で、北東部の江陵(カンヌン)というところは駅前の観光案内所で泊まるところを紹介してもらった。そこに行って「部屋を見せてください」と頼み案内された部屋は、ソファが置かれたオンドル部屋の奥にこの丸いベッドがドーンと鎮座していた。日本人の感覚だと、これはどうみてもラブホだよなぁ。宿帳もないので名前を書く必要もない。出かけるときは鍵を持って出ろと身振りで言われた。外から見ても1階部分は黒いガラス張りで中の様子はうかがえない。フロントも小窓が開いているだけで、いかにも怪しげな雰囲気が漂っている。
夫も以前、観光案内所で紹介されたところに行ったら、鏡張りの部屋に丸いウォーターベッドが置いてあったり、「12時間の滞在でいくら」という時間制の宿だったことがあるという。韓国の人はあまりこだわらないみたいだ。
郷に入れば郷に従えってことで、こちらも「ま、いっか」とその宿に決めた。この丸いベッド、大きく見える割には全く実用的じゃない代物だった。ゴロゴロと寝返りを打つと、片方の足先がベッドからはみ出て宙を泳ぐ。おかげで何回も目覚めたうえ、水泳大会で「25メートル犬かきの部」に出場した夢を見た。
寝不足の重い頭でチェックアウトする。エレベーターに乗ったら途中で親子4人連れが乗ってきた。小学校2、3年ぐらいの女の子と幼稚園児らしい男の子を連れた夫婦だ。間取りが同じだとしたら、この4人はあの部屋でどうやって寝たんだろうなどと想像して、なんだかこっちが恥ずかしくなった。
さっそく、楽しいお話をUPして頂き、思わずクスリと笑ってしまいました。
円運動のように寝返りするのがいいのかしら?
アワアワの温泉も良かったとテンさんチで拝見しました。
ところでカンヌン駅には私も行ったことがあるのですが、あの駅前の旅館街のうらぶれよう、結構気に入っています。
控えめに寝返りを打てばもんだいないかもしれません。我が家は2人とも寝相が悪いかも…。
>mustafaさん
私は今回初めて北東部にいったんです。東海−江陵間は毎日午後3時から午前3時まで電化工事の作業をしているそうで、乗りつぶすつもりだったらバスの振り替え輸送になってしまいました。で、翌日の午前中にわざわざ往復したんです。
雪嶽山国立公園のあたりは新緑が鮮やかですごく気に入りました。山には登らず温泉だけでしたが。これまでとは違う韓国に触れられて良かったです。