2005年07月01日

荒らしの季節?

 映画評論家・町山智浩氏がブログの公開をやめた。原因は荒らしだ。粘着質の人がコメント欄に現れ、真っ向から対応しているのを何日か前に見てスゴイな〜と感心するとともにちょっと心配していた。公開を停止してしまったというのは残念だが、自分や家族を守るためにはそれもしょうがないだろう。そのほか、たまにのぞいている複数のブログも荒れ気味だ。梅雨時っていうのは荒らしが湧きやすいんだろうか?

 かくいう私も数日前まで、コメント欄とメールで不思議な人への対応に追われていた。例の「席を譲らなかった若者」に関する取材依頼が来て断ったというエントリー「雑誌取材を断った」に対し、マスコミで働くという人から「イヤな気持ちになった」「私たちは生半可なキモチでやってるワケじゃない」という意見が寄せられ、相手にしているうちに向こうが十分いい加減だということを自分(たち?で)証明した挙句、「もう来ない」と捨て台詞を残して去っていったのだ。メールも数通交換した。

 ひとまず一段落した(と思いたい)のだが、なんつ〜か後味が悪い。自分の対応に反省しきりだ。煽り・荒らしは無視しようと思ってきたのだが、実際に扇動されるとついつい大人げなく反撃してしまった。自らの器の小ささを露呈したわけで、ここ数日は自己嫌悪に陥っていた。また「こんな人が次から次に登場したら、やってらんないな〜」と思うと、あまりブログを書く意欲がわかず、あたりさわりのない話題に終始。それでさらに自己嫌悪に陥るという悪循環になっていた。

 春先以降に急増したコメントの中には「らくだは知障」「らくだの親は障害者」「らくだの心の狭さについて大学のゼミで話し合った」「作り話に決まっている」というのがあった。そういうのは「ふ〜ん、私の文章を読んでそういう風に受け止める人がいるんだ」と思っただけで終わったが、自分と関係ないところで議論をふっかけられた(というレベルに達しているかどうか疑問だが)ら、相手しないわけにいかないと思ったのがそもそもの間違いか。

 反省しているとはいえ、これからブログを書き続ける上で煽り・荒らしに冷静な対応ができるかっていうと、あまり自信はない。ブログなんていつやめてもいいや、と思っている。
posted by らくだ at 23:09 | 東京 ☔ | Comment(6) | TrackBack(0) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
らくださん、お久しぶりです
覚えていらっしゃるでしょうか?

久々にやってきたら大変なことになっていますね

記事読んで"Blogって怖いかも"って思いました
というか怖いのは『ネット』かもしれない
人間、相手の顔が見えなければなんでも言えちゃうのでしょうかねぇ

> 「らくだの心の狭さについて大学のゼミで話し合った」

最低です・・・
本人が自分の心の狭さに気付いていないのか、荒らしかのどちらかですね・・・

俺の考えではBlogは各個人が好き勝手やってるもんだと思ってるので
やめたくなったらやめちゃって
また「やりたいなぁ」って思ったら始めればいいと思いますよ

> 「ふ〜ん、私の文章を読んでそういう風に受け止める人がいるんだ」

じゃなくて

「はいはい、で?」

ぐらいに受け止めたらもう少し気楽にできるかもしれない・・・

また来ますね☆
Posted by ひでお at 2005年07月02日 01:49
こんにちは、ラクダ様。そして初めまして。
毎日ひそかに楽しみにしてます。
辛口ですが良識と愛のある切り口が大好きです。
最近は特にマナーの悪い人が多くなってきたようで私もそこかしこで目にしています。
これ以上ネットの中から良識ある人を失いたくないので後生ですから辞めないで下さい。
では、またお邪魔します。
Posted by slightly-tight at 2005年07月02日 14:02
slightly-tightさんじゃありませんが、私もらくださんにはやめていただきたくないですね。でも最終的にはらくださんの気持ち次第。
残念なことに、良識どころか常識も持ち合わせていない人間があまりに多すぎる。
そういう人間とは、まともな対話(議論)は成り立たないでしょうね。
そういう族とは最初から立っているフィールドが違うのですから、らくださんはもっと毅然としていいんじゃないかと思いますよ。
反省はいいけど、自己嫌悪はやめたほうがいいですよ。
らくださんの支持者は、たくさんいるんですから!
Posted by ぶたまねき at 2005年07月02日 14:53
 みなさま、ご心配いただき、ありがとうございます。きょうとか明日にもブログをやめるとか、そういう切羽詰った感じはありませんので、とりあえずご安心ください。

 アメリカの政治系ブロガーには「死ねっていうメールが来るのは日常茶飯事」などと笑っている人もいますが、趣味でダラダラ系ブログをやっている私には、「何が何でもブログを続ける」という鉄壁の意思もありません。この辺で自分のやる気のなさをちょっと確認しておこうと思いまして…。

 ワケの分からんアダルト系のトラックバックを1つずつ削除するたび、ブログってマメな人向きだと思います。ちと疲れているのかな。
Posted by らくだ at 2005年07月02日 21:58
断言せず、読み手から意見を引き出すような書き方でとてもいいと思ってます。
ブログってのはこうあるべきなんだろうなぁと、このブログを読んでて思いました。

ちょっと名前の知れた人に対して、煽り荒らし、など絡んでくる人は必ずいます。愉快犯ってやつですかね。
面の皮を厚くし、心臓に毛を生やし、気にしないのがよいかと思います。

あんま関係ない話ですが、タレントの関根勤が電車の中で変な若者に絡まれたとき、
(関根を見ながら延々とバァカ、バァカ、・・繰り返しエンドレス)
明らかにイチャモンつける目的そうだったので、対処に一計を案じた関根さんは
「俺は親父に許してもらったぞ」
と、わけの分からないことをいったそうな。
若者はそれを聞き、ちょっと考え込み、黙ってしまったソウデス。

まともに相手をせず、多くを語らず、意味有りげな訳の分からないことを言って、相手を考え込ませて黙らせる、ある意味良い手かもしれませんよw
Posted by このブログを楽しく読んでいる町の人 at 2005年07月08日 00:32
>このブログを楽しく読んでいる町の人さん、
 初めまして。実はこのエントリーを書くとき、過去記事の「雑誌取材を断った」にリンクを張るのをためらいました。なんだか自分のダークサイドをさらすようで。正直言うと、コメントをちょっと書き換えてからリンクしようかと思ったりもしました。そんな卑怯なことをするのもイヤだしな〜と書いたわけで、結構気が小さい私です。

 アドバイスを胸に刻みます。どうもありがとうございました。
Posted by らくだ at 2005年07月09日 16:19
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