震災後初めて東北に向かった。震災前後の違いは一目瞭然。何気なく外をみていると、福島県に入ってから鮮やかなブルーが次から次へと目に入ってくる。瓦のはがれ落ちた屋根を修理せず、ブルーシートで応急処置を施したままの家が今なおたくさん残っているからだ。
見た数は数十軒レベルではとても済まない。例えば十数軒の集落があると、少なくともそのうち1、2軒は屋根の一部をブルーシートで覆い、シートが飛ばないよう重しを載せているって感じなのだ。福島県中通りの南部だから、目に見える被害はそれほど大きくないと思っていた。
震災から半年近くたった。梅雨はとっくに終わり台風シーズンが来ている。資材やマンパワーが足りないとは聞いていたけれど、こんなにたくさんの家が被害を半年もそのままにせざるを得ないとは…。私だったら悪徳業者が言葉巧みに近づいてきたら引っかかってしまうかもしれない。
何日か前、福島県は「被害が想定よりも小さかった」として90億円もの義援金を返還したというニュースを読んだ。なんかもったいない話だ。
郡山に行かれたのですか。偶然ですが(?)一週間ほど前、郡山から友人が泊まりに着てくれました。「瓦にブルーシート」の話もしていました。そして、建物を壊し、更地にした人の話もしてくれました。家を建て替えるのも順番待ちで、なかなかだとか。県外に出る人、出て行く店も多く、どうしてこんなことになったのだろうと…。京都の空気が旨いと言っていました。
話は大きく変わりますが、コーヒーのおまけ飛行機、一瞬でしたね。残念です。関西の友人も「見たで〜」というのですが、私は二回目を狙います!
偶然の郡山つながりですね。メディアは全壊した建物に注目するから、屋根瓦がはがれている住宅のことなんて構っていられないのかな。
メディアがこうした住宅の問題を取り上げているのを観た記憶がありません。取り上げていても扱いは小さいのでしょうね。
だから、こんなに多くの住宅がいまだに…と今さらながらに愕然としました。今だって台風が近づいてきているっていうのに。私にできるのは見たこと、感じたことを書くことくらいなのかな。
京都の空気が旨いと言ったお友達の気持ちはなんとなくわかります。8月半ばに名古屋、奈良を回った際、なんだかすごく普通で、いかに東京がどんよりと重苦しい空気に包まれているかを実感しました。理由はよく分かりません。東京が節電で暗いせいなのかなぁ?
飛行機のオマケはあるところにはまだあって、家族は今日の午前中に新山口駅前のセブンで買ったそうです。