あるお店が経営難に陥っている。そのブロガーは家族がその店の経営にかかわっていて、心配で夜も眠れないという心情が率直につづられていた。それだけじゃない。経営の専門用語は使わないまでも、その店の危機的状況がかなり具体的に暴露されていた。
問題は、まったく偶然にそのブログを読んだ私が、そのお店を特定できてしまったことにある。単なるお店なら『ふ〜ん、大変なんだな〜』と読み飛ばしていただろう。でも、私にはこの店と取引関係を持つ知人がいた。
どう考えても、そのブログをそのままにしておくのはまずかった。そのブロガーはネットの怖さを軽視しすぎていて、ブログを誰でも読めるように公開しておきながら、関係者には見つかりっこないと思っている様子。あまにも無防備だった。
誰か血気盛んな人に見つかれば、いわゆる「祭り」状態になるのは目に見えている。かなり迷ったものの、知人にメールでそのブログの存在を教えた。知人はそのブログを読んで仰天。あっという間に店の経営者まで話が行き、速攻でブログは削除された。
そのブロガーは家庭での立場が相当まずいことになったに違いない。もちろん、誰もブログ気づかなくても、遅かれ早かれそうなっていたとは思う。でも、私が余計なことをしたことで、危機が早めにやってきたのは多分間違いない。それを考えると、どんどん暗くなっていく。
同じブロガーとして、なんでコメント欄で「このエントリーは読む人が読めばどの店か分かっちゃうから、なるべく早く消したほうがいい」って忠告してあげなかったんだろう。後悔してもしきれない。
私のことを知っている人なら、この「お店」が何の業界かってことは十分想像がつくはず。でも、いまは詮索しないでください。この記事へのコメントは受け付けない設定にします。