2004年06月08日

第1回びっくり英語大賞

 アメリカのブログTalk Leftで日本についての笑えるネタを見付けたので、逆輸入して紹介してみる。日本の町中やテレビで見かけたヘンな英語を勝手に表彰しちゃおうという「第1回びっくり英語大賞」の結果が先日発表されたそうだ。
 
 残念ながら「大賞」は該当なし。部門賞をみると、「英語は正確に使いま賞」に選ばれたのは"Our city is fruity." 98年に山形の花笠祭りで配られたうちわに書いてあったそうだ。大賞主催者によると、意味は「私たちの町にはホモの多い!?」fruityという言葉は果物を意識して使ったに違いない。確かに日本ではフルーティって聞く。その割には英語圏ではあまり耳にしない言葉だな〜と思って辞書を引いたら「果実の風味がある」だけじゃなくて「わいせつな」「気が変な」「ホモの」という意味も出ていた。祭でうちわをもらった外人さんはぶっ飛んだに違いない。

 「抱腹賞」は神奈川・上大岡の三越入口にある掲示。"When a visitor has injustice, I will notify the police irrespective of quantity."訳すと「訪問者が不正行為を所有していれば、量に関わらず警察に通報します」。万引きのことを指しているっていうのは分かるものの、やっぱりヘンだ。
 
 そのほかの入賞作でお気に入りは以下の通り。沖縄の動物園にあるという"Do not feed your arm." 「あなたの腕にエサをあげないでください」って??? 緊急避難用のはしごには"Emergency Trap"っていっても、避難するのに「緊急のワナ」なんか仕掛けてどうすんのよ! 岐阜県のローカル線は"Please keep your hands and face at all times" 「いかなるときもあなたの手と頭を保ってください」といわれてもねぇ。たぶんinsideを忘れたんでしょう。ブレンディのおまけでついてきたカップには"I wonder why coffee tastes so good when you are naked with your family. " 「裸で家族といるときは、なんでこんなにコーヒーがおいしいのでしょう」なんて感動する人がいたらちょっとヤバイよ。と、一通り爆笑させていただいた。びっくり英語大賞の結果はこちら

 私だってヘンな英語を数日前にみた。ブログのタイトルで、「○○'s Dairy」となっている。diaryなら日記だけど、dairyだと酪農とか乳製品工場って意味だ。内容はまったく酪農に関係無かった。なんで英語を使いたがる人がこんなに多いんだろう?
 
 日本人の英語力っていうのはこの程度なのかな。中学生の時に聞いたことがある。シェークスピアのハムレットが最初に日本で紹介されたとき、あの有名な"to be or not to be, that is the question."(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ)という部分は「あります、ありません、あれは何ですか?」と翻訳されたそうだ。なんとなく分からないでもない。当時に比べたら随分進歩したよね。
 
 私も人のことを笑えないので懺悔しておく。香港に住んでいたとき、アルバイトでよくレストランのメニューを日本語に翻訳した。ある時「ランチメニューも追加でお願いします」と言われて翻訳したものの、休暇でインドネシアに出かけるので校正ができない。先方は「少ししかないから校正してもらわなくても大丈夫です。読めなくても字の形で間違っていれば分かりますから」と言ってくれ、安心して休暇に出かけた。

 休暇から帰ってきてその店にいったら…愕然として真っ青になったね。だって「ランチセット」の「ラ」の字が「ウ」になっているんだもの! 日本語を知らない香港人が写植を担当しているから、本人にとっては「ランチ」でも「○ンチ」でも大して違いはないらしい。あわてて手書きで直した。レストランのオーナーには「誤植があった」以上の理由は言えなかった。海外で見かけたヘンな日本語大賞があったら、結構いいところまでいってたかも?
posted by らくだ at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(1) | 話題 | 更新情報をチェックする
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第1回びっくり英語大賞に思う
Excerpt: トラックバック元 英語タウン主催のびっくり英語大賞ですが、正直言ってあんまり笑えないな、と思いました。受賞された英文を見てもどこがおかしいのかすぐに判らないものが多いのです。 Our ci..
Weblog: 英語学習帳
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