ソニーエリクソンの携帯は出てくるし、ボンドが使っているパソコンはVAIOだし、デジカメは(確信はないものの)サイバーショットみたいだった。ソニー製品がこれでもかと出てくるのが、さすがソニーピクチャーズという印象だ。
映画自体は、すごく良くできているとかシリーズで最大のヒットとか聞いていた割には、そこまでいいとは思えなかった。どちらかといえば面白い程度。100点満点で採点すると60〜70点かな。「つまらなかった」という夫の採点は50点。面白かった私とつまらなかった夫の採点がそれほど違わないのには理由がある。
私は学生時代、「映画館の行き帰りに学校に立ち寄る」といわれた人間。1年で200本程度はフツ〜に見ていた。その私があまり魅力を感じなかったのが007シリーズで、テレビで見れば十分だと思っていた。一方の夫は映画嫌い。その夫が例外的に好んで見るのが007。つまり2人の趣味は正反対で、潜在的な評価も大きく異なっているのだ。
映画を見る予定のある人は、ここから先を読まないでください。
期待はずれだったのは、悪者が小物すぎること。株を空売りしてテロリストの資金運用しているっていうのがなんともショボイ設定。007といえば、もっと国家存亡の危機にかかわっているっていうイメージなんだけど。これがエピソード1だから、といわれてしまえばそれまでか。
あと秘密兵器の登場の仕方。いつもなら開発係の?オッサンがいて、新しい車などの新兵器を説明してくれ、ボンドは「そんなのいらないよ〜」みたいな雰囲気なのに、結局はそれを役立てるという展開。今回は気がついたら車があった。007の伝統が無視されたみたいで寂しかった。
それでも、ボンドがなぜ女たらしになったのかだけはよ〜く分かった。何回かある山場はそれなりに手に汗握ったし、活劇としてはとても良くできていたように思う。ポーカーのルールを知っていたら、もっと楽しめたかも。
ところでカジノロワイヤルの面白い鑑賞は間違い探しだと聞いたのですが、気が付きましたか?
http://www.j-cast.com/2006/11/28004006.html
お久しぶりです。私は間違いにはまったく気づきませんでした。SONY製品に目が行っただけです。あと、『悪者のクセに携帯の着信メッセージを消さないなんていう不注意な人がいるのかなぁ』とか心の中で突っ込んでいました。