まずは従来型グループ。NHKは「堀江元社長は不正を認識」という見出しで、本文には以下の記述がある。
熊谷元取締役は「決算に不審な点があると会計士から指摘されたときに、架空の取り引きではないと見せかける資料を手配し、堀江元社長にも報告した。堀江元社長からは少し苦しそうな表情で『熊ちゃん、頑張ってよ』と言われたので、架空取引の結果を売り上げに計上していたことはある程度理解していたと思う」と話し、堀江元社長が不正を認識していたと証言しました。同じくAグループに属するのは毎日新聞で、見出しは「ライブドア公判:熊谷被告、堀江前社長『粉飾認識』と証言」となっていて、記事はこう(一部改行位置を編集している)。
前社長に「架空性が指摘されてますが、私が何とかします」と伝えると、堀江前社長は「熊ちゃん頑張って」と答えたという。熊谷被告は「頑張ってというのは『ここは乗り切れ』という意味。堀江さんは架空性を理解していたはずだ」と述べた。一方、転向グループとでもいえばいいだろうか。きょうの公判で熊谷被告が一転して供述を翻してホリエモンに有利な証言をしたとの報道しているところもある。共同通信の見出しは「前社長に『架空認識ない』 LD粉飾決算で熊谷被告」だ。
熊谷被告は「わたしも架空(利益の計上)と思っていなかった。堀江さんも思ってなかったと思う」と述べた。また捜査段階では「期末まであと1カ月しかなく、堀江被告も架空利益と分かっていたと思う」と供述していたことについて「言いすぎた面がある」と証言した。TBSはすでにwebから記事が削除されてしまったけど、こうなっていた。
検察側の証人として出廷した熊谷被告は、堀江被告が報告を聞くと少し悩んだような顔をして「やりきるしかないね」と発言したと証言。しかし、「私は当時、実体のある取引だと思っていて、堀江被告も架空にはならないと思っていたのでは」と話し、検察側の立証と一部反する証言をしました。購読している日経本紙(ウェブでは記事が発見できなかった)の主見出しは「堀江被告 当初認識ない」。
(熊谷被告は)堀江被告の発言の趣旨は「実体の伴う取引で、架空にはならないと思っていたのではないか」と指摘。(中略)「少なくとも期ずれ(売上高の前倒し形状)の認識はあったと思う」としたが、弁護側の質問に対し「堀江被告には、架空という言葉では説明していない」と述べた。
同じ場所で公判を傍聴していても、記者によってこれだけ目の付けどころというか解釈が異なることもあるんだね。通常の場合はどれか一種類の報道しか目にしない。そして頭からそれを信じてしまいがち。きょうはたまたま2種類見かけたので気になって調べてみたんだけど、よくあるんだろうか。
私と同じように感じた人がほかにもいたんですね。なんだかホッとしました。本当に別の裁判の話かと思っちゃいますよね。
だから新聞は何紙も読み比べして
記事を検証するって姿勢が正しく
時事を把握する手段なわけですが
まぁ普通そんなことする人は
限られてますね
webで簡単に比較できるようになったからそういう癖をつけると世の中、
いろいろと恣意的な報道で世論が
作られていくんだなってことが
理解できて大人になっていくのだと思います