2008年01月14日

悲しい夜ご飯

 スローな旅は我が家の基本。今回の往復はその極めつけといってもいいほどだった。行きは午後6時すぎに東京駅を「富士」で出発して、別府駅に着いたのは翌午前11時すぎだから所要17時間。

 そこまでのんびりした人は多くない。私たちの乗った車両はそれなりに乗客がいたものの、寝る前に車内を探検したところ乗客が1人だけとか誰も乗っていない車両だってあった。わずかな乗客は「鉄ちゃん」の姿が目立った。

 帰りは大分から神戸までフェリーを利用。昼間運行するフェリーが1月15日でなくなってしまうと聞いて、私から「じゃ、それにしよ!」と言ったものの、実際に乗ってみるとあまりにも長くてウンザリした。こちらは朝8時前に出発して夜9時すぎに神戸着だから13時間ちょっとかかった。

 実際に乗ってみたら、これまで運行していたのが不思議だってくらいにすいている。3連休の初日だっていうのに、私たちが利用した2等船室は定員24人のところを2人で独占。隣の部屋は男性が1人だけで寝ていたし、その隣の女性専用室も1人しかいなかったみたいだ。

 途中で松山と今治に寄るから新たな乗客が乗ってくるのかと思いきや、降りていく一方。船内のレストランは人影もまばらで、夜ご飯を食べるときに数えたら、食事をしている客は11人しかいない。

 メニューも数少なく、消去法的にマーボーナスを選択。ご飯は昼ごはんの残りとみえてカピカピに乾いている。レトルト風のマーボーナスと併せていかにも「あと数日の命です」って味がした。こんなマズイ物を出しながら、白衣に帽子のコック姿の人がいるのが、かえって悲しさを誘った。フェリーの旅は当分いいかな、って気になった。
posted by らくだ at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする
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