2004年10月20日

トラックバックを考える

 ブログを始めて8カ月。最初は「トラックバックってブログ同士が横につながれて意見が共有できるからおもしろい」と思ったもんだが、最近はほとんどトラックバックを送ることがなくなった。要するに、いまだにマナーが分かっていないから自信がないのだ。というか、ブログって恐ろしくマメな人向きなんじゃないかと思うきょうこのごろだ。トラックバックを使いこなせていない自分にもどかしさもある。

 というのも、トラックバックされた際にいわゆる「トラバ返し」をしたり、「トラックバックありがとうございます」なんていうコメントをする人が多い。私もしていたことがあるけど、最近は全くといっていいほどしていない。ぐ〜たらな性格というのもあるけど、なんかちょっと私のノリじゃないと思うんだよね。

 きょうたまたま見かけた「コンサル会社ペーペーの思いつきコラム」というブログで「こんなトラックバックはイヤだ!」というエントリーを見つけた。 招かれざるトラックバックを(1)訴訟タイプ(2)訴訟ぎりぎりタイプ(3)検索&トラバタイプ(4)スパムタイプ(5)トラバはするけどノーリンクタイプ−の5項目に分けて説明している。

 まず我が身を振り返ってみると、(5)の相手のブログにリンクをしないでトラックバックだけ送るっていうのを最初の数カ月やっていた。同じ話題について書いているブログならトラックバックしてもいいもんだと思ってた。記事の中で先方へのリンクを張らずにトラックバックすると気を悪くする人もいることは、数カ月前に友人から聞いて知った。それ以来、文中でリンクするか文末で「参考サイト」として紹介したところだけトラックバックするようにしている。

 ただ、逆もまた真なりかといえば、そんなことはない。私は自分の書いたことに関連のある話題ならトラックバックされてもそれほど不愉快じゃないし、読みに行って面白いエントリーにはコメントを残してくる。「あなたも書いている題材について私はこんなことを書いたので読んでくださいね」的なトラックバックを私は否定しない。そもそも、これまでの経験から言えば、リンクしたうえでトラックバックもしてくれるような奇特な人って10人に1人いるかいないかってところじゃないかな。

 私なりに考えた「招かれざるトラックバック」は(1)たどってみると記事が消去されたあとで存在しない(2)エントリーが1行しかなく中身スカスカ(3)まったく関係ない話題で要するに宣伝−ってとこかな。

 (1)は先日あったばかり。私のエントリー1本に対してあるブログから3本のトラックバックが送られていた。訪ねてみると最初の2本は削除されていて、最後の1本だけ生きていた。それも興味のない内容でガッカリ…。(2)に多いのは「○○新聞によると、△△が□□した」の一行しかエントリーがないようなやつ。確かにあたしゃ同じニュースについて書いたけどさ、飛んでいってなんだか損した気分になる。私の記事にリンクしろとは言わないから、せめてその人なりの視点でニュースを語って欲しいものだ。(3)は「よろしくぅ」みたいな感じで即削除できるから、かえって面倒がなくていいといえるかもしれない。

 トラックバックとリンクの関係については、ブログをざっと見渡しても意見がまちまちに分かれている。buggerの「トラックバックのエチケットやマナー」は、トラックバックにはリンクや紹介を伴うべきという姿勢だし、小林Scarp Bookの「ブログ初心者のための、トラックバックの使い方」は可能な限りリンクしましょうという。一方、パーフェクト・ワールドの「 トラックバックのマナーについて」は内容に共通点があればリンクしなくてもトラックバックはOKという。どれも、なるほどとうなずく内容。どっちつかずの自分は「リンクを伴わないトラックバックは相手を不愉快にする恐れがあるので送らない。でも人から送られるのはOK」って姿勢でいこうと思う。

【追記】前言撤回だ。アクセスが多くなるにつれ、トラックバックも増えた。アダルトサイトや金儲けサイトのトラックバックはもともと問答無用で削除しているが、問題は同じ話題について書いているサイト。多くはブログ検索でキーワードを調べ、多数のブログにやみくもにトラックバックを送っているだけで、私のエントリーを読んでいないということが分かってきていやんなった。しかも、そういうサイトに行くと「トラバありがとう」のコメントの嵐。バカバカしくなった。  そこで「上記記事へのリンクを伴ったトラックバックを歓迎しています」と書いたのだが、こういう連中はそんなメッセージなんて読んでいないのだ。送られてくるトラックバックの8割はリンクも言及もない。いちいち削除して再構築する手間が惜しくなり、その後「管理人が承認したトラックバックだけ掲載する」形にした。


posted by らくだ at 21:47 | Comment(8) | TrackBack(1) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>「リンクを伴わないトラックバックは相手を不愉快にする恐れがあるので送らない。でも人から送られるのはOK」

わたしも今の所、らくださんと同じ考えに落ち着いています。
「トラバ返し」もしません。ハイ、ズボラです。

最近、「コメントに留めようか、記事にしてトラックバックしようか」と迷った(はじめはコメントした)記事http://blog.livedoor.jp/shimu935/archives/8013700.htmlのオーナーから「コメントとトラックバックの違いってなあに?」と問われたので、ちょっとトラックバックについて考えてみたのでした。
Posted by らぴ at 2004年10月21日 16:44
らぴさん、ご無沙汰しております。

 今回ちょこっとトラックバックについて調べてみたら、ブログ界のコンセンサスってないみたいですね。リンクしませんでしたが、「24時間トラックバックフリー宣言」をうたっているところでも、トラックバックについてのエントリーを読むと「リンクなしのトラバなんて…」と書いてあるところもあり、奥深さを感じました。

 コイズミ風に人生いろいろ、ブログもいろいろと言ってしまえば簡単ですが…。
Posted by らくだ at 2004年10月21日 21:01
あはは
参考になりました
ところで私は自らトラックバックというのしたことありません
やり方しらない…
自慢にならんか

ブログもすっかりご無沙汰
自慢にならんな

Posted by だざい at 2004年10月22日 21:16
 やるのは簡単ですよ。どのブログにもトラックバック用のURLが記事のどこかにあるから、コピーして自分の記事のトラックバック欄に貼るんです。やはりマメな人間向きの機能かもしれませんね。

 自分もこの記事を書くのに久しぶりに使いました。その前だとオリンピックの入場行進の服装についてブログ界の意見をいろいろ調べたときかな。
Posted by らくだ at 2004年10月22日 22:29
初めまして。
私も最近、迷惑なトラックバックと言う記事を読んで、考えさせられました。
私としては、明らかな嫌がらせと思われるもの意外はトラックバックをうれしく思っていたのですが、いろいろ読んで、暗い気分になってしまいました。
迷惑なトラックバックについて書かれていても、うれしいトラックバックについてはあまりかかれていないような気もするのです。
リンクの件に関しても、一応断ってから出なければいけないと考えてしまいますし。
要するに、、、パソコン自体が初心者なのですが。
顔も見えない相手だけに、とても気を使ってしまいます。
・・・このコメント&トラックバックもご迷惑なら削除してください。
参考になることが多く、改めて考えさせられました。
Posted by at 2004年10月23日 02:37
朋さん、こんにちは。

 私はインターネットを始めてすぐのころ、ネット歴の長い友人から「匿名で何でもかけちゃう世界だけど、本名を出してもいいと思えることだけ書けば大丈夫」とアドバイスされ、そのように心がけているつもりです。

 ブログを始めたばかりのころを今になって振り返ってみると「ずいぶん失礼なことをしていたなぁ」と反省しています。でも、その時に自分としてはマナー違反だと認識していたわけじゃありませんから、いま同じことをほかの人がやっても全然不愉快に感じません。怖くなってしまうというのは分かりますが、ある程度の失敗や試行錯誤も必要だと思います。

 これまでで嬉しいトラックバックといえば、特にこれ、というのは思い浮かびません。でも、4月にイラクで日本人が人質になった事件の際は、新しい情報が出てくると「こんなのがある」とトラックバックし合い、横のつながりで連帯感が生まれて「なるほどブログはいいもんだなぁ」と思いました。

 それからリンクについては、私はブログの場合いちいち承諾を求めていません。個別の記事もサイドバーのリンクも張ったり切ったり自由にしています。もともとwebという言葉には「編み物」とか「くもの巣」という意味があり、リンクで網の目状につながれることに価値があると考えております。

 ホームページのリンク集については、「リンクフリー」というところ以外は一声掛けるようにしています。
Posted by らくだ at 2004年10月23日 10:51
らくださん、返信ありがとうございます。

はっきりした決まりがあるわけではないので、難しいですね。
私はリンクフリーと書かれてあるものは声をかけていますが、知らないうちに自分がリンクされていることもあります。
(今はリンクフリーと明記しましたが)。

顔が見えない相手なので、友達同士のように「ごめんね」では済まされない場合もあると思います。誤解やすれ違いもありますし。

ちょっと臆病になってしまいましたが、これからいろいろな記事を参考にして考えていこうと思います。

誤字、失礼しました(混乱していたようです)。
Posted by at 2004年10月23日 21:15
 確かに顔が見えないコミュニケーションて難しいですね。「お互いに不愉快にならないように」と思っていれば、どうにかなるような気もします。

 それにしても、全く知らない人とこうして意見を交換できるのはインターネットの利点ですね。
Posted by らくだ at 2004年10月23日 22:35
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

コメントとトラバの扱い方
Excerpt: 時々いくサイトでこんな記事がアップされていた。 らくだのひとりごと・トラックバッ
Weblog: ぽたモバ
Tracked: 2004-10-22 21:21