2004年09月22日

ラザーゲートの顛末

 米CBSテレビの名アンカー、ダン・ラザーの威信が地に落ちている。ジャーナリスト生命の危機にあるといったほうがいいかな。いわゆるラザーゲートというやつだ(アメリカではスキャンダルがあると、ウォーターゲートにあやかってモニカゲートなどなにかとゲートをつけたがる)。

 ブッシュに不利な報道をしたものの、その後ろ盾となっていた情報の信憑性が疑わしいことを認め、CBSともども謝罪したのだ(ラザーの声明)(CBSのまとめサイト) 

 9月8日に放送された「60ミニッツ」で、ラザーはブッシュがテキサス州兵だったときに上官がブッシュへの特別な配慮を要求されていたという疑惑を伝えた。その裏づけとなったメモはブッシュの上司(故人)が書いたものとされていた。ところが、番組が終わってから、「あのメモは当時は存在しなかったマイクロソフトのワードで書かれたものに違いない」という情報がネット上をかけめぐる。(ワシントンポストによる検証

 メモを書いた張本人は死んでいるものの、当時の秘書は「内容は上司の認識と同じだといえるが、私はこの文書をタイプしていない」と証言、一気に形勢が悪くなった。

 追跡番組で明らかになったのは、情報提供者がこのメモは「ほかの州兵から入手した」とウソをついていたこと(本人は入手先を明らかにするうえで誘導されたように感じている)、放送前に情報の真偽をCBSが確認するはずと思い込んでいたことだ。一方のラザーもCBSが確認すべきだったと認めているというのだから、お粗末というよりない。

 リベラル派の中には「真偽が確認できないからといってニセモノとは限らない」という声もあるけど、ちょっとその言い分は説得力に欠ける。

【関連エントリー】
ダン・ラザー降板のモヤモヤ(11月24日)
posted by らくだ at 00:20 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア | 更新情報をチェックする
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