急遽香港にやってきた。きっかり10年ぶり。現地のフリーペーパーに載っていた写真は、スペインのタラゴナにある原発の落書き(写真をクリックすれば大きなサイズで見られるはず)。ムンクの叫びのパロディがうまい。そして悲しい。
スリーマイル島とかチェルノブイリと聞けば原発しか思い浮かばないが、フクシマも同じように世界で記憶されてしまうのか…。「世界のみなさん、福島は本当はいいところなんですよ」といいたい。
日本からいち早く香港に逃げてきたアメリカ人は「いや〜、なんか東京よりも香港の方が空気がいいのが自分でも分かるよ」と余裕の笑みを浮かべていた。軽くイラっとした。ま、別にあんたの国じゃないしね。あたしはあんたの言う「空気の悪い」東京へ明日帰るんだけど。
(上の記事タイトルでは省いていますが、実際はmasのaの上にアクセントがつきます。Androidアプリからの投稿だと写真がサムネイル表示にならなかったので、16日に写真を取り込み直しました。)
海外という外から見た日本の情報の中に日本の現状を判断するのに役に立つものがあると思います。
スリーマイル島周辺の住民は、当局の発表する数値は信頼できないからと、自分たちで計測していると聞き、なるほど〜と思いました。
今回は用事をさっさと済ませて帰ってきました。現地のテレビや新聞の報道をそれほど気にかけていた訳じゃないんですが、テレビをつけるとフクシマ、新聞を見てもフクシマ、そんな感じでした。街中にあるモニターでニュースをやっていて、道行く人が足を止めて食い入るように原発の画像に見入っていたのが印象的でした。
良かったのは寿司屋がいまだに人気があって入店待ちの行列を見かけたことです。もうすっかり敬遠されているのかと思っていたので意外でした。
原発問題については日本のテレビや新聞を読んでいても何も分からないというのはその通りだと思います。先日、テレビを見ていたら「ビキニなど大気中で核実験をやっていた頃の放射能濃度はもっと高かった(から、それほど問題じゃないというニュアンス)」などと言っている人がいて、思わず「はぁ? 戦時中は今よりもずっと窮乏生活をしていたんだから我慢しろってのと同じじゃん?」とテレビに向かってひとりごとで突っ込んでました。
その昔チェルノブイリで原発事故があったとき、イタリアの小麦は放射能で汚染されているからイタリア産のパスタは食べちゃいけないってテレビでさんざん言ってたのを覚えているんだけど…。当時そんなことを言っていたヤツは出てこい!と言いたいです。それが正しかったのなら、日本全土はもとより周辺国だって危ないはずでは…。
外国と自国の事故で安全性に二重基準があるような気がしてなりません。
・・・・・私の父と母も上記と同じことを私に言っています。「過剰反応するな。神経質になりすぎだ。」と説教されちゃいました(苦笑)。
私の両親は、「広島や長崎に原爆を落とされても周辺の都道府県は大丈夫だった。それに爆心地からそれほど離れていない所で被爆した人でもちゃんと健康に生きている人もいた。だから、今回の原発問題も原発周辺の地域でなければそれほど問題ない。」と考えているようです。
いつものことですが、私と両親はやっぱり考えが合わないな〜。年配の世代は、核実験や原爆で大丈夫だったから今回も大丈夫と考える人が多いのかな?
3月末の朝まで生テレビ見ました? これです。
http://www.youtube.com/watch?v=zR9YoSB9-po
自己啓発本を次々に出している勝間和代さんて怖いかただな〜と思いました。チェルノブイリで小児の甲状腺癌が増えただけと片付けちゃうのがスゴイです。
その後、謝罪文を出していますが、お詫びが心に響かないんですよね。
http://real-japan.org/2011/04/15/421/
ブログ本体の記事で書こうかと思ったけれど、政府関係者や大手企業の人ではない個人の言動を槍玉にあげるのもな〜と思って控えちゃいました。