残念なのは受け入れるのをやめたという事実よりも断念した理由だ。「安全性について市民を納得させられない」というのならまだ理解できるのだが、実際にはガレキを受け入れたら「苦しみをお前たち職員に与えてやる」、「武雄市が、市民が等しく楽しみにしているいろんなイベントをことごとく妨害する」などの脅迫が理由だという(詳しくは12月1日付のブログ武雄市長物語「震災瓦礫受け入れ提案の見送りについて」を参照)。もっと過激な文言もあったのかもしれないが、脅迫に屈する形になったのは他人事ながらとても悔しい。市長のブログにも悔しさがにじみ出ている。
さらに残念なのは、武雄市の公式ホームページをfacebookページに移行するなどfacebook市長として知られる市長のfacebookのウォールだ。一昨日あたりに閲覧した際にはこの問題についてコメント欄で熱い議論が交わされていて、友人登録していなくても自由に読むことができた。賛成派・反対派を問わずに『鋭いなぁ』と唸る書き込みも多かった。
それが今ではすべての投稿が閲覧できなくなってしまいウォールは空っぽ。原則として実名登録のfacebookでもダメだったか…。武雄市の公式サイトにも関連情報は見当たらない。それほどまでに強力な脅迫だったら、警察に被害届を出してもいいのではないだろうか。
翻って東京の場合、いつの間にかガレキを受け入れることになっていて、「被災地からガレキを受け入れました」という事実の報道で初めて知った。石原知事嫌いの私でも、この件に関しては「よし!」と嬉しく思った。武雄市の話など読むと、たぶん都庁にも反対意見はたくさん届いているに違いない。あの知事ならたとえ脅迫があってもビクともしないだろう。その点は心強い。
ただ、九州(特に武雄辺りは)の脅しはただの脅しでなくなるので、首長はさぞかし怖いことと思います。
先週、宮崎へ行っていたのですが、空港でコウテイエキの消毒マットを敷いてあるのを見てはっとし、TVで新燃岳の噴火情報と鳥インフルエンザの危機管理情報が毎日流れているのを見て、自分の記憶からこんな大変だった事すら消えかけていたことに申し訳なく思いながら帰ってきました。
すみません、ブログの設定をいじったらコメントが書きこまれた際のメール通知を知らないうちに停止しておりました。
きのう、たまたま国内のいろいろな案件について署名を集めるサイトに行き着いてあちこち覗いていたのですが、震災ガレキの受け入れ反対署名を集めている方々が北海道、静岡、大阪といて、それぞれ千件単位の署名が集まっていました。ほかの署名とケタが違うことからいって、反対する人の多さがうかがえます。
放射線を測定して安心できるものだけを…と強調しても、その説明を信じていないのか、それとも頭から「震災ガレキ=放射能汚染」みたいに信じこんで拒否反応を起こしているのか…。テレビで巨大なガレキの山を繰り返し映すなどして啓蒙してもらいたいものです。
それはきびしいですね。
私の住んでいる県の場合だとどうなるか考えてみました。
ごみを埋め立てる場所がないので産廃処分場で大変苦労しているし、
ウランのことで隣県とずっともめてきました。
やはり簡単にはいかないかもです。
そういう署名サイトがあるんです。どうやってそのサイトに行き着いたが覚えていないのですが、誰でもそのサイトを利用して署名活動を始められる様子でした。
こうしてみると、石原都知事はうまくやことを運んだな〜と感心します(きっと、すごい抗議が寄せられていることとは思いますが)。
こちらのブログの有名な記事に二度ほどコメントを書き込ませていただいた者です。
最初に書きますと、私はガレキの広域処理には反対です。
>賛成派・反対派を問わずに『鋭いなぁ』と唸る書き込みも多かった。
と書かれているからして、大まかな論点やらは把握されていることと思います。
一つ言いたいのは
>「震災ガレキ=放射能汚染」みたいに
>信じこんで拒否反応を起こしているのか
「信じ込んでいる」と書かれますが
汚染が広まったのは事実です。
でなければ、「アスファルトを削る」ような除染は必要ないはずです。
このように「理」では汚染されていることや
汚染チェックや汚染基準がスカスカのザル体勢であることは言うまでもないことかと思います。
興味深いのは、市長のページには
「涙」とか情緒的・観念的な言葉が並びます。
分かち合おう「絆」キャンペーンみたいな文章は典型と言えるでしょう。
「テレビで巨大なガレキの山を繰り返し映すなどして啓蒙」
なども「理」ではなく「情緒」に訴えるものですね。
「放射線を測定して安心できるものだけ」
という理を「テレビで巨大なガレキの山を繰り返し映す」という行為で
補強できるとは到底思えません。
洗脳なら可能かもしれませんが。
口蹄疫の話が出ていますが、
口蹄疫の時にどのような対策を
取ったのかをよく思い出されるとよいと思います。
それが通常なのです。
それが理なのです。
何故、「理」の場であるfacebookのページが消えたのでしょうか?
それは理では適わないからではないですか?
市長もあなたも「理」では適いっこないのです。
だから、理としては滅茶苦茶な「情」を前面に押し出している。
ごく一部の過激な意見をピックアップしてフレームアップするやり方は有効でしょうね。
「理」を持つ側としては非常に姑息に映りますが。
賛成派はよく「ヒステリックな反対派が」という表現をよくされますが
実のところ、「理」の説得を放棄しているのは賛成派そのものです。
勿論、情緒に訴えるやり方も結構有効な方法だとは思いますが。
市長ブログのコメントやTBを読んでみれば、新聞記事の「脅迫」云々が如何に都合の良い「つまみ食い」かがよく分かります。
個人的には
「川崎の時と何も変わってない」
という意見に同意するものです。
うーーん、今回の件についてまず個人的に思っていることを述べます。
1.正直なところ、私の市も最初受け入れ賛成を言っていたのですが、猛抗議食らって、市長トーンダウンしました。
ただ、現実的な問題、反対派の方々の主張聞いてみますと、山本太郎氏の会見もそうですが、「事実と科学的根拠」に基づいていないと思います。本当に把握されているのかはなはだ疑問です。
特に「寿命が下がる」「染色体異常が出る」この二つ。長くなるので書きませんが、広島市の平均寿命把握されてます?チェルノブイリの事実把握してます?・・と思わざるを得ない。
2.それから被ばく線量の数値について、これはTCRPの勧告に基づいてます。そういった意味で現段階では妥当な判断だったでしょう。
ただし、100ミリシーベルト以下の被ばくについて数値が小さすぎて、影響が出ているかどうかわからないのも事実。
ただそれまでいちいち心配してたら正直どこでも生活できません。むしろ精神衛生上よろしくない。その勧告内容把握されてます?ロシアのチェルノブイリ報告把握してます?その他国際基準把握してます?
3.がれきについて、がれきのなかにアスベスト含んでいてそれが日夜飛び散っている事実把握されてます?それと、がれきの処理をしない限り都市計画も区画整理事業もあり得ないことを想定してます?
反対されている方がた自分たちの主張が、事実としっかりとした根拠に基づいて説明主張できますか?感情論だったら話になりませんよ?
さらに、同じようなことが起きた場合まちがいなく東北・関東はその地域を見捨てることも想定されてます?
以上長くなってすみません。それではこれで。