2006年10月11日

インドの停電

【お知らせ】サボり気味のところに申し訳ありませんが、次の更新は早くても10月16日以降になります。
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 インドの電力事情は相変わらず悪いみたいで、サッカーの試合を見ていて懐かしい気持ちにさせられた。

 私が住んでいたころは一日20時間の停電なんてザラだった。日本と違ってインドの停電は人為的に作られているというのは何カ月も知らなかった。友人が停電のことをload sheddingと言うのを聞き、インド風の英語表現なのだろうと思っていた。

 ある日、友人が「日本にもload sheddingはある?」と聞いてきたので、「ほとんどないけど、雷が落ちた時とか嵐の時なんかはたま〜にあるよ」と答えたところ、「それはload sheddingではなくてpower cutだ」と言われ、両者の違いを説明してもらった。

 要するに発電総量に限界があって需要を満たせず、人為的に調節してどこかに泣いてもらわなくちゃいけないってことだ(いま手持ちの辞書でload sheddingを引くと「電力均等分配」と出ている)。テレビで人気ドラマを見ていていいところにくると、テレビどころか家中が真っ暗になってしまう訳がこの時初めて分かった。

 ある日、この友人が寄ってきた。「明日はゼネストだからload sheddingは絶対ない。一日中電気がつくよ」。なんでゼネストだと停電がないのか、最初は意味がまったく分からなかった。ゼネストだったら1日中停電でもおかしくなさそうなもんだが。彼女いわく「発電所は自動で稼動する仕組みになったけど、電力の分配は人間がやっているからゼネストだと停電にならない」そうだ。

 ゼネスト当日、我が家(インド人家庭にホームステイしていた)の電灯やテレビはふっと揺らぐ瞬間はあったけど、一日中ちゃんとついていた。誰も働かなければ停電にならないというのは、これまでの自分の常識を覆すような経験だった。
タグ:インド
posted by らくだ at 23:38 | Comment(4) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そういえば前回?インドでやった時も停電ありましたね。

電力というより選手のヘバリの人為的配分だったりして・・・
Posted by mustafa at 2006年10月12日 07:41
>mustafaさん
 前回は私が住んでいたコルカタでした。あそこはもともと中央政府とは仲が悪いですから、バンガロールはもっと電力事情がいいのだろうと思っていました。

 インド人みたいにプライドの高い人たちが海外でテレビ放映されるイベントで「配分」を間違うなんてねぇ。本当に試合内容を考えた停電だったりするのかもしれませんね。
Posted by らくだ at 2006年10月12日 17:47
私はインドの停電のことよりも、らくださんがインドでホームステイをしてた、
ということのほうにびっくり!!
つい先週、インドの本(漫画ですが)を読んで、
さすがの私でもインドには住めないなぁ、と思ってたところでした。
Posted by 翠 at 2006年10月12日 20:41
>翠さん
 各国の国費留学生制度を調べたら、インドが一番充実しているように思えたんです。インド人からお金をもらおうなんて、甘いことを考えたものです。若かった…。
Posted by らくだ(編集人) at 2006年10月13日 04:17
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