正直に書くと、私は最初の10〜15分くらいで早くも諦めていた。アメリカはパワーだけでなくスピードもある。これまでの対戦相手と格が違ってみえた。なでしこらしいサッカーができず、後ろでちまちまと横パスを回して観客からブーイングされた場面で、『こりゃダメだ。準優勝で満足しよう、せめてぼろ負けしないでほしい…』って思った。
ひょっとしたら期待が持てるかもしれないと思ったのは、決定的と思われたワンバックのシュートがサイドバーに弾かれた時。前半だけで数点入れられてもおかしくなかったのに、結果としてゼロに抑えられたのがよかった。なでしこの勝因は驚異的な粘りだけじゃなく、運もあったと思う。勝利に対する彼女たちの執念を見て、神様が味方せずにいられなかったと思えば運も実力のうち。きっちりと同点シュートを決めた澤選手がMVPに選ばれたのがすごく嬉しい。
おかげで昨晩はすっかり寝そびれてしまった。夜11時頃に寝て朝方3時半に起きるつもりだった。眠れないまま3時近くなったので『試合が終わってから仮眠しよう』と思ったのが甘かった。延長戦、PK戦、優勝と続き、寝る時間がなくなった。
米紙ニューヨーク・タイムズのサイトも歓喜にわくなでしこJAPANの写真を掲載している。18日午前9時半現在はまだ見られるけれど、すぐに更新されてしまうかもしれないので画像をアップしておく(クリックすると大きなサイズで見られます。数日後に削除する予定)。
技術レベルの高いゲームを見るのだったら準決勝辺りで対戦した方が良かったかもしれません。なでしこのパスワークとUSAのスピードと個人能力を堪能できたでしょう。
でも力が入りまくり、プレッシャーで硬直し、ギリギリとテンションが極限まで張りつめたこの決勝の感動は他では味わえないものでした。
ワールドカップ決勝がどういうものかサッカー愛好歴うん十年の今初めて体験させてもらいました。
ワールドカップ優勝はサッカー大好き日本人としてうれしくてうれしくてたまりません。が、サッカー大好き日本男子としては悔しくて悔しくてうらやましくてうらやましくてたまりません。
大変申し訳ありません。ブログの不調のせいか、私のメールサーバーのトラブルか、コメント投稿通知のメールが届かず、書き込んでいたことに気付きませんでした…。本当にごめんなさい。
なでしこJAPANは国民栄誉賞受賞だそうで、それもめでたいですね。でも、選手たちはすでに気持ちをロンドン五輪予選に切り替えているのでしょうね。
くまさんの「サッカー大好き日本男子としては悔しくて悔しくてうらやましくてうらやましくてたまりません」という正直な気持ち、すごくよくわかります。