単に上野と我が家の間を往復するだけじゃつまらない。そこで自転車で行くことにした。スポーツの秋だ。我が家からざっと12、3キロあると判断、テキトーに南東を目指した。うちから5キロぐらいまでなら、自動車が少なくて走り易い道を知っている。それ以降は未知の世界だ。
東京の中心部ってこんなに坂が多かったんだ。建物が密集しているから、たとえ坂の上にいても見通しの聞くところがほとんどない。普段はそんなに坂の存在を意識していなかった。それでも行きは下町に向かって降りていくのだからラク。道に迷いながらも一時間ほどで上野に到着した。不忍池(写真)は家族連れやカップルでにぎわっている。
上野公園は行楽客とホームレスが入り混じってすごい人出。外国人の旅行者とホームレスが話していたりして、ちょっと不思議な光景だった。津軽三味線の路上パフォーマンスを楽しんでから美術館に行く。ここもすごい人。普段あまり美術館に行くことがないので、こんなに込んでいるとは予想外だった。次から次に人が入っていくので、「冷房中 開放厳禁」という正面入口の扉は閉まる瞬間もない。ゆっくり絵を鑑賞するのは何年かぶり。右脳だか左脳だか知らないが、本当にいつもと違う部分を使っているような気分になった。脳のシワが収縮運動をしているような感じ。たまには芸術鑑賞もしなくちゃね。
帰りは基本的に上り坂なので消耗した。団子坂をパスして不忍通りを進んでも、結局は急坂に行く手を阻まれてヒ〜ヒ〜いいながら上るはめになった。いや〜いい運動をした。ちょっと足がだるくなった。
芸術とスポーツとくれば、食欲の秋も忘れてはいけない。きょうまで東北に出かけていた夫が仙台で「ずんだ餅」(写真)を買ってきてくれた。いってみれば緑のおはぎで、枝豆の餡で餅が覆われている。夕食後には間食しないことにしているが、きょうは例外。おいし〜。いくら運動しても、これじゃ痩せそうにない。