1人は一見すると生真面目な仕事人間。「女に仕事は任せられない」って匂いもある昔風の人だ。女性と冗談を交わしている姿なんて見たことがない。どちらかといえば「ケッ、女なんて」というタイプだと思っていた。もう1人は頭のてっぺんからつま先まで「レディファースト」って感じの人。ソフトなイメージに加えてイケメンだし仕事もできるから女性受けはとてもいい(植草センセと同類?)。私も信頼している人だ。2人とも既婚子持ち。
2人の周辺には「あの人なら痴漢もやりかねない」と思える人が別にいる。お酒を飲むと気が大きくなっちゃって見ず知らずの若い女性にしつこく話しかけたり、服を脱いで下着姿になっちゃったりするような人たち。「あの人はいつか警察のお世話になるのでは」と不安な割に、こういう人たちはなぜかつかまらない。その代わりにといっちゃなんだが想像もつかない意外な人が逮捕されるのはどうしてなんだろう。どうも納得できない。
テレビで犯罪者の近所に住む人が「普通の人でちゃんと挨拶もするのに」とか「あんないい人がこんな酷いことをするなんて信じられません」ていうけど、私にしてみればまさにあんな感じだ。
業務上横領でつかまった人も知っている。友人・知人には「出来心で」という説明があった。「出来心」って一言で済ますのは簡単だけど、一体どんな仕組みで湧いて来るんだ? 妻子がいても家族のこととか頭をよぎらないのかね。家族が可愛そうだ。
あと、日本を訪れた外国人の友人から「日本人は仕事のことしか考えていない生真面目な人たちだと思っていたら、通勤電車の中で卑猥な写真の載った新聞を平気で広げているのでびっくしりた。あれって仕事のストレスを発散するため? 一般的に認められている行為なの?」というようなことを何回か言われたことがあります。
仮面の下の本音の部分、あるいは自分が無意識の中に押し込めている自分の嫌いな部分が仮面を破って出て来ると、極端な場合に法に触れる行為に走ることになるのではないか、その意味では私自身についても他人事ではないなと恐れています。
となると、やはり自分自身の負の面を日頃から自己観察し、自分でコントロールするしかないかなと思いますね。
最初にトラックバックさせていただいたアブグレイブ刑務所での虐待の話も相通じるところがありますね。