2004年08月29日

遅ればせながら沖縄の米軍ヘリ墜落事件

 沖縄・宜野湾市で米軍ヘリが沖縄国際大学キャンパスに墜落した事件については書かないつもりでいた。だって、「ないちゃー」(本土の人間)と「うちなーんちゅ」(沖縄本島の人)との考えには大きな隔たりがあるように感じているから、私のようなものが無責任なことを書くのは申し訳ないと思って。

 それでも書く気になったのは、ボロボロと出てくる各種報道に触れたからかな。マスコミの論調では全日本人がアテネ・オリンピックに熱狂しているかのような感じがするけど、地元紙琉球新報のサイトをみると、随分雰囲気が違う。事件からもう2週間以上たっているのに。

 ヘリが墜落した沖縄国際大学のサイトも、米軍ヘリ墜落事件についての情報が充実している。このサイトで現場写真の数々(これこれ)を見たら、私が各種報道によって想像していた以上の惨事だったことが分かった。学期中でキャンパスに人がいたら、と思うとゾッとする。

 朝日新聞によると、在日米軍司令官は被害を最小限に抑えたことについて、オリンピックでの日本の男子体操になぞらえて「普通に演技すれば金メダルをとれる状況で、最後の選手は無難に終わらせてもよかったが、とても難しい技を選んで演技した。その心意気は在日米軍の隊員と同じだ」と語ったとか。マジ?

 まぁ、確かに死者がでなかったのは幸運だったけど、これは乗組員の技術だけじゃなくて、夏休みだったという季節要因も働いているはず。夏休みじゃなかったら、ウルトラCの技でほかのところに墜落させていたのかなぁ? 日本の体操と同じだといわれてもねぇ。少なくとも日本の団体競技の最後の人はピタリと着地が決まっていたよ。日本人が納得できる説明とはとても思えない。こんな例え話を沖縄の人はどんな気で読んだのだろう?

 10年ほど前沖縄・慶良間のダイブショップで会ったうちなーんちゅを思い出した。彼はダイブショップで働く友人を訪ねてきていて、客とスタッフの飲み会に顔を出した。暗い雰囲気の人でほとんど話をしなかったけど、酒が回ったのかみんなの会話が一段落したところで話始めた。「俺は普天間の近くで育ったんだよ。毎日米軍のヘリがブンブンうるさくて、旅行に行くと静かで妙な気がするぐらいなんだ。あんたたちはそんな目にあったことないんだろ?」一気に場がしらけた。彼はさらに「でも米軍が出て行ったら、俺のうちは商売をやっていけなくなる。沖縄にとって米軍は必要悪で、アメリカにとって沖縄は植民地なんだ」というようなことを吐き捨てるように言ったっけ。

 最初のうちは「いや〜そんなこと言ったって、アメリカはフィリピンのクラークとスービックを返還したんだし、沖縄だって可能性が…」などと務めて前向きに対応しようと思ったのだけど、口を挟むタイミングを逸し、最後まで彼の話を聞いたらそんな軽々しいことを何も言えなくなっちゃったんだった。そうよ、あたしゃ本土から来たミーハーなダイバーだもん。

 あの人は今回のニュースをどこで知ったのかな。
posted by らくだ at 22:59 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする
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Excerpt: ヘリ墜落に怒っている沖縄で、上空で米軍戦闘機「F-15」2機が空中衝突したというのです。軍隊というのは本当に危険と隣り合わせ、軍隊こそが危険を運んでくるんだ、ということをまざまざと見せつけられます。 ..
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Tracked: 2004-10-09 00:20
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