテレビや写真で何回も見た観光名所を見物することだけが旅ってわけでもない。私にとって旅の醍醐味は、観光名所見物よりもそこに行くまでの過程であったり、その国に住む人々の生活を垣間見ることにあったりする。知らない国で地下鉄やバスに乗って移動し、スーパーに入って商品を見たり物価を比べたり、レストランで食べたことのないものに挑戦する。町によって感じる匂いや音もある。実際に行ってみないと分からないことはたくさんある。

 もちろんそれらは中年になったって高齢者になったって海外に行けば経験できるのだが、若者の感受性ってのは全然違うはず。数十年後の自分と日本のために海外にどんどん出かけてほしい。「書を捨てよ、町へ出よう」じゃなくて「携帯を捨てよ、海外へ出よう」ってところだ。

【続報】若者の海外旅行離れ−その2(2009年7月21日)
 
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2008年06月27日

旅の余韻

 「インドネシアからの絵葉書どうもありがとう」というメールがぽつぽつ舞い込む。無事に届いたようだ。安心した。というのも、普通の投函方法じゃなかったから、ちょっと心配していたのだ。

 今回訪問したジャワ島西部(たぶんインドネシア全体だと思う)には郵便ポストも郵便局も少なかった。たまたま郵便局の少ない場所ばかり歩いていたのかもしれない。それでも、かなりの繁華街をブラブラしても郵便ポストは見かけなかった。1週間の旅行で2、3回しか見なかったように思う。くすんだオレンジ色で目立たないってのもあるかもしれない。

 そんなわけで、夫が買ってきてくれた切手を貼り付けたものの、投函しそびれて帰りの空港まで持って行った。普通、国際空港なら郵便局はあるし、最悪の場合でもポストくらいあるはず。

 ところが早朝の便を利用したため、空港についたら人影もまばら。店もやっていないし、郵便局もポストも見当たらない。早く着きすぎて24時間やっているコーヒーショップでお茶を飲んだので、その店の人に聞いたら「知らない」という。

 出国手続きをしたあとに郵便局や窓口がある空港も多いので、最初は楽観的だった。でも、あまりにも朝早くて人が少ないので不安になってきた。

 ジャカルタの空港はチェックインカウンターに行く前にセキュリティチェックがある。そこの体格のいいおじさんに「ポストはどこですか?」と聞いてみた。やはり知らない。絵葉書を持った私が困った顔をしているのを見て「もし俺のことを信じてくれるのだったら、あとで出してあげるよ。空港内は分からないけれど、郵便局が道の向こう側にあるのは知っているんだ」という。

 何となく信用できそうな人だったので、「必要な切手は貼ってあるので、投函だけしてください」と、ありがたくお願いした。それでも『忘れたりなくしたりしていないかな〜』とちょっと心配だったのだ。

 なんせ私は旅先での無くし物が多く、このブログに書いたスピード社製の水着も最初に使ったところでレジ袋に入れたまま置いてきたのだ。おじさんを自分と一緒にして悪かった。ポツポツ届くメールのおかげで、また旅の余韻を楽しませてもらっている。
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2008年06月21日

インドネシアで会った人々

 インドネシアの人たちは一般的に写真が好きみたいだ。あちこちで「写真を撮って!」と声をかけられた。といっても「あとで送ってね」と言われたのは1回だけ。単に写真を撮られるだけで満足しちゃう。写真を撮ると怒られたり嫌がられたりする国よりもずっと旅がしやすく、楽しく交流できた。

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ジャカルタで声をかけてきた子ども。どこかで見たポーズだなぁと思ったら、
故竹下首相の孫として売り出し中?のDAIGOだった。
ちなみにこれは公園の中で一般道ではない。
一般道は向こう側に渡るのにタクシーが欲しいほどの混雑ぶりだ。

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ジャカルタ・ガンビル駅のポーターたち。
乗る列車が1時間半近く遅れ、ホームで暇をもてあましていたところ、
片言の英語を操るポーターが相手をしてくれた。
そのうち向かい側のホームにいたポーター集団が急にまとまりだした。
何ごとかと思ったら、こっちを見て「フォト!」だって。

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バンドン行き列車の食堂車というか厨房車。
食事をするスペースはあるものの、座席まで注文を取りに来て
食事を持ってきてくれるので、ここで食事をする人はいない様子。
2つ前の車両にいたのだが、真ん中に写っている男性が
「ちょっと来てくれ」と呼びに来て、何枚も撮るハメになった。

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温泉地チパナスでサテー(焼き鳥)をつくるお姉さんたち。
10本で150円弱。おいしかった。

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バンドンのバスターミナルの管理人。
バス乗り場を尋ねたところ「まだだからここで待ってろ」と
お菓子や飲み物をご馳走になり、ジャワ島の道路地図ももらった。
後ろの人がつまんでいるのは私が上げた柿の種(おいしいと言ってた)。
前列中央の人は数年前に津波の被害にあったパガンダランの出身。
「ツナミって日本語なんでしょ?」と言われた。
この時点では数時間前に岩手・宮城内陸地震が起きていたなんて知らなかった。

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田舎の子どもたち。「フォト!」とさわいだにも関わらず
カメラを向けると真顔になってしまった。

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温泉を1人占めしていたら、子どもたちがどやどやと現れて
「フォト!」と大騒ぎになり、何枚も撮ってあげた。
後ろに見えているのが温泉。
   
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格差7倍の風呂

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 久しぶりにインドネシアに行ってきた。夫婦2人での1週間の旅のうち、温泉宿に1人で2泊した。その2軒の風呂が上の写真。

 左側は1泊10万ルピア(約1100円)の宿。いえね、別にそこまで安い宿を探していたわけじゃなく、たまたま『このあたりの部屋を見せてもらうか』って最初に入ったところで「部屋の風呂も温泉で、お湯はず〜っと出しっぱなしだよ〜」と言われ、ふらふらと「んじゃここにする!」って決めてしまったってわけ。

 決めてから気づいた。この部屋には洗面台ってものがなく、水道の類は浴槽に注いでいる温泉パイプだけしかないってことを。写真の手前右側に見えるトイレは手動水洗で、浴槽の湯を手桶ですくって流す。極めて原始的なシステムだ。もちろん部屋には冷蔵庫もエアコンもない。なんだか学生時代の旅行を再現しているようで1人で苦笑いした。

 風呂もシャワーはないので手桶を使うしかない。手桶が大活躍だ。敷地内には15メートル×20メートルくらいの温泉プールがあり、プール脇のシャワーも温泉なので、シャワーはそっちを使った。部屋の温泉は四六時中出っぱなしなのはいいのだが、さすがに夜中はチョロチョロとうるさくて安眠妨害なので止めて寝た。

 右側は次の日に泊まった1泊69万ルピア(約7600円)の温泉リゾートのバスルーム。温泉なのでお湯に色がついている。しかもバスタブの底に粉状の湯の花が積もっている。こういう洋風のバスタブには似合わない。どうも温泉らしくなくて雰囲気はイマイチだ。バスタブのシャワーとは別に右手にはスタンディングシャワーもある。

 前の日に安く上げすぎたっていう反省から、この日はもう少しグレードを上げるつもりだった。ところが適当なところを訪ねてみたら週末だったこともあってどこも満室。にわか雨が激しくなってきたこともあり、最初は『高そうだな』って通り過ぎたこのリゾート施設に駆け込んで妥協した。

 ちょうど1週間前、6月14日のことだった。チェックイン後、岩手・宮城内陸地震が起きたことを友人からの携帯メールで知った。友人には「今日の宿はCNNが見られると思うのであとで見てみる」と返事を出しておいたのだが、アジアでCNNやBBCが見られればNHKのBSも見られるってことを忘れていた。

 チェックインするまでは周辺の温泉施設を何軒か回るつもりでいたのだが、NHKの地震ニュースを見出したら動けなくなってしまった。気が付いたらベッドの上に正座してテレビを見ていた。自分がどこにいるのか分からなくなった。ロビー周辺はホットスポットだったからミニノートを持っていたら、サイトの更新をしていたかもしれない。

 せかせかしている自分には、今なお左側のショボ宿の方が合っているのかもしれない。
 
posted by らくだ at 10:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする