この人は(多分ヨルダンでは珍しく)アメリカのイラク攻撃にも「サダム政権を倒すことが最優先課題だから仕方ない」と一定の理解を示していたのだが、きょうのメールはこれまでとはずいぶん違った。本人が「ロンドンについて書いた部分は内容を公にしてもいい」というので、ちょっと紹介する。
今回の事件について「日本でも大きく報道されているんだろうけど、ちょっと待ってくれといいたい。米英はイラクで何の罪も無い一般市民を一体何人殺したんだ? いつもは知らん顔なのに場所がロンドンだと大騒ぎするなんておかしいと思わないか?」、「英国の警察が『罪のない人を殺してしまったからこれから発砲しません』なんて言わずに『これからも疑わしきは撃つ』と言ったのはよかった。発砲をやめるなんて宣言していたら、『イラクでは何人殺しても問題ないけど、自分の国では問題にされるからやめときます』って言うのと同じだからね」とある。
こんなことをいう人は今回の件で初めて見た。イスラム圏では一般的な意見なんだろうか。彼は1年ほど前は「教育レベルの低い連中は条件反射的に欧米を嫌うんだ」とかいってたのに。まるで人が変わったかのような印象だ。そう返事を書いた。本人からは「変わったつもりはない」と再度のメールが来た。
「ロンドンは少しイラクに近づいたんだよ」と言われればそうかもしれない。でも、無実の人が警察に射殺されるのを当然だと受け止めるなんて私にはできない。イラクのことを知らなさすぎると言われたら否定のしようがないとはいえ、救われない気分になるメールだった。
イラクに限らず現場からの報道はほとんど米英中心なので、それ以外の国々が悪者だと判断してしまう人が多いと思います。報道メディアも伝えようとしないのはおかしいと思いつつも、自分に何が出来るのかもわかりません。
せいぜいこんなふうにコメントをつけることしか出来ないのですが、わたしたちが知るべき真実は多いのだし、テレビやラジオでももっと問題視してくれないかなあと思います。
イラクでは毎日のように自爆テロが起き、いちいち驚かなくなっているのも事実です。ヨルダン人の友人の言うことに100%同意はできないにしても、「あんたは100%間違っている」とも言い切れないのです。それでモヤモヤしています。
もちろん、誤射されてなくなった方のことを
思うととても切なく、歯がゆい気持ちになります。
日本人にはあまり縁のない『宗教』がかかわって
いるから…。
ヨルダンのお友達の意見、わかるけどわかりたくない
というか、らくださんのように私もなんだかモヤモヤ
してますが、なんとなくコメント書いてしまいました。