バーレーン戦のあった30日はかなり田舎の温泉旅館に泊まっていた。部屋のテレビはBS放送が入らない。それでも古い「大都会」なんかを放映していたので、てっきりサッカー中継は見られるもんだと思っていた。
ところが食事のときに同宿した男性2人組が、「あ、この広間のTVはBSが見られるんですね。外にアンテナがあるのをみたのに部屋ではBSが入らなかったから、もうサッカーを見られないかと思った」と宿の人に言っているのを小耳に挟んだ。思わず割り込んで「えっ、部屋のテレビではサッカーの試合を見られないんですか?」と聞いたら、「ダメですよ」という。おまけに「松江の放送センターを公開するので、見たいのにBSを入れていない人はそこまで来てテレビ観戦するんです」と教えてくれた。
食事が終わってお風呂に入ってしまうとわざわざ大広間に行くのもかったるく、最後になって重い腰を上げたときには日本が得点したあと。最後の10数分だけテレビ観戦した。
テレビ放映権の問題などお金の話がいろいろと絡んでくるのは分かっている。サッカーなんて興味ないっていう人がいるのも分かっている。それでも、ああいう国民的なイベントをテレビで見るという選択肢は、テレビを持っているすべての家庭にあってもよさげなもんだ。