FRAU編集部のブログによると、台湾ですごい反響があるとのこと。それだったら、謝謝台湾計画の広告掲載紙を何部も送ってくれた方に新聞の再配布の報告を兼ねて一冊送ろうと追加で買ってきた。そして何気なく後ろのページを見ていて、問題を発見してしまった。
沢木耕太郎の連載「一号線を北上せよ」中国編に添えられている地図は、どうみても中国の地図なのだが、しっかり台湾も入っているのだ。要するに台湾は中国の一部ってこと? こんな地図が載っている雑誌を台湾の方に送ったら失礼ではないだろうか?
確かに日本は台湾と正式な国交がないから、国としての公式見解はこの地図の通りなんだろう。しかし、よりによって「感謝台湾」特集号だよ…。
巻頭特集をみたら絶対に喜んでもらえると思うけれど、この地図を見たら『感謝とかいいながら日本人の認識は所詮この程度で中国も台湾も一緒なのか…』ってガッカリさせてしまうかもしれない。かといって、まさか地図を黒塗りにするわけにもいかないし、このページを破るわけにもいかない。
先の「謝謝台湾計画」の際は、なぜ「多謝台湾」や「感謝台湾」ではなくて「謝謝台湾」なのか、なぜ聯合報にも載るのか、台湾の友人・知人に何回か説明して理解してもらった。でも、この地図については納得のいく説明ができない。ただただ気まずい。
やっぱり送らないほうがいいだろうか。それとも私の考えすぎで、巻頭特集のほうがはるかにボリュームあるから喜んでもらえるのかな? どうしよう。
もし、このブログを読んでいる台湾の方がいて、ガッカリさせちゃったら本当にごめんなさい。あなただったら、この雑誌を送ってもらったら嬉しいですか? それとも不愉快ですか?
【追記】なんと9月号は地図に変化があった。詳しくは8月12日付の「FRAU9月号の改善点」を参照。
できれば台湾、中国と別にしてほしかった、
これが台湾子の悔しいところです
悔しい思いをさせてしまって、本当にすみません。私が謝ってどうにかなるものでもありませんが、この地図を見たときは、顔から血の気が引く思いでした。台湾特集が優れていただけに、残念な気持ちがかえって大きくなりました。
それでも、多くの日本人は政治や国際関係を別にして、台湾と中国は別だと思っていますよ。だって、海外旅行に行くときは、それぞれ別の入国手続きをしますし、以前はそれぞれビザを取得する必要がありました。だから私などは「台湾独立」などと言われても、ピンと来ないのです。頭の中ではすでにひとつの国家として認識していますから。
上に書いた友人には別の雑誌を送りました。津波の被害にあった子供たちの書いた作文集です。支援してくれた世界の人たちに感謝しながら前に進もうという子供が多くて、私自身が感動した内容のものです。