そんなわけで、あちこちの温泉で入手した貴重な湯の花を使うチャンスはなかなか来ない。日ごろはおとなしくバスクリンを使っている。春先はずっと「さくら」を使っていて、きょうから「ひまわり」に替えた。それだけで「夏が来た!」って気分になる。
浮かれ気分で落ち着かない桜の季節も大好きながら、段々と夏らしくなっていく今の時期がたぶん一番好きだ。明るくなるのが早いから早起きが苦にならない。日差しが強くなる前に公園をひとっ走りできるし、そうかといって肌寒いこともない。
これが真夏だと、朝からうだるような暑さでアスファルトからモア〜と熱気が立ち上ってきて、早々にめげてしまうことも多い。春先の数カ月は花粉症であまり外を走る気になれないし、来月は梅雨だ。
ついこの間まで小さなハート型をしていたイチョウの葉っぱは、いつの間にかいっちょ前の扇形になっていて、既に青臭い夏のにおいを放っている。ケヤキの木も青々と木陰を作っている。湿度は低めでさわやか。今朝はなんとなく幸せな気分だった。