2004年02月11日

救助費用は自己負担に!

 先日、関西学院大学のワンゲル部14人に費やした1億何千万円(金額はTVで言ってた)の救助費用は、やっぱり税金から出るんだって。民間会社のヘリを飛ばさない限り、いまのところは地方自治体の負担になるそうだ。ちょっと納得できない。

 今回は全員無事に救助されてよかったけど、結局のところ登山はレジャーのひとつだし遭難は自己責任。福井県民に非があるわけじゃないのに税金が救助に使われるってのは、県民としては納得いかないんじゃないのかな。別に今回だけの話じゃないけどさ。ただでさえ地方財政は苦しいっていうのに。私が住民だったら、無謀なよそ者に自分の税金を使われるのなんてイヤだね。観光収入によるメリットと、救助費用負担のデメリットを比べたら、一般住民にはどちらが大きいんだろう? 

 タダで救助してもらえるということが分かっているからか、最近は大した経験もないのに上級者向きのコースを選んで救助を要請するような登山者も多いと聞く。記者会見した学生は「予想以上に天候が悪化したのが原因」というようなことを言っていたけど、冬山に登るからには「天候悪化にも対応できる」計画と能力が必要だ。

 救助は有料化すべきなんじゃないだろうか。そうすれば天気が悪化したときに無理をしないで引き返すとか、1日長く山小屋に滞在するとかいう冷静な判断をする人も出てくるだろう。損保が登山保険を大々的に売り出せば、加入する人もいるんじゃないかな。

 長野県は救助ヘリを有料化する方向で検討に入ったそうだ。一時の人気はどこへやらで最近は迷走を続ける康夫ちゃん(田中知事)だけど、この点だけは評価してあげたい。

 誤解があるといけないのでちょっと付け加えさせてもらうと、救助された関西学院大の学生たちは十分反省しているようだったし、テレビでみた限りでは記者会見の受け答えには好感が持てた。
posted by らくだ at 00:02 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック