日本人選手とサポーターが2時間も足止めを食らい、日本行使の車の窓ガラスが割られたとは。アジアのフーリガンとして中国人サポーターが有名になる日も近い? 8日朝方(日本時間)の段階ではBBCのトップページにChinese riot after Japan victory(日本の勝利で中国人が騒動)というニュースが出ている。
The BBC's Louisa Lim says the behaviour of the Chinese fans raises questions as to how the country can keep a lid on nationalism when it hosts the Olympics in 2008.(中国人サポーターの振る舞いは、2008年にオリンピックを開催する際、いかにナショナリズムを抑制できるかという問題を浮き彫りにしたと、BBCのルイザ・リムは言う=筆者訳)と書かれて世界に発信されてしまった。
中国の報道もみてみた。新華社の英語版の記事は客観的かつ淡々と試合結果や両監督のコメントを載せている。一方の中国語版の記事は、論調が違うんじゃないかな。というのも、「中田浩二的“上帝之手”」と日本の2点目がハンドだったという強い主張がみられ、わざわざ英語放送の動画でも紹介、イギリス人らしい解説者が"That was definitely a hand ball"(あれは絶対にハンドだった)と言っているところを流している。なんか海外向けと国内向けの報道が違いすぎるのではないかい? それとも中田浩二をマラドーナと同等の扱いにすることで敬意を払っているつもり? まさかそんなことはないよねぇ。中国語の分かる人は新華社のやっている掲示板なんかのぞくと楽しいかも。不愉快になるだけかな?
チャイナ・デーリーは、新華社の英語版の記事を使っているけど、写真ニュースのかなり下のほうにさりげなく挿入された記事では、2段落目に「リプレイでは明らかに中田の手がボールを押し込んでいる」としている。
テレビ観戦していた私はサッカーに疎いこともあり、スロー再生でもハンドかどうか分からなかった。ただ、角度からいってあれはハンドかなとは思ったぐらい。実況も解説も何も言っていなかったな。それでも3点目を入れたんだから、中国でグダグダいう人もいなくなるだろうと思ってたけど、そうでもなかったってワケ。
【追記】8日夜になって気がついた。チャイナデーリーのサイトはトップページに「『浩二の手』が幸運な3回目の優勝を日本にもたらした」という記事を掲載している。ただし、自社記事じゃない。クレジットはAgenciesと、通信社電を寄せ集めた格好にしている。自己責任回避?