記事は「東京電力福島第1原発事故の風評被害を受けているとして」「原発事故による風評被害や計画停電で宿泊客は例年の1割程度」と、なんだか原発事故だけが原因みたいな書き方。仮に原発事故がなかったとしても自粛や消費マインドの低迷による影響はかなりの程度あったと思われるのに、それについては一切触れられていない。
どこまでが風評被害でどこまでが自粛などによる損害かってどうやって判断するのだろう。それに、このブログでも繰り返し書いている通り、原発関連の損害って「風評被害」によるものかな? 検索で一番上に出てくるウィキには「存在しない原因・結果による噂被害のこと」と出ている。
仮に原発事故を受けて「栃木県の温泉は放射能に汚染されている」とかいう報道があったり、噂が流れたらそれは風評被害だと思う。でも、原発事故は実際に起きていて、その事故に関するさまざまな事実の報道に触れた人が自分の判断で行くのをやめても「風評被害」なんだろうか? 東電の味方をするつもりは皆無だけど、どうも釈然としない。
私としては「風評被害」という言葉を使わず、例えば「原発事故により放射能が拡散、人々が放射能を恐れて旅行者が減ってしまった。だから損害賠償しろ」って主張してくれたほうが共感しやすい。
那須観光協会も損害賠償請求を検討中で、塩原温泉などにも連携を呼びかけるというから、他の県の旅館組合もどっと追随するのだろうか。東電が請求額をきっちり満額賠償するとは考えにくいけれど、多少は支払ってもらえるのかな。
この手のお話を見るにつけ聞くにつけ何だかモヤモヤしていたのですが、
噛み砕いて戴いたお陰でスッと腑に落ちました。
そうだ!ナマズさんにも請求だ!!
ご無沙汰しております。本当にね、「風評被害」って言葉は水戸黄門のご印籠と同じような威力のある魔法の言葉、ポポポポ〜ンだと思っております。意味をよく考えずに思考停止状態で使っているケースが多いような気もします。
客が激減して廃業・閉館した旅館も全国各地でポツポツと出ていますね。どこも経営がものすごく厳しい状況だっていうのは分かります。
でも、個人的には「毎月損害額を算出して東電に損害賠償請求するっ!」というガツン系の強硬策を取る温泉地よりも、集客のためにあれこれ前向きな努力をしている温泉地に行ったほうがホッコリできそうでいいな〜と感じてしまいます。逆に「損害賠償請求するまで追い込まれているところがあるなら、そこに行ってあげなくちゃ」と思う人もいるかもしれませんね。
この月〜水と鹿教湯・別所温泉界隈にいました。
温泉街ではお客さんが少ないと嘆ながらも前向きでして、パンフレット
一杯託されましたよ。(^^ゞ
那須のことはよく判りませんが、元々大した努力無くして風評だけで客を
寄せていたところは負の風評で簡単に客を逃がしてしまうなんてことも
ありそうですね。
いわき湯本温泉旅館共同組合のサイトに掲載されている文章が心を打ちます。ぜひご覧ください。
http://www.iwakiyumoto.or.jp/
http://www.myspiritual.jp/2011/04/post-2967.html
放射能汚染された地域は広島国際学院大学に相談してみるのもいいかも〜。
私は那須で小さな飲食店を経営していましたが今月末で閉める予定です
まあ、所詮あなたにとっては他人事でしょうけどね
もちろん他人事です。それを否定するつもりはありません。私も、仕事をもらっていた外資系企業の人が香港に逃げてしまい、収入のかなりの部分を占めていた仕事を失って途方に暮れました。というか、今でも穴埋めに毎日苦労しています。そんなことは那須さんにとって他人事ですよね。