2004年06月09日

ケリー不倫騒動の顛末

 今年の2月、民主党のケリー大統領候補の不倫相手として騒がれたAlexandra Polier(以下アレックス)の手記(英語)を見付けた。恐ろしくタルイ文章で6ページもある。普通の人がいきなりマスコミに注目されて追い掛け回される恐さが伝わってきて、結局最後まで読んでしまった(本人の写真付きの元記事)。

 アレックスが付き合っていたのはケリーの資金集め担当者で、ケリー自身とは数回しか会っていない。インターンを務めていたなんていうのもガセネタ。ある日、彼女がケリーの不倫相手と名指しされたことで、生活は急変する。いつも誰かが家の中をのぞきこみ、彼女の写真を撮ろうとする。外出もできない日々。

 彼女は逆に情報の出所を探し始める。ライバル共和党のブッシュ陣営や民主党内で大統領候補の指名を争っていたクラーク、ディーン陣営など。最終的に行きついたのは、政治サイトのウォッチブログ。犯人は「噂を流すことで有名になりたかった」という25歳のアトランタ在住の男性だった。ウォッチブログを見たマスコミ連中が「不倫相手探し」に躍起になった結果、当時ケニアにいたアレックスがちょうど都合がよかったということらしい。確認に手間がかかって話題が長持ちするしね。

 英大衆紙のサンなんて不倫を肯定するようなアレックスの母親のコメントを載せていたんだよな〜。母親は家にいなかったのに記者にコメントしたことになっている。それについては、アレックスがサンの担当記者に問い合わせても返答拒否。家まで押し掛けたら記者の奥さんに追い払われて終わったそうだ。

 でも、このアレックスっていう姉ちゃん、自意識過剰っていうか自己愛が強いっていうか、自分に自信ありすぎ。ケリーと何人かで会食したときにケリーの隣に座ったことについて、「私の金髪と長い足じゃなくて、才覚と熱心さによって(同じ)テーブルにつけたのだと思いたかった」とか書いているし、「ニューヨーク・オブザーバーのAlexandra Wolfe(トム・ウルフの娘)に会った時は、彼女の最初の言葉は『あなたはモニカ(ルインスキ)とは全然違うわ。彼女よりずっと美人ね』だった」とか書いている。普通そんなこと書かないよねぇ。手記の最初に載っている写真といい、随分自分に自信がありそう。次はテレビキャスターでも狙っているのかな。

【関連バックナンバー】女性問題よりも経歴詐称疑惑?(2月15日)
posted by らくだ at 23:35 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする
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