イスラム教徒だからっていうのでイヤイヤ被っている子もいるかもしれないけど、自分から進んで被っているという子の権利まで奪うなんて、とんでもない悪法だと思う。基本的人権の侵害だよ。非行で服装が乱れているんじゃないでしょ。自分のアイデンティティだと感じている子だっているかもしれないのに。キリスト教徒たちはそんなにスカーフを不快に思ってきたのかね?
そのうち「フランスにいるのだからフランスパンとクロワッサンを週に3回は食べること」なんていう法律ができたりしないか心配だ。世の中の人がもう少しお互いの違いを受け入れられれば、世界はもっと住みやすいところになると思うけど、こんなかたくなな法律ができるなんて残念でならない。とうごサンの独り言によると、イスラム教国のトルコでは既にそういう法律があるそうだ。知らなかった。
これまでの報道(参考)によると、ユダヤ教徒のキッパ(つむじを隠す帽子)や大きな十字架も禁止の対象になるとか。なんで大きな十字架なんだろう? 宗教と教育を分離するための規制だとしたら、小さな十字架こそ禁止すべきだ。というのも、大きな十字架なんてパンクとかヘビメタ(死語?)にかぶれた若者が、ファッションとして身につけるもんでしょ。小さな十字架のネックレスをしている人の方が、どちらかといえば信心深そうだ。
やるんだったら徹底してやってくれ! 土日を休みにするなんていうのもキリスト教的発想でしょ。イスラム教は金曜日が休みだ。ノーベル文学賞を受賞したタゴールが西ベンガル州に設立したシャンティニケタン大学、すべての宗教から独立することをモットーにどの宗教でも休日とされていない水曜日がお休みだった。同じことをしてもいいのでは?
天邪鬼の私のこと、スカーフと大きな十字架をしてフランスの公立学校の回りをぜひうろついてみたいもんだ。あやしすぎてつかまるかな?