午後9時台まではだいたい「自民惨敗」ってムード。暗い顔をした安部幹事長と明るい顔の野中ご隠居のコメントなどが入れ替わり立ち代り出てきた。自民は勝敗の分かれ目となる51議席を大幅に下回って執行部の責任問題が問われる一方、民主は50超に躍進っていう論調で統一が取れていた。
きのう書いた通り消去法的選択で民主党に投票した私はウキウキ。安心してテレビ鑑賞を中断した。お風呂に入ったりして1時間ぐらいテレビを見ていなかったら、あらら、いつのまにか論調が変わっている。どっかで何かが切り替わってしまったかのよう。まさに狐につままれた気分だ。
テレビ朝日だったか、画面には「自民急追」のテロップ。う〜ん、これって希望と現実の格差を埋め合わせるためのこじつけ? 各局とも「自民の51議席割れは必至」から「51議席の維持は微妙」へと表現が変わっている。去年の選挙と同じパターンだ。なんなんだよ〜。納得できないぞ。
結果は自民49、民主50。やはり開票が始まってすぐの各局予想は外れたたといってよさそうだ。きのう初めて出口調査をみて感じた通り、調査結果なんて当てにならないんだなぁ。去年の学習効果もなく8時から開票速報をみている私も私だ。
きょうの朝刊では朝日が「自民敗北」という見出しを使っていたけど、私がとっている日経は「民主躍進、自民と拮抗」になっていた。要するに今回もメディアが期待したほどには自民は惨敗しなかったのだ。公明も増やしたし。躍進といわれている民主が1人区や群馬で健闘したことは認めるけど、全体的にみれば自民党じゃなくて共産党の議席をいただいたって感じだ。
岡田代表も全然にこやかな雰囲気じゃなくて表情は硬かったな。ひょっとしたら選挙後のスキャンダル警戒? 民主党って学選挙後にスキャンダルが暴かれて屋台骨が揺らぐようなイメージがある。去年はメディアに「2大政党制へ」と持ち上げられたと思ったら、自称ペパーダイン卒だった古賀潤一郎議員の学歴詐称疑惑が浮上してイメージダウンしたものね。今回は何が出てくるか? なんて、まがりなりにも民主候補と民主党に投票した私が書いているのが情けない。
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