話題の新潮新書「会社は誰のものか」を私のところからアマゾンに飛んで購入した方がいる。1500円未満の本は送料が別途かかるから、アマゾンで買う人なんていないかと思っていた。アマゾンの売上ランキングだって1000位以内に入っていたこともある(3日未明は1692位)。さらに先日池袋のジュンク堂に行ったついでに新書の棚を探してみたのだが、この本は見当たらなかった(ジュンク堂のホームページで検索すると在庫3冊と出てくるが)。6月に出たばかりだったら少なくとも数冊はすぐ分かるところに並んでいるのが普通だと思う。要するにこの本はそこそこ売れているのだ。
ひょっとして今回のバトルは計算しつくされた奇抜な新マーケティング手法で、私を含めてみんな釣られているんじゃないかと思えてきた。著者の吉田望氏は電通出身だっていうしさ。普通の人がいくら頑張ったって、いくら宣伝費を使ったって、本と著者の名前を短期間でここまで広く周知させることは難しいと思うんだよね。
古舘なら「出版界の自爆テロ」とか表現するのかもしれないが、私なら「捨て身の宣伝活動」ってところかな。吉田氏自身のブログのまとめ記事「炎上顛末記」から先日のエントリーにトラックバックがあったことで、さらにそんな感じがしてしまうのだが、勘ぐりすぎだろうか。
吉田はガチで頭がおかしい。
騒ぎで本が売れたなら怪我の功名。
エントリーを読めば分かるとおり、一連の騒ぎが宣伝活動に違いないと断言するつもりはありません。「この話を題材に次の本を書けばいいのに」という私の希望かもしれないです。
しかし、らくださんの解釈にも感謝します。私なりに試してみたいことがあります。切込隊長(山本一郎さん)は、ネットでとても好かれ、その後メディアに出て、サイトが炎上しました。そのネット側の心理はよくわかります。自分の愛好物が一般人に取られたというマニア心理です。
一方、ネガティブな存在としてネットで知られ、その後に仮にメディアに出たときに、どう皆さんが反応するか・・・
同じく再炎上でしょうか?(笑)
これまで私が目撃した「炎上」はマスコミの方が書いている複数のブログで、高みから物を言う姿勢で書いているのに読者が反発、「君たち一般人には分からないだろうが、ボクはプロなんだよ」という傲慢な姿勢でさらに反発を煽るパターンのものでした。手がつけられなくなると(1)黙り込む、更新も停止(2)都合の悪いコメント・トラバを削除、コメント・トラバを受け付けなくする(3)ブログ自体を削除して逃走−といったパターンです。
その意味ではboldさんのブログは「炎上」というには地味だと思っています。「プチ炎上」「ボヤ」程度の認識です。boldさんは非を認めるのが早く、逃げずに説明もしたから、くすぶる程度で済んだのではないでしょうか? ウォッチャーたちもそのあたりは分かっていると思います。
したがって、boldさんがメディアに再登場しても、そのことによる大きな反響はないと思います。「あぁ、あの人か」という程度なのではないでしょうか? 人のうわさも75日といいますし。といいつつ、上記エントリーでの仮定が大ハズレしている私の予想に説得力はないですね…。
私も4月下旬に書いたエントリーに現在800以上のコメントが寄せられ、なすすべもなく見ているしかありませんでした。そのおかげで常に「炎上」の可能性を認識しつつ書けるようになったかもしれません。