2006年12月03日

パソコン人とケータイ人

 世の中(というか私の周り)には2種類の人間がいる。パソコン人とケータイ人だ。もちろん、携帯を使うパソコン人もいるし、パソコンを使うケータイ人もいるけど、どっちも半々ずつ使うって人は、まずいない。どちらかに軸足を置きながらの二刀流だ。

 私はもう絶対にパソコン人で、携帯メールはかなり苦手。あの小さな画面で文字を打って文章をまとめるのは難しいし、呼びかけも挨拶もない素っ気ない文章になってしまうのを絵文字でごまかしているようなところがある。自分の言いたいことが伝わらなかったり、誤解を招くような気がして、極力送らないようにしてきた。

 ブログの更新だって携帯でチマチマやってらんない。いらいらしちゃう。「ケータイって若者が使うもんでしょ」とオバサンは言いたい(オバサン仲間でもバリバリのケータイ人もいるから年齢のせいだけじゃないかもしれない)。

 世の中には自分と違う人種のケータイ人がいると実感したのは、この夏のことだ。ある人物が一晩で300通のメールを私に送りつけてきたという話をした際、若い女性に「同じ人から立て続けに300通もパソコンにメール送られたらドン引きするけど、ケータイだと一晩で100通や200通のやり取りは、ノリのいい相手だったら普通だよね」って言われたからだ。

 それを聞いてこっちがドン引きした(なんてことは、もちろん黙っていた)。聞いてみると彼女の書くメールは極端な場合「うん」の一言だけ。短文のやり取りが中心で、チャット感覚みたい。同じ「メール」でも、のんびり挨拶から入る私のとはまったく別物だ。

 私は自分から携帯メールを送ることはまずないので、こちらから積極的にメールアドレスを教えたことはなかった。たとえ相手が教えてくれても「パソコンに送っていただければ、携帯にも転送されますので…」と逃げてきた。それでも、緊急時には携帯からメールを送らなくちゃならない。そしてケータイ人に1回でも携帯メールを送るとあら不思議。それ以降のメールはすべて携帯に来ちゃう。

 携帯あてのメールにもパソコンから返信するなど一応は抵抗してきたが、最近はなんとなくケータイ勢力に引き込まれ始めている。既に新しい携帯のメールアドレスは何人かのケータイ人に自ら教えてしまった。無駄な抵抗をやめ、携帯メールには携帯から返信することが増えてきた。

 ぎこちなく携帯を操って返信するでしょ。それで待受画面に戻ると、あらら、もう返信の返信が来てる…。文章を練りながら書けて1日1往復ぐらいのパソコンメールがやっぱりいいなぁ。

   
タグ:メール
posted by らくだ at 23:49 | Comment(8) | TrackBack(2) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もすごく同感です。携帯だと電車の中とかで、気軽に用を足すには重宝しますが、込み入った話だと打っている間に家に着いてしまいます。

といいつつこのコメントも携帯から。こういう風に書き逃げになってしまいます。
Posted by mustafa at 2006年12月04日 08:07
はじめまして。
「席を譲らなかった若者」以来の読者です。

私は完全にパソコンに軸足を置いてます。
らくださんと同じく、パソコンのメールを携帯に転送させているので、携帯のアドレスを教えることはありません。

やはり、問題は緊急時。

Gmailのように携帯から送信しても、パソコンから送信したように見せることができたら便利なのになぁと思います。

ソフトバンクにはそういう部分を期待していたのですが、今のところはまったくそんな気配はありませんね。
Posted by R34 at 2006年12月04日 10:50
 一番下の子を出産する直前 携帯をもたされた。
 一時は、はまりましたが時がたつにつれ携帯は不携帯になってしまいました・・・・

 昔のような手紙のやりとりのほうが好きですね。
 アナログ人間ですみません。
Posted by ちゅん at 2006年12月04日 17:59
>mustafaさん
「すごく同感です」で油断して読み進んでいったら、なんと携帯からコメントですか…。私にいわせれば、mustafaさんは立派なケータイ人ですっ(キッパリ)!

>R34さん
 はじめまして。私よりもパソコン度が高そうですね。携帯から送信する際に発信元のアドレスを…なんて考えてもみませんでした。でも、それができれば私の悩みは一気に解消するなぁ。

 ソフトバンクには多大な期待をせず、粗相がなければそれでよし、みたいな考え方になってしまっています。ソフトバンクの思うつぼ?

>ちゅんさん
 携帯は不携帯に…。ワハハ…。私も手紙は好きなんですが、時間も心もゆとりがなくてなかなか書けません。

 相手に合わせて便箋やカードを選んで、記念切手を貼って、ポストに入れる瞬間てドキドキします。今年は何通手紙を書いたかな〜。ほとんどお礼状ばかりです。

 もらって嬉しいのは手紙>パソコンメール>携帯メールかな。でも、相手にもよるか…。
Posted by らくだ at 2006年12月05日 01:12
環境にもよるんじゃないですかぁ
まだパソコンは一家に2台は少ない気がします。お父さんはパソコンでメールやネットをして、お母さんは携帯で、、、の図式が多いのでは?
 ちなみはウチはレディースの洋服をちまちま売ってますが、登録いただいてるアドレスの95%以上は携帯ですよ。
Posted by master at 2006年12月05日 06:34
こちらでは、はじめまして。携帯とPCは、わたしも完全に別個のものとして使用していますが、いまの若い人には、境界がないようですね。長文でも短文でも両方ともイケるみたいです。そうはいうものの感覚というのは怖ろしいものです。世代間のギャップというのは、行間のニュアンスにあると思うんですよね。対面の会話、手紙、パソコンメール、携帯メール、絵文字、ギャル文字、それぞれ行間のニュアンスが微妙に違うはずですよね。そのどの媒体に依存しているかによって、世代のギャップも出てくるんでしょうね。
Posted by 桃猫 at 2006年12月06日 00:50
携帯を新しくして、ちょうどこんな内容を話していたら、らくださんの所に同じような話が出ていると聞き、来てみました。
もともと学生の頃文通やノート交換をしていたので、今の携帯のメールでは物足りないし、打ち疲れます。やはりPCでゆっくり時間をかけて書くことを楽しみながらがいいですね。
その代わり長くなってしまって相手も申し訳ないかなぁなどと思ったりもしますが。。。

でもやっぱりPCがいいですね〜
Posted by 玖美@ナッカーの妻 at 2006年12月10日 14:32
すみません、ぼ〜っとしている間にコメントをいただいていました。

>masterさん
 私の友人をみると、仕事であまりパソコンを使っていない人はケータイ人ですね。いちいち電源入れて立ち上げるのが面倒くさいという声も聞きました。

>桃猫さん
 こちらにもようこそ。ケータイ小説とか聞くと別の世界のことのようです。でも、それを当然と受け止める世代もあるわけで、こうして世の中移り変わっていくのかもしれませんね。

>玖美さん
 お久しぶりです。玖美さんももともと文章を書くのが好きだから、PC派なのでは? 

 私はきょうも若者からの携帯メールに何通も返信したのですが、絵文字を織り交ぜてメールを打っていると、どことなく「無理してる感」があります。気のせいかな。
Posted by らくだ at 2006年12月10日 22:29
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