テレサ・ハインツ・ケリー(公式サイトのテレサのページ)はケリーよりも5つ年上の65歳。ポルトガル人の両親の間にモザンビークで生まれた。南アとスイスで教育を受け、英語のほかポルトガル語、スペイン語、フランス語、イタリア語に堪能。スイス留学中に出会って結婚したジョン・ハインツはケチャップで有名な食品メーカーの御曹司だ。
そのハインツは穏健派の共和党議員だった。71年に下院議員、その後上院議員に転じるも91年に飛行機事故で死亡。5億ドルとされる遺産を相続したのはテレサで、現在彼女は慈善・環境活動家として広く知られている。自分のスタッフを持ち、自家用ジェット機を乗りまわしているそうだ。ケリーとは95年に再婚した。
ケリーは法律上はテレサの資産を2000ドルしか選挙に使えないし、テレサの財力を宛てにしないと公言している。でも、いろいろと合法的な抜け道はあるんじゃないのかな。
テレサは資産だけの女性じゃないらしい。歯に衣着せない物いいが物議をかもしている。死んだハインツのことを「私の主人」といったり、ケリーの前立腺手術のことをばらしたかと思えば、自分は額のシワを取るためにボトックスを注射していると話したり。そうかと思えば、ケリーのことを「言うことを聞かなければお払い箱」とかいっているらしい。(現代ネット)。ひょっとして真紀子キャラ?
ロサンゼルス・タイムズには「資産かアキレス腱か」という記事が出ているし、昨年12月の時点ではMNSのニュースサイトに「ケリーのキャンペーンがうまくいかない一因はテレサ」というような記事を書かれている。「ヒラリー叩きがテレサ叩きに受け継がれた」という記事もあり、マスコミ受けはあんまりよくないみたい。
ケリーってどうか頼りなくみえると思っていたら、億万長者のかあちゃんの尻にしかれていたってわけ。それにしても、民主党の大統領候補に億万長者の妻がいて、その資産は共和党議員だった前夫の遺産という設定、昼の奥様向けドラマにちょうどいいかも。
15日のブログで書いたケリーの女性問題は、いまのところうやむや。下世話な話が好きな私としては面白くない。ブッシュ陣営は突っついてくるんだろうか。それとも相手の女性が元AP通信で働いていたということで、マスコミ業界が一丸となって守るんだろうか。それでも私はブッシュよりもケリー支持だなんだけどね。