以前から漠然と感じていた。一段と強く感じるようになったのは、4月27日の衆議院決算行政監視委員会の模様をユーチューブで見たからだ。時間のある方は御覧ください。↓
これによると、東京都足立区にある公園のベンチで1平方cm当たり3ベクレルの汚染があり、管理区域は4ベクレルなので「東京でさえも、その管理区域のレベルに近いところまで汚染が進んでいる」と参考人が明言している。東電は海洋汚染の観測地点を3カ所から6カ所に倍増したそうだが、素人には『たった6カ所なんだ…』としか思えないし、経産省の審議官が海洋投棄した汚染水の量を一ケタ少なく答弁しているのも、危機感がまったくないことが伝わってきて背筋がゾクゾクっとした。
こんな状態でお上の言う事を信じろって言われても私には難しい。これまで繰り返されてきた「ただちに健康被害はない」という言葉は間違っていないとは思う。じゃあ5年後、10年後はどうなの? 確信を持って安全を保証してくれる人はいるのだろうか(もしいたら、私の心の平静のためにも教えてください)。
それに時間がたってから健康被害が発生したとして、現段階で「安全」と言っている人たちが、責任を取ってくれるとも思えない。「だから4月中旬の段階でチェルノブイリと同じレベル7だと判断しました」とか言われて終わりそう。
それだったら、将来の日本のことを考えて子どもと妊婦はできるだけ安全なところに避難させるべきでは? あとになってみれば必要なかったという話になるかもしれないけれど、大事を取るべきだと思う。
そもそも、放射能のために校庭で遊べない学校に子どもを安心して送り出せる親が存在するだろうか? 私だったら不安でしょうがない。でも、「観光客が復興支援として来てくれました」とか「風評被害をなくせ」なんてムードになっていたら、その不安は口にしにくい。復興ムードに水を差すことになるから。「風評被害」という言葉が重い足かせになっている。
何世代もあとになってから、「太平洋戦争の時に日本政府は子どもを疎開させましたが、60年以上後の政権は原発で放射能が漏れても子供たちを疎開させませんでした。将来の兵役に期待していたとはいえ、戦時中の方が子供の安全を考えていたといえるかもしれません」なんて話になっていないことを祈る。
東京でのデータがなかなかなくて、確信が持てなかったのですが、小出裕章さんが、4月29日の講演で公表されていました。3月15日、11時54分から12時54分まで空気をフィルターで吸引されたそうです。
Bq/ μSv/h 半減期
立方メートル (日)
ヨウ素131 850 11.2 8.0
ヨウ素132 670 0.2 3.3
ヨウ素133 94 0.2 0.9
テルル132 86 3.1 3.3
セシウム134 110 1.3 752
セシウム136 23 0.1 13
セシウム137 130 1.1 11,023
合計 17.1
3号機の使用済燃料プールでは、やはり核爆発が起きていたようだという意見が最近多いですね。
(うまく桁が合わず、見にくくて申し訳ありません。)
コメントをありがとうございます。上記の記事を書いた段階では『もしかしたら、すごく的はずれなことを書いている可能性もあるなぁ』と思っていましたが、放射能にお詳しいと思われるpeachpさんが同じように感じていると知って心強いです。
私は原発や放射能に関する知識が全くといっていいほどないので、最初は原発問題について書くつもりはありませんでしたし、テレビなどに出ている専門家の話を素直に聞いていました。
でも、時間がたつにつれて素人なりにいろいろと疑問が湧いてきました。どうも政府・東電が場当たり的な対応を繰り返しているようにしか見えないのです。まるでモグラたたきのように。長期的なビジョンがないまま、目先の問題だけ見て「臭いものにフタ」を試みているように感じてしまいます。
メディアもここにきて復興ムードの盛り上げに力を入れ始め、思考停止状態のまま「風評被害」という言葉をやみくもに使って安全をアピールしているように思えてなりません。
例えば、海洋汚染関連で魚を食べても大丈夫かという問題、テレビに出ていた東大の先生は大丈夫だと明言し、その理由として海の魚は海藻を食べてヨウ素を摂取しているから淡水魚とは違って大丈夫だと話していました。
しかし、私には三重大学の准教授の方が書いている下記の内容の方がずっと説得力があります。
http://katukawa.com/?page_id=4304
結局のところ、いろいろな情報を入手して自分自身で判断するしかないのだ…と感じます。長期的なビジョンで日本のことをを考えてくれる政治家と役人がほしいです。
子供は毎日保育園で土まみれになって遊んでますが、遊ぶなとは本人にも、保育園の先生にも言えません。
ホント、根拠なく安全だ安全だということが、風評被害を煽っているようにも感じます。
60歳過ぎたじいさんが、テレビの前で野菜を食べてみせてもまったく説得力がない。あなたは孫にもその野菜を食べさせますか?と聞きたい。
本当に安全なら、全データを開示すべきだと思います。それができないなら、各自自己責任で判断するしかなく、それを風評被害の一言で片付けるのは違うのではないかと思うところです。
子供にとって外で泥んこになって遊ぶことは、大人にとっての仕事や家事みたいなものですよね。
3月末でしたっけ、都内で水を乳児には飲ませないようにって話になったときのパニック振りで、情報公開の基準が変わったのかな〜なんて勘ぐってしまいます。
〈この記事は、もしかして、私のコメントのために書いて頂いたのでしょうか? ありがとうございます!(>_<)!〉
疎開案。実現するべきですね。どうしてできないのでしょう。ああ、民主党には期待していたのになぁ。
私が福島県に住んでいた時(5年前)は、「首都の機能を一部福島に移動させよ!」ということが言われていました。
新幹線もあり、アクセスも不便ではありません。それに新幹線の止まる駅前はシャッター街です。場所の確保なら可能だと思います。
「疎開案」にプラスして「首都機能一部移転案」はどうですかね。高齢の官僚、議員さんを中心に移動できませんか。東北の景気もよくなります。
…温泉もありますよ。
・・・・・彼らは責任を取りませんよ。なぜなら、色々な基準値をゆるーい数値に変更しているからです。5年後、10年後に被害が出ても「国としては安全と見なしている基準値以下での被害なので何も補償しない、責任も無い。」に当てはまる人たちを増やすための基準値変更でしょうから。国が補償するべき人数と金額を少なくするための責任逃れの準備はすでにできているのです〜。
責任・・・か。
あえて書くべきかな〜。
責任といえば、政権交代、政権交代といってろくでもない民主党に投票して民主党を選んだ大勢の日本国民にも責任の一端があります。しかし、自分自身にも責任があるということを自覚していない国民が多いように見受けられます。それゆえに、大勢の国民の意識改革はありえず、政治や政党を見極める能力は育たず、同じ過ちが選挙で繰り返され、日本という国はどんどん落ちていくのでしょう。