偶然なのか、日本と海外のメディアに大きな違いが出た。日本のメディアは勢いよく飛ばしている」(こんな事件が起きているのに不謹慎な表現だが)という感じだ。もちろん、すべてのサイトを同時にチェックしたわけじゃなく巡回には時間差がある。あくまで私が8時すぎに見た段階の話で、その後の更新は追っていない。
日経新聞「90人以上死亡か」
毎日新聞「死傷者90人以上か」(本文によるとロイターES時事の情報)
朝日新聞「50人死亡の情報」
共同通信「20人死亡か」
サンケイ新聞「死傷者多数」(本文に「約20人が死亡」とあり)
読売新聞「死傷者多数」(本文に警察関係者から聞いた話として「死者最大50人)
一方、海外のメディアはどれも「2人死亡を確認」か死亡者数を出していないかどちらかだ。キワモノのイメージがある米ドラッジ・リポートもまだ通信社の報道を転電しているだけなのか、控えめな報道なのにはちとビックリした。
英BBC "Two die in London terror blasts" ロンドンの爆破テロで2人死亡
英Financial Times "Caused fatalities" 死者が出た
英Times "2 confirmed dead" 2人の死亡を確認
英Guardian "Two fatalities confirmed" 2人の死亡を確認
米New York Times "at least 2 killed" 少なくとも2人が死亡
米Washington Post "killing at least two2 少なくとも2人が死亡
米Drudge Report "killing at least two" 少なくとも2人が死亡
私だって死者は2人よりも増えるだろうなとは思うのだが、日本の報道は「聞いた話」とか「死亡か」と断定を避けて責任逃れをしながら数字を水増し、「このぐらいの爆破テロなら死者は確認しているよりも多くなるはずだ」という思い込みに予想を加味して書いているような印象だ。
香港で生活するものです。私も以前から日本紙と香港・欧米紙の記事で、同じ事象・事件に対する温度差の違いを楽しんだり、時に憤ったりしています。
たまたまらくださんのブログを見つけたのですが、非常に面白く過去に遡って拝見させていただきました。これからもちょくちょく読ませていただきます。
初めまして。私も香港を含め海外の3カ国(地域)に留学・勤務をしましたので、現地にいるときは日本と海外の新聞の違いをよく感じました。
日本の新聞は「……か」と「……へ」が多いですね。一面トップで「……へ」と伝えられたことが実現しないこともあったりするのですが、その場合の検証記事みたいなのは見たことがありません。
ところで、香港では冷房に苦しみ、オフィスにいるときはひざ掛けとレッグウォーマーが必需品でした。どんがばちょさんも冷えにはご注意くださいませ。
「これは、アメリカに賛同する国を順番に(アメリカに重要な国から順番に)攻撃していく途中の過程なのかな?もし、そうだとすれば日本もいずれ・・・」と何気なく思ってしまいました。
イギリスといえば監視カメラの国。あれだけの数の監視カメラをしかけていても役に立たなかったんですね。完璧や絶対はやはり存在しなかったということですね。
日本の新聞と海外の新聞との格差・・・いろいろな情報紙を見ることの重要性を再認識しました〜(笑)。
関係ないですが、私がここ何年か情けなく思うメディアの傾向。
・スポーツ選手にしろ俳優にしろ「様」づけはやめろー!!
ベッカム様とかヨン様とか耳にする度に情けなくて恥ずかしく思うのは私だけなのでしょうか?
たまたま新聞系ニュースは見ていなかったのですが……。
数字という差がわかりやすいものにもので、このような大きな誤差があるとは非常に驚きです。
私としては「水増し」というより、情報ソースの違いを感じました。
でもらくださんのように報道機関の比較までは考えが至りませんでしたね。どちらかというと情報操作というのか、秘匿しようとしているのじゃないかとは思いましたが。
こんなことは起きてほしくないと願うしかできない自分です。
さすが私の傾向と対策?を分かっていますね。
日本でもテロが起きてもおかしくないというのが世界的な認識だと思いますが、日本人はあまり警戒していないように感じます。私と周囲の人がのんびりしているだけかな。アメリカ人の友人から「日本人が万全なのはは地震への備えだけ」って言われちゃいました。
>Guymさん
今回の事件の場合、日本と海外の報道で情報ソースが違うということはまずないと思います。こうした非常時に当局の発表以外の一次情報を外国の報道機関が入手するのは極めて難しく、テレビや外電を参考にするしかありません。
上記エントリーの場合も私が見た日本のニュースサイトはすべて英テレビと外電の情報に基づいていました。要するに英米のメディアは見出しに「確認済みの数字」を使ったのに対し、日本は「可能性として聞いた数字」を前面に出したということです。
>おかめさん
秘匿とまで行くのか分かりませんが、できるだけ不安感を煽らないようにという意識が働いた可能性はありますね。
現地のメディアでも、例えばサンなどの大衆紙は日本のメディア並みの報道をしていたかもしれません。いつもチェックしていないので、当日確認しなかったのが悔やまれます。
英国もそうだと思うのですが、こちらでも被害に遭われた方々や遺族から政府やマスコミが単なる手段として取り扱われることに抗議があり、被害者や惨事の映像を極力直接映像に流さないよう留意されています。私には日本の報道は死亡数の多さで事件の大きさを誇示しようとしたように思えるんですけどね。
テロに慣れていない日本だからかも知れませんが、報道関係のこういう対応をみていると一流紙のプライドはどこへ行ったんだと情けないですね。
私は海外で生活する前、日本は新聞先進国なんだとばかり思っていました。海外の新聞は「○○ページに続く」という記事が多くて読みにくいという欠点はあるのですが、問題の背景などが丁寧に書き込まれていて、考えさせられる記事が多いように感じます。
遅くなってしまい、どうもすみません。高校でそんなに難しい研究をしているのですね。
私は日本と欧米のメディア比較をやってきたわけではなく、生活者として現地の新聞を読んでいたというのと、たまたまロンドンのテロに関して上記のようなことをネットのニュースサイトで目撃したというだけなんです。
日本のメディアに何が欠けていて何を改善すべきかというのは、コメント欄で簡単に自分の考えを書けるようなレベルではなく、お役に立てなくて申し訳ありません。