その1) 返答はいたしかねません
相手は自信たっぷりに言い切っている。会話の流れからいったら断られていることは間違いないのだが、それだったら「返答はいたしかねます」なんじゃ…。「できない」を否定しているから肯定になって「できる」ってことなのか、一瞬頭が混乱してしまった。
私は単刀直入な人間なので、断られるのだったら、そんな回りくどい言い方をせずに「できません」て言ってもらったほうがありがたいな。
その2) ○○社が方針を180度どころか360度転換した
「いたしかねません」では言葉に詰まって何も反応できなかった私だが、このときは無意識のうちについ「360度転換したら元にもどるんじゃ…」と言ってしまった。いえね、突っ込むつもりはなかったんです。素朴な疑問ていうか条件反射っていうか。気まずい沈黙が流れ、「あ〜余計なことを言ってしまった」と反省した。私はいつも一言多いのだ。
そういえば我が家でも不思議はある。冬の寒い日の服装のことを私は子供のときから「温かい格好」と言ってきた。温かくするってことだ。夫はそれを「寒い格好」と言う。寒い日の格好だから。最初はすご〜くヘンな感じだった。それが今は「寒い格好で行く?」「うん、温かい格好にする」と会話がなりたっている。ほかの人が聞いたら意味が不明なんじゃないだろうか。
その1の「〜いたしかねません」ですが、お恥ずかしいのですが社会人になりたての頃思いっきり言ったことがあります。
言ったあと相手の反応を見てすごく恥ずかしいことを言ったのに気づきました。
誰か私をブラックホールみたいなところに吸い取ってほしかったです。
その人とは、恥ずかしくて当分目を合わせられませんでした。ああ、今でも思い出すと恥ずかしい。
らくださんに思わず言ってしまった方も今ごろそう思っているかもしれませんね。
・・・・・たしかに気まずいですがそれは一時的なものです。誰かに間違いだと指摘してもらわなければ間違ったことを言っている人物はその後も不思議な日本語を使い続けることになるでしょう。それは間違いだと指摘することがその人のためなのです。だから、らくださんは特に気にすることはないと私は考えます。私だったらその1もその2も相手に間違いだと言っちゃいます(笑)。
気配り、謙虚、思いやり。それらは私たち日本人独自の奥ゆかしさ。外国人にはない長所。この奥ゆかしい考えに基づいて、私たち日本人は他人とできるだけ事を荒立てないようにし、はっきりと言わずに角を立てないようにしてうまくやってきました。でも、長所と短所は表裏一体。奥ゆかしい考えでは、はっきりと自分の意見を相手に伝えることができずに黙ったままで終わってしまいます。外国人みたいにはっきりと自分の意見を相手に伝えることができません。何でもかんでも自分の意見を主張するのは単にずうずうしいだけですが、言わなければならない時や言っても特に支障がない時は自分の意見をはっきりと相手に言わなければならないと思います。私たち日本人は騒ぐ(主張する)のが苦手な民族ですから。もちろんそれは良識のある日本人限定ですけど。最近は自由と自分勝手をはきちがえたり、モラルのない良識のない人々が好き勝手に自己主張して新聞に載ったりしてますからね。他人からはきつい人と思われたりするかもしれませんが、奥ゆかしさとはっきりと主張することのバランスをうまく取っていくべきだと私は考えています。つまり、いいとこ取り〜(笑)。
「言わなければ相手に伝わらない、以心伝心なんて無理。」
敬語難しいですね。ときどきやってしまうのは「とんでもございません。」間違いだってわかっているのに(とんでもないことでございます、が正しい筈)口がすべってしまうのです。いたしかねた人もそうかも・・・とは思いつつ。
私が気になるのは、相手に「頂いてください。」と言われることです。(こないだも愛エプで高橋英樹が言ってましたわ。)
で、私もらくださんと同じく「暖かい格好」に一票です、寒い格好というとシャツ一枚が浮かんでしまう・・・ということが言いたかったので書き込みます(笑)
社会人デビュー間もないころの失敗ですか。今考えると…てやつですね。実は私が話したのは、ちょっと立場が上の人みたいなんです。最初に電話に出た人が「私では分からないので上司に代わります」って言って出てきた人なので。やはり一言いってあげるべきだったかな?
>ハググさん
その1の時は、とっさに「ん?」て思っただけで、あとになってから何で自分が引っかかったのか分かりました。
というのも会話の流れで「断られている」っていうことは分かり、そちらの内容に気をとられていたものですから。
確かに言わなくては伝わらないことは多いですよね。私は海外暮らしがながかったせいか、友人に比べるとかなりハッキリものを言う傾向にあり、たまにドン引きされます。
心がけているのは、嬉しいときとか感謝しているときは、絶対に相手に自分の気持ちが伝わるようにすることです。
>toraさん
ふだんから仕事で敬語をつかいなれていれば使い分けるのも簡単なのでしょうが、たまに改まると自分でも訳の分からないことを言っているかもしれません。失礼のない範囲で自然な表現を心がけたいものです。
「暖かい格好」仲間がいてホッとしました。でも、私は影響されやすいので、引きずられて「寒い格好」ということもたまにあります。どちらを言っても通じます。(^^;