香港に住んでいたとき、四川省や青海省出身の人は「田舎モノ」とバカにされていたので、のどかな田舎の雰囲気を漂わせたところなのかと思っていたらとんでもない。ビルの立ち並ぶ都会ってことじゃ西安にも負けないぐらい。町の中心に毛沢東の像があるのがなんだかミスマッチだった。毛沢東の左斜め前方にはマクドナルド、すぐ目の前は地下鉄工事で地面が掘り返されている。レコード屋にはBOAのポスターが貼ってあった。
ここでは一部の市バスに車掌が乗っていた。でもプリペイドのICカードも導入されているので、ハイテクと人力の共存に変な感じがした。西安と昆明で乗ったのはワンマンバスだけ。
成都中心部の歩行者天国にはわれらがイトーヨーカドーがある。ハトのマークも同じ。ただし伊藤洋華堂と書いてあるのが中国らしい。地下は食料品売り場で、日本のスーパーみたいにプラスチックのカゴに商品を入れてあとで精算する仕組み。一番上の階にはフードコートがあり、寿司屋も出ていた。私はお粥を食べたところ、味がなくて全部は食べられなかった。ちょっと店の選択をあやまったらしい。