2007年01月16日

不二家の凋落

 ドバイから帰る機内、他の人が読んでいた邦字紙(私は入手できなかった)の1面に「不二家、洋菓子販売を停止」とか「休止」とか「中止」いう見出しがおどっているのが見えた。『不二家って洋菓子以外に何があったかな。今は何を売っているんだろう』と不思議に思いつつ帰ってきてみたら、雪印みたいなことになっていた。

 私が子供のころ、世の中にはパティシエなんていう言葉も職業もなく、不二家のケーキといえばそれこそ「ブランド物」だった。我が家の最寄駅の近くには不二家ともう一軒のケーキ屋があって、不二家のケーキの方がおしゃれで高いわけ。

 子供の私にとっては親がどっちの店のケーキを買うかが大問題で、不二家のケーキを買ってきてくれたときは飛び上がって喜んだもんだ。七五三の飴だって不二家のをおねだりした記憶がある。「私はポコちゃんよりペコちゃんがいいのっ!」と言って譲らず、キャラクターグッズを取り合って姉と大喧嘩したこともあったな。

 今回の件で初めて気づいた。不二家はいつの間にかずいぶんと庶民的なお菓子やさんになっていた。シュークリームを日本で初めて売り出したのが不二家だそうだけど、最近は爆発的なヒット商品てあったかな? そう考えると、今までよく頑張ってきたという気もする。

 2月初めに販売再開とか聞いた。はたして客は戻るんだろうか。子供のころの憧れがあまりに強かっただけに私は不二家が許せない気分。もう二度とあそこのケーキを食べないような気がする。
タグ:不二家
posted by らくだ at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする
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