The Pantagraph(パンタグラフ)なんて電車みたいなふざけた名前の新聞が本当にあるのかなぁと思ったら、ホームページもあって実在するイリノイ州の地方紙だった。
エディター&パブリッシャーによると、「華氏911」の最初の方で、新聞の大見出しが映し出される。2001年12月19日付のパンタグラフ紙で、見出しは「フロリダ州の再集計の最新結果ではゴアが勝利」となっている。ところが実際にパンタグラフ紙にこの見出しが載ったのは12月5日で、編集者向けの手紙の上に小さな文字で掲載されていたといい、ニュース記事や社説の見出しではなかったという。
映画を見ていないし、ムーアの反応はまだ明らかにされていない。パンタグラフでは映画で紹介されたことのメリットも認めつつ、「紙面が誤用されたのは遺憾だ」(社長兼発行人)との立場。
そんな風に作られているのか。実在の映像をあちこちから集めて極めて恣意的に切り取ってつなぎ合わせたもんだと思い込んでいた。ドキュメンタリーにもやらせあり? しかし、1ドルの損害賠償っていうのがみみっちい。この映画、肖像権については誰も騒いでいないんだろうか?