代表作「スローターハウス5」を発表したのが1969年というから、そのぐらいの年でもおかしくないのか。私が読んだのが翻訳されてから随分あとになってからなので、頭の中でタイムラグが生じているらしい。
いつの間にかカート・ヴォネガットJr.からジュニアが取れていて、本屋で「え、これ同一人物? 名前変えたの?」と手に取ったことがあったっけ。
彼の本は何冊か持っているし、「スローターハウス5」だけは何回か読んだ。でも、正直言うとそれほど好きな作家ではない。どことなくセンスが合わないっていうか、私の頭では分かりきれないっていうか。だから学生時代に「好きな作家はカート・ヴォネガットJr.です」なんて言える友人は私とは別物の文化人にみえて羨ましかった。