このニュース最初に聞いたときの感想は「ふ〜ん」以外のなにものでもなかった。ニュース価値をまったく感じなかったから。一方に困っている受験生がいて、一方に緊急の任務がない警官がいれば、警官は市民の味方(ということになっているの)だから、そのぐらいしたっていいはず。友人や近所の人の間で「○○ちゃんはパトカーに送ってもらって入試に間に合ったんだって。よかったね」という話で終わればいい。何も全国的に報道することもなかろうに。よほどニュースが薄くて季節物のネタが不足していたんだろう。
あらためて第1報(最初のリンク)を読むと、記者は決して美談として伝えているのではなくて、警察に対して批判的な視点で書いている。というのも最後に『「警察として妥当な判断だった」と話している。』という警察側の弁解を入れているから。叩く相手の言い分を一番最後に入れて両論併記にするのはマスコミの常套手段だ。
というわけで、私は強いていえば賛成派だ。マスコミの態度が気に食わないからね。それに「こんな前例をつくったら、ほかにもパトカーを頼る人が出てくる」なんて騒いで抗議のメールを送るなんて、ちょっとギスギスしすぎじゃないかなぁとも思う。できることなら、こういう話があったときに「あら、良かったね」で終わるような社会に住んでいたいもんだ。
でも、自分がライバルの受験生かその親だったら「警察はけしからん!」と騒いでいるんだろうな。う〜む、ブログにしたら、書きやすくてついつい指が動いてしまう。
この記事なんですけど、私も本当は『いい話だな〜。警察を見直したよ!』って言いたいんですよね。
でも、この女子高生をパトカーで送ってる最中に凶悪事件が発生し、パトカー出動要請があって、でもパトカーの数が足りないって事になったらどうするの?とか思っちゃって素直に喜べないんですよね。
私事ですが、一月くらい前に近所で事件が起き警察に今すぐ来てくれって電話をしたんですよ。
そしたら『あ〜、今パトカーが全部出払っちゃっててスグには行けないんですよ。30分〜1時間後には行けると思うので、それまで待ってて下さい』
と言われ、結局1時間後に警察は来たんですけど、犯人は既に逃げた後で、犯人は未だに捕まっておりません。
上記の様な事を防止する意味でも、女子高生を送るべきではなかったのでは?と思っちゃいます。
私は全然警察を見直しているわけではありません。その点ではよっし〜さんと同じだと思いますよ。よっし〜さんみたいに警察に冷たくされた?人にとっては確かに不愉快な出来事かもしれませんね。
私は国内では警察のお世話になったことがありません。海外ではいろいろと親切にしてもらっていて、日本ではおまわりさんが親しみの持てる存在でないことを残念に思ってきました。
私はおそろしくノーテンキだからか、『これから起きるかもしれない事件』に仮定法的に捕らわれていてもしょうがない。目の前の困っている人を助ければいいじゃない、と思ってしまうんです。