2011年09月30日

あなたが乗客だったらどうする?

 友人からのメールで10日近く前に書かれたあるブログの記事が話題になっていることを知った。~Ayumu_Creative-Laboratory~というブログの9月21日付の「親父の告白…。(口調が厳しいのでスルーでも可)」だ。

 ブロガー“あゆむくん”のお父さんがバスツアーに参加した際に他の参加者から暴言を吐かれ、お父さんは何も言い返さずに途中のSAでバスを降り在来線の駅まで数時間歩いて帰ってきたのだという。どんな暴言かは上記リンク先のブログを見ていただくとして、私が反射的に憤ったのは暴言を吐いた男に対してではなく、ほかにもたくさんいたであろう他のバス乗客に対してだった。

 だって、頭のおかしな人はどこにでもいる。それに「もう二度と会うことはないのだから」と平気で旅の恥をかき捨てる自己中で無神経なオレサマ人間は世の中に一定の割合で存在する。

 だけど、まさかツアーバスにそういう人だけが集まっていたってことはないだろう。正常な感覚の人が多数を占めていたと思いたい。それなのに運転手や添乗員をはじめツアー参加者全員が聞こえなかったフリをしていたのだろうか。同じ人間として情けない。

 ここまで書いて、自分だったらどうするか考えてみた。例えば誰かと一緒だったら行動を起こしやすい。女友達と一緒だったら、お父さんに「こっちに来て座りませんか?」と声をかけるかな。夫と一緒もしくはグループ参加なら、暴言男を注意する(正確には「注意してもらう」)かな。

 でも一人だったら? お父さんに「こっちに来て一緒に座りませんか?」なんて言うのは変だし、そうかといって暴言男に直接「私が読んだり聞いたりした限りでは、放射能が移るなんてことは絶対にありません」とか、もう少し正直に「あんたバカ?」なんて言って男に逆ギレされたら怖い。せめて添乗員に対処をお願いするくらいだろうか。

 要するに一人だと、自分の対応策はかなり減る(自分で勝手に減らしているだけだけど)。常日頃「オバサンに怖いものなし」をモットーにしているっていうのに、実際のところは「虎の威を借る狐」ってところか…。考えてみると、私は何もしなかったバス乗客を責められるどころか、乗客と同じ穴のムジナ、卑怯者の一人にすぎない。
     
posted by らくだ at 22:21 | Comment(10) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも読ませていただいています。

私はtwtterで知ったのですが、自分が同じバスに乗り合わせていたらどうしただろう?とずっと考えています。

夫が一緒だったらできませんが、1人だったら、空いた隣の席に移動して話しかけます。「厭ならあなたが降りなさい」て言います。

怖いものなしのオバサンパワーでやっつけたいです。
Posted by るりすずめ at 2011年10月01日 00:10
どうもです。毎回考えさせられる内容、ありがとうございます。

さて自分が乗り合わせていたらどうするか・・・難しいですよね。
多分、「オマエ、頭ゆるいんじゃねぇ?」などと反論(文句!)を言っちゃうでしょうね、暴言野郎に対して、反射的に。そっから先は自分と暴言野郎との間で修羅場に展開・・・のような気がします。
でもこれって、落ち着いて考えると、あゆむくんのお父様に対してかなり失礼な行為であるかと思われます。

以前、それなりに昔、こちらで『電車内で座席を譲らない若者 vs 行楽帰りのジジババ』ってな話題がありましたよね。
実はアレと似たような体験が自分にもありまして、その時はジジババをとことんまでやり込め途中下車させました(自分はジジババの直接的なターゲットではなかったんですけどね)。
あの時も、結構な人が電車内にいたにも関わらず、暴言ジジババに対して誰一人、何も言わなかったなぁ。で、文句を言ったオレに対して、周りの人の目は冷たかったなぁ。あと、当初ジジババのターゲットになっていた女性は、結局いたたまれず途中下車しちゃったなぁ・・・、と思い返しましたね。

オレ様暴言野郎に対した時、スムーズに、かつスマートにその場を丸く収めるのは、かなり難しいですね。とっさにオトナの対応ができるようになりたいものです。
Posted by まくしみり庵 at 2011年10月01日 04:40
私が乗客だったら、男性をパーキングで下ろすところまでエスカレートした頃にやっと意を決して発言すると思います。

最近、よく公共の場で暴言に遭遇します。それも中年以上の男性の方ばかり。不惑という言葉はもう死語なのでしょうか・・・。

福島の子供のことを考えると悲しいですね。
広島・長崎と同等の差別が今後は起こる感じがします。
たぶん理性では解決できない根深い部分で・・・。
Posted by ピオーネ at 2011年10月01日 15:25
るりすずめさん、まくしみり庵さん、ピオーネさん、

コメントありがとうございます。上記の記事を書いて1日たってもどうも自分の考えがまとまらず、まとめてのレスになってしまってすみません。

へたれな私は「こうするべき!」といった確固たる主張があるわけではありません。ただ、この暴言男に対して「なんてひどいヤツなんだ!」と憤慨するだけでは足りない、同じようなことが他にもあちこちで起きてしまうのではないかと漠然と感じています。

考えれば考えるほど自分のへたれ具合を確認することになり、落ち込みます。ひとつ分かったのは「自分は絶対に一番を避ける」ということです。一番というのは1位という意味ではなく先駆者です。

このツアーバスに乗っていて、誰かが暴言男を諌めたら「そうだそうだ!」と加勢する覚悟はあります。でも、最初の口火を切れる自信がありません。考えてみると、このブログで何かへの協力を呼びかけるときも、誰かが始めたことに便乗してばかりです…。

ミスチルのHEROって歌の「例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして、僕は誰かが名乗りでるのを待っているだけの男だ」という出だしが、今日は一段と心にしみました。

るりすずめさんは自分で「オバサンパワー」と書いているので書いちゃいますが、「嫌ならあなたが降りなさい」と言えるなんて惚れ惚れするほど「格好良いオバサン」です。私はいざという時に行動できない「へたれオバサン」だなぁ。

まくしみり庵さんは、誰も助け舟を出してくれなかったのですね。それはちょっとショックです。上記のツアーバスの話も、誰かが動けばみんな追随したんだろうなぁと思っていました。私は楽観的すぎるのかもしれません。

でも、その女性は気まずそうに降りていったとしても、まくしみり庵さんにすごく感謝していたと思いますよ。私だったら味方が一人いるのと皆無なのじゃ大違いだもの。

(ところでまったく関係ないのですが、別記事へのコメントでご紹介いただいた新十津川物語を4巻まで読み終えたところです。十津川村の話は1巻の最初の方だけですが、読み始めたら引きこまれてしまいました。ありがとうございます♪)

ピオーネさんは冷静ですね。確かに高速走行中に動きまわったりしてはいけませんね。車内の空気は重苦しかったんでしょうね。お父さんがどんな気持ちだったか想像するとやるせないです。

そうですよね、大変なのはむしろこれからで、今回のケースは氷山の一角にすぎないんでしょうね。こんなに技術が進歩しても、人間の貧しい心はどうにもならないものなんですね。
Posted by らくだ at 2011年10月01日 23:39
らくださん。。
私の場合のパーキングでやっと発言というのは、添乗員と運転手さんが福島の方を降ろすという判断した時点で、怒りが発言を躊躇する弱い気持ちを乗り越えさせてくれるような気がしたのです。

もうひとつ個人的に許せないのは、旅行会社が暴言に対応できなかったお詫びに、その方の為にタクシーを手配しなかったことです。
どんな社員教育してるんでしょうね。
Posted by ピオーネ at 2011年10月02日 01:02
お返事どうもです。
本スレに関係ない話で恐縮ですけれど・・・。

新十津川物語は北海道開拓史ですよね。十津川村の話は一巻の最初と、あとは終わりの方でちょこっと出てくるだけです。でも、かなり読み込んでしまう本だと思います(自分も今再読中)。

ところで一方の十津川村出国記ですが、北海道のローカル出版なので、中々入手が困難かと思われます。自分もあちこち探して、ようやく北海道の古本屋で手に入れました。
もしお読みになりたくて、でも手に入らないようでしたら、僭越ですがお貸ししましょうか?
Posted by まくしみり庵 at 2011年10月02日 09:05
>ピオーネさん、
私がヘタレを自認しているのは、自分の知人さえ満足に注意できなかった苦い経験があるからです…。その結果、私を信用して接待してくれた人たちを徹底的に傷つけてしまいました。

やんわりと遠まわしの注意しかできず、それが通用しないと分かっても放置してしまったのは、自分が悪者になりたくなかったからで、そんな私が知らないオッサンに人間の道理を説けるわけないよな〜と、なんだか暗い気持ちになるのです。

個人的な経験を別にすれば、国民のコンセンサスとなるような認識ができない限り、大きな声を出す人が有利という状況は変らないように感じます。

先日の花火大会も20件のクレーム・問い合わせで被災地の花火の打ち上げをやめたら、今度は5000件の抗議が、なんて話もありましたよね。根底にあるものは同じだと感じます。

>まくしみり庵さん
本当に北海道開拓史ですね。百数十年前にあんな苦労をして住み着いた人たちが北海道を造ったのだと思うと、これから北海道に行く際にも深い旅ができそうです。

それから十津川村出国記の件、お申し出どうもありがとうございます。図書館で尋ねたところ、区内の図書館にはないけれど、どこか他から取り寄せることは可能とのことだったので、安心しております。
Posted by らくだ at 2011年10月03日 19:41
どんな暴言だろうって、想像して読んでみました。
クサイとかなのかなぁ、なんて思ってたら。

放射能がうつるって、無知も甚だしい。

ラクダさんのブログを読んだだけだと、私は何か言うのかなぁって、思ってましたが、リンク先のを読んだら、カクジツに一言言い返してますね。
お前、アホか?お前のアホがうつるから、お前が降りろとでも言ってるかもしれません。

でも、車内にはそんな人がいなかったというのが、残念です。

みんなアホだったのか、自分の意見を言うことができなかったのか、いずれにしても、残念です。


私はこれまで学校でも職場でも、思ったことは口にしてきました。が、誰も私のことを悪く言う人はいませんし、むしろ、そこがいいと言ってくれます。
でも、それはたまたま環境が良かっただけなのかもしれません。

ホームステイ先のホストにあんたは日本人じゃないね、と言われたことを考えると、日本人ってのは、自分の意見を言わない人種なのかもしれません。

情けない。
Posted by うに at 2011年10月08日 23:20
うにさん、
お久しぶりです。自分でも、これを書いて自分の情けなさに気付きました。

最初は『自分なら我慢できずに何か言うに違いない』と思ったのですが、例えば相手がその筋の怖そうな人だったら言えないだろうな〜なんて考えると、結局は外見で相手を値踏みして態度を変える卑怯な人間なんですね、私は…。
Posted by らくだ at 2011年10月09日 22:31
まぁ、本当のことを言えば、福島の方のためではなく、やはり、自分のために黙ってられなくて一言言ってしまうというのが、正直なところなのかもしれません。

そのツアーで、福島の方が降りられた後、ツアーを続行しても楽しくもなければ、なんであのとき言わなかったんだろうと、後悔の嵐になると思んです。
一言で言えば、自己中です。

個人的にはその筋の人より、堅気でも頭の悪い人のほうが怖いです。なので、実際の発言には慎重になると思います。
Posted by うに at 2011年10月09日 23:54
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