入口で「入館無料」の表示を確認して入ってみた。1階はアウトドア関連の図書館、2階が展示室で古いパスポートとか登山用具などが展示されている。70年のエベレスト登頂で使ったテントはあまりにもちゃっちいというか、古臭いのでビックリした。いまだったら形も素材も随分違うことだろう。
父親が山男だったせいで彼の著書「青春を山に賭けて」は知らないうちに我が家にあったから、学生時代に何回か読んだ。野宿まがいの旅をするきっかけの1つだったかもしれない。彼がマッキンリーで行方不明になったときは本当に心配したものだ。時間がたつにつれ、心配は諦めに変わっていったっけ。
いまにして振り返れば、植村直己は本能に突き動かされて冒険を始めたものの、本人の意思とは別のところで「ビジネスとしての冒険」にどんどんはまっていったような気がする。月日は流れ、自称「冒険家」がなりふり構わずスポンサー探しをする場を見たこともある私は、最近の「冒険」には感動を覚えなくなってしまった。
植村冒険館に展示されている植村直己の写真をみているととても大冒険家には見えない。まったく服装を気にしない地方からポッと出てきたような恐ろしく小柄な人。最近はこんな風貌の人見かけなくなったなぁ。パネルに向かって「久しぶり〜」と手を振りたい気分になった。
■植村冒険館
板橋区蓮根2−21−5
電話03−3969−7421
10:00〜18:00 月曜・年末年始休館
彼の実家は兵庫県豊岡市(旧城崎郡日高町)にある。
数年前までソリ犬も生きていた。
ばかでかい記念館が同市内の神鍋高原近くにある。
毎年そこの自治体によって、冒険家が表彰されている。
今ヨットに乗っている『太平洋ひとりぼっち』の著者もご他聞に漏れず...
僕は19歳なので当時の事を振り返ることは出来ないけど、著書や自伝を昔から読んでいて、ずっとあこがれていました。
その影響か、わざわざマッターホルンを登りに行ったり、マッキンリーに花を添えに行ったほどですw
いつか日本を歩いて一周してみたいと思っています(嘘
たしか年上の奥様がいらして、少年のような冒険心を認め、支えになっていたのが印象的でした。
今でもマッキンリーの千年雪の中で植村さんが眠っているんですね。
いつか科学が発達して、眠りからさめた時たくさんの冒険談が聞けること楽しみにしています。
豊岡の植村記念館は入場有料だそうです。春先に豊岡を通ったのに、植村さんの出身地だということは知りませんでした。
>クロネコさん
日本一周といわず世界にはばたいてください。夢を持ち続ければいつかはきっと…。
>こんぶさん、
植村さんの奥さん、たしか公子さんという名前でしたね。何かで家でゴキブリが出ると植村さんが「きみちゃん!」って言って奥さんの後ろに隠れるという話を読んだのが印象に残っています。