2004年06月21日

韓国人人質の叫び

 イラクでまた誰かが捕まり、犯人グループから殺害を予告するビデオが届けられたというニュースを朝方ちらっとみて、一瞬「またか」と思った自分を次の瞬間に深く反省した。人質になった韓国人が、全身をつかって「死にたくない」と訴えていたからだ。動画をみるには朝鮮日報のこのページの【動画】アルジャジーラ放送 という部分をクリック)

 生への執念。一言で片付けてしまうと簡単だ。でも、最近はあまりにも似たような事件が多くて、殺害予告と処刑がテレビの中の日常茶飯事になってしまったような気がしていた。「死にたくない」という叫びで現実に引き戻された。

 こうやって命乞いするのは自然だし、自分が生きるために軍隊の撤退を求めるのも責められない。私だって日本人というだけであんな目に遭ったら同じように取り乱して命乞いをする。4月に日本人が人質になったときは、なんであんなに批判されたんだろう。ずっと不思議に思ってきたけど、ますます分からなくなった。

 韓国の一般市民の声は上で紹介した朝鮮日報のほか、中央日報にも出ている。
会社員のハン・サンリョル(32、京畿道南楊州)氏は「最初は派兵に賛成したが、今回のことで反対に転じた」とし「派兵するかぎり、こうした危険は消えない」と話した。しかし、ネチズンのイ・ジンヨン氏は「二度と大韓民国のことを見下ろせないように、百倍、千倍にして返すべき」と話す…(略)
 犯人に対して百倍、千倍にして返すべきという言葉は日本人絡みの事件では聞いたことがないので、ちょっと意外だった。相手も同じことを考えていたら、報復の応酬は永遠に続くんだろうか。報復の連鎖を断ち切る勇気を持っているのは誰なんだろう。 

 犯人側が本気だとしたら、期限は日本時間の明日早朝? 人質の会社が犯人側と接触できているみたいだし、うまく交渉して殺害しないことで合意できるよう祈るしかない。明日の朝になるのが怖い。 
posted by らくだ at 23:43 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする
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