2004年03月04日

スカーフをしてフランスに行こう!

 イスラム教徒の女性が公立学校でスカーフを着用するのを禁止する法案が、フランスで下院に続き上院でも承認された。15日以内にシラク大統領が署名して9月から施行される見通し。ちょっと信じられないのは賛成276、反対わずか20と圧倒的賛成多数で法案が成立したことだ。

 イスラム教徒だからっていうのでイヤイヤ被っている子もいるかもしれないけど、自分から進んで被っているという子の権利まで奪うなんて、とんでもない悪法だと思う。基本的人権の侵害だよ。非行で服装が乱れているんじゃないでしょ。自分のアイデンティティだと感じている子だっているかもしれないのに。キリスト教徒たちはそんなにスカーフを不快に思ってきたのかね?

 そのうち「フランスにいるのだからフランスパンとクロワッサンを週に3回は食べること」なんていう法律ができたりしないか心配だ。世の中の人がもう少しお互いの違いを受け入れられれば、世界はもっと住みやすいところになると思うけど、こんなかたくなな法律ができるなんて残念でならない。とうごサンの独り言によると、イスラム教国のトルコでは既にそういう法律があるそうだ。知らなかった。

 これまでの報道(参考)によると、ユダヤ教徒のキッパ(つむじを隠す帽子)や大きな十字架も禁止の対象になるとか。なんで大きな十字架なんだろう? 宗教と教育を分離するための規制だとしたら、小さな十字架こそ禁止すべきだ。というのも、大きな十字架なんてパンクとかヘビメタ(死語?)にかぶれた若者が、ファッションとして身につけるもんでしょ。小さな十字架のネックレスをしている人の方が、どちらかといえば信心深そうだ。

 やるんだったら徹底してやってくれ! 土日を休みにするなんていうのもキリスト教的発想でしょ。イスラム教は金曜日が休みだ。ノーベル文学賞を受賞したタゴールが西ベンガル州に設立したシャンティニケタン大学、すべての宗教から独立することをモットーにどの宗教でも休日とされていない水曜日がお休みだった。同じことをしてもいいのでは?

 天邪鬼の私のこと、スカーフと大きな十字架をしてフランスの公立学校の回りをぜひうろついてみたいもんだ。あやしすぎてつかまるかな? 
posted by らくだ at 23:56 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アドレス変えました。これからもよろしくお願いします。では
Posted by とうごサン at 2004年03月19日 14:19
わざわざご連絡いただき恐縮です。こちらこそよろしくお願いいたします。
Posted by らくだ at 2004年03月19日 23:16
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